昨日と今日(2018年1月23日と24日)は、
ミラノのサルトリアクレセントのトランクショー(オーダー会)でした。
オーダーやお渡し、仮縫、またご見学にお越し頂いた皆さま、有難うございました。
撮らせて頂いたお写真の中から、数点ご紹介させて頂きます。

HARRISONS of EDINBURGH の
P&B UNIVERSAL(465g)から生地をお選びいただいたMさん。
エレガントで、すっきりしたウエストシェイプですね。


袖を外して、肩周りの納まりを確認させて頂きます。


パンツも、ほぼ綺麗に落ち着いています。
手縫仕立との相性は抜群な生地で、完成が楽しみです!


EUROTEX の Professional/Dead Stock(370g)から
しっとりと落ち着いたピンヘッドの柔らかなブルー地をお選びいただいたMさん。
着込むほどに馴染み、愛着がわいてくる(育つ)服は、仕立との相性も抜群で、とても楽しみです。


上のMさんがお選び下さったハリソンズにも共通する特徴ですが、
このように打ち込みのしっかりした、それでいてしなやかで上質な英国服地は、
最近では織られる事が少なく、滅多に見なくなりました。


Loro Piana の Summer Tasmanian(230g)から
軽くてラグジュアリーな
ソラーロ(ブラウン*パープル)のヘリンボーン地をお選びいただいたNさん。


背中を丸く包み込み、そこからウエスト~ヒップに至るグラマラスな造形が、
何とも喩えようのない美しさを見せてくれています。
こちらも、完成がとても愉しみです。


お写真を快く撮らせて頂いた皆さま
ありがとうございました!



濃紺に、ブルーグレーのインナーを合わせた Art.2937 です。
少し小振りなサイズが、仕事をされていない感を漂わせていて良い感じです(爆。
Kさん失礼しました(汗。褒めてるんですからね!!


縫糸を黒にしてあるので、濃紺の糸を使うより、
良い意味でステッチが浮かび上がらずに、良い雰囲気に仕上がりました。
その辺り、Kさんのセンスが光ります!


右側は、非継続品番モデル、
2コンパートメントで薄手の「サックアデペッシュ」タイプ、10年選手です。
現ラインナップはとても少ないチェレリーニですが、
近日中に新モデルが発表されます!?




15年来お付き合い下さっているKさんから、
大切なご学友であるKさん(通常3~5号サイズ)をご紹介頂きました。

転職を機にスーツをオーダーしてみたいと仰るKさんは
スカートスーツだけでなく、パンツスーツの場面も想定されています。

スカートとパンツ両方にフィットする
大人の女性を意識させるジャケットをイメージさせて頂き、
ヒップがほぼ隠れるジャケットに、キリッとしたシーンではパンツを組み合わせます。


逆に、女性らしさが求められるシーンでは
スカートはフレアにしつつ、キリッとした標準丈のジャケットで抑えます。


着丈は長くマニュッシュですが
随所に丸み(柔らかさ)を感じられるよう、
エレガントなカッティングラインのジャケットとなっています。




先日、仮縫のための仮縫を終えたジャケットですが、
今度は本番の生地で仮縫をさせて頂きました。

この生地は、マッセアトゥーラがスタートした頃(1999年)に手に入れた生地です。
その時点で、織られてから既に20年は経過していたそうですから、
少なくとも40年以上も前に織られた事になります。

コンポジションは、リネン*シルク*ウールの3者混ですが、
最近、多く見かけるようになった3者混と
全くの別物で、シッカリした英国らしい風合いです。


ギシギシとした生地感は、麻(リネン)とシルクのせいかとも思ったのですが、
ブラシをかけると、けっこうな量の埃が出てきましたので、
湯のしでなく、『湯通し』してみました。
案の定、お湯が真っ黒に!

糊が抜けたせいもあると思いますが、
しなやかなでコシがある「ふんわり」感を取り戻しました!
おまけに底艶感も復活したせいか、生地の美しいドレープ感を感じさせてくれます。

仕立てた後に糊を落とそうとしても
水溶性である糊は、石油系の溶剤を使うドライではほとんど落ちません。
お湯に浸け置いたおかげで、気分もサッパリしたと同時に軽やかなジャケットになりそうです!
Kさん、楽しみにしていて下さいね!僕もとっても楽しみです!!



本縫いとは別の生地で、仮縫いをさせて頂きました。
ファーストオーダーでリネン×シルク×ウールの混紡素材ですから、万一を考えて。


結果的には別生地の必要はなく、大丈夫でした。


雰囲気の良いジャケットになりそうで楽しみです。
本縫用の生地でもう一度仮縫させて頂きます。
Kさん、お付き合い宜しくお願い致します。




ミラノでサルトリアを営む河合氏による、
サルトリアクレセント(sartoria cresent)オーダー会の日程が決まりました!
日程:2018年1月23日(火)・24日(水) の2日間
時間:両日11:00~19:00(ご予約優先制)
上記以外でもご対応させて頂ける日時もございます。

お問い合わせ、ご予約はこちらまで。
salon@masseattura.com 06-6345-8708
皆さまからのお問い合わせ、ご来店を心からお待ち申し上げております。
サルトリアクレセントについては、こちらから以前の内容をご確認いただけますと幸いです。

弊店以外でも、
オーダー会が開催されます。
完全予約制ですので、事前にご予約お願いします。
会場・お時間についてもお問い合わせ頂けますようお願いします。

◎東京
日時:1月25日(木)~28日(日)
◎大阪
日時:1月17日(水)


こちらは、以前のMEN’S Exで紹介された


サルトリアクレセントの河合氏です。




明けましておめでとうございます!
皆さまは、どんなお正月を過ごされましたか?


僕が子供の頃は、
親や祖父母が用意しておいてくれた新しい着物や下着でお墓参りし、
初詣に行くことで新年が始まりました。
お正月気分に浸れた懐かしい我が家の習慣の1つでした。
中学生になってからは、
着物より洋服に興味を持ち始め、着物がジャケットに代わりました。

こんな習慣を友人に聞いても「知らない」と言われました。
でも調べてみると、、
着衣始(きそはじめ)と云って確かに存在するようです。

年末になると、
歳神様(ご先祖の霊)と共に新しい年を迎えるために歳神様を迎える準備(門松など)をします。
昔、着物が普段着の頃、気持ちも新たに着物を新調し、新年を迎えた習慣があったそうです。
祖父母も、親からその習慣を受け継いできたような事を話してくれた気がします。
まぁ、早い話が縁起担ぎでしょうけど、こういう昔から伝わる習慣って、
温かい気持ちになりますし、受け継いでいきたいものです。

皆さまは、どんなお洋服で気分を新にされましたか?
マッセアトゥーラでも毎年、
何名かのお客様から、そのようなお洋服のオーダーを頂きます。
今年はもっとたくさんのお客さまから、そんなオーダーを頂けるように、
もっともっと皆さまから望まれるテーラーとなれるよう、
本日から、気持ちも新たに始動いたします。
本年も宜しくお願い致します!