モーニング、格好いいですね~

お写真の時のパンツ丈の見え方にも気を配り、、

ウエストの絞り位置や丈など、全体を見つつ調整していきます。

全体のバランスはいかがでしょうか。もう少しウエストの絞りが強いほうが、、
袖も、肘の辺りで少し絞った方が良いでしょうか。やり過ぎてもエレガントじゃないですし、
足らなくても野暮ったくなりますし、、この辺のバランスの組み立てを期待してお任せ下さったのですから、、
Hさん!心地よいプレッシャーでーす!!(笑

フロントカーブを変化させ、少しエレガントさを加えましょうか、、少しスポーティーかな。

ネクタイは10年近く前、ご長男さんのご結婚式で使われたブリオーニだとか。
巾もたっぷりとしていて、肉厚なシルクが良い雰囲気です。
完成までに微調整を入れさせて頂きますので、
もう一度お付き合い下さいね。




この御仁をご存知のあなたは、、
きっとアメリカンドリームを手に入れる方です!笑

下の画像はアンドリューカーネギーが好んで着たチェック、通称『カーネギーチェック』!
この生地、たった2反しか織られないらしくジャケット2着分だけ買いました。
そんな歴史的な柄をハリソンズが16オンス紡毛フラノで再現した、
売切れ確実のスペシャル~な460gの生地です。

カーネギー以外の歴史的著名人が愛した生地も再現されました!
他にもウィンザー公(エドワード8世)専用の柄「プリンスofウェールズ」チェックや、
ウェルドレッサーとして名を馳せた英国の元首相Sirウィンストンチャーチルが好んだチョークストライプ等。
ハリソンズが、これらコレクションを象徴する為に名付けた「アーカイブフランネル」コレクション。
ご興味のある方には、手にとってご覧頂ければと思います。
プリンスofウェールズ柄も2着あります!

アンドリューカーネギーは、
スコットランドのダンファームリンで、
ダマスク織の手織り職人の長男として生まれました。
言わずと知れた世界の鉄鋼王と呼ばれたアメリカの実業家です。
他にも著作家やジャーナリストとしても活躍、引退後は篤志家として活躍。
しかし幼少期は、父が経営する手織り工場で働く職人達と共同生活をしていたそうです。
当時のイギリスの織物産業は、手機から蒸気機関(力織機)を使用した工場に移りつつある移行期で、
手織り仕事がなくなって、両親と共にアメリカへの移住し、13歳のカーネギーも綿織物工場で仕事に就いたそうです。
そこから、アメリカでのカーネギー少年のアメリカンドリームが始まるのですが、
繊維に関わりが深かった生い立ちに、僭越にも親近感を覚えます。

こんな生地で仕立てた洋服を着て、
アメリカンドリームを手に入れましょう笑!!



フォーマルコーナーにあるモーニングの堅さが好きじゃなく、
イタリアのB社やK社、V社も見に行かれ、マッセアトゥーラにお任せ頂くことに。

お好みのスタイルになるよう、
生地の選定、各仕様の打ち合わせも済んで、いよいよ裁断まできました。

お好みの造形になるよう生地はイタリア製を選定、

芯の組み合わせも、すべては柔らかなドレープが表現されるHさんご希望の完成形のために。




どこかに小鳥が飛んでます!


小鳥を見つけて、Mさんさん大喜びです♪(笑


脇のプリーツの中から今にも飛び出してきそうです。誰か気付くかな。。


もういちど探してみて下さい♪




フランチャコルタ ワインフェアが開催されます!
2年前の秋のフランチャコルタNIGHT!を思い出します(笑。
今回は、も~っと大規模に!「3部作」仕立てで、ハービス全体で行われます。

★飲食店タイアップMENU
開催日:8月1日(金)~31日(日)
会 場:ハービス(PLAZA&PLAZA ENT)内の飲食店
内 容:ハービス全体の飲食店がフランチャコルタワインに合うメニューを提供

★試飲会
開催日:8月3日(日)、7日(木)~10日(日)
時 間:いずれも11:00~20:00
会 場:インフォメーション前、及び円形広場

★ワインセミナー
開催日:8月16日(土)
時 間:15:30~17:00
会 場:エノテカ(PLAZA 2F)



ハウスクチュールの、スッキリしたスーツ。
ハウスクチュールはお客様のご希望で様々な雰囲気・匂いの洋服に仕立てさせて頂きますが、
Hさんのご希望は、スッキリ&シュパッとしたシルエットです。
とは云うものの、着込んだ時に生地に自然な皺が残るような作り方をしています。
これも、5年後10年後が楽しみなスーツです!




1枚毛芯+毛芯パッドで、柔らかく軽く。
ジャケットの存在自体からも柔らかさが伝わってきます。
Fさんらしい、スッキリ優しい雰囲気のジャケットに仕上がって大満足です。

もう1着、NAVYベースに12cm×10cm程の白いウインドゥぺーンのジャケットも
オーダー頂いたのですが、こちらは画像を撮り忘れました(汗。Fさん、次回また撮らせて下さいね。



今年の春先に完成したジャケットを着て、襟とカフの取替えでOさんがご来店下さいました。
手作り感とモード感を併せ持つ、独特のオーラをまとったジャケットです。
懲ったカッティング、かなり捻られクシャッとした長めの袖、
パッチポケットも、とても凝った作りです。

Oさんご希望の仕上がりのイメージになるよう、
手で洗って自然乾燥させ、様子を伺いつつ洗濯機で洗ったり、
タンブラー乾燥したり、また手で洗ったりを繰り返してイメージに近づけました。。

完成までの経緯は、こちらからご覧いただけます。
味わい深い、総手縫のジャケット。(2014年3月8日)



今はもう織られていない、
英国のリアブラウン&ダンスフォード(LBD)の
ロブテックス(ROBTEX)と云う銘柄のバーズアイ(19oz600g弱)
こういう生地、最近なかなか手に入りません。このROBTEXも既に廃盤になっています。


存在感のある生地が、芯の存在を忘れさせてくれるほど、
柔らかく、軽く仕立てさせて頂きます。


背中側も、いい表情です。
まさに「男は黙って背中で語る!」ですね(笑。
Nさん、夏真っ盛りですが、今から完成が愉しみなスーツですね。
でも本当の完成は、、Nさんが着込んで馴染ませて下さった5年後10年後だと思います。
普通に見えるこんな生地ほど、着て頂く方の積み重ねが差となって現れます。




お客さまのイメージをカタチにする。
出来るところと出来ないところを正直に伝える。
そしてイメージにズレが起きないように、質問攻めにします(笑。
場合によっては仮縫でイメージの再確認をして頂きます。

Aさんのイメージをビジュアルでお伝え頂きました。
マイケルタピア、ブリオーニ、ベルベスト、ボリオリ、、などなど。
全く異なる印象のブランドですが、どの画像にも共通するポイントをピックアップ。
その中から共通項の多い2枚の画像を選んで打ち合わせ!
1枚目の画像は『ベルベスト』です。


これらの画像から受けるイメージを、Aさんに言葉にして頂くと、
◎Vゾーンが適度な深さの2つボタン
◎不変的なデザイン(長年着ることができる)
◎ラペルの返りはフックラ、そしてふんわりしている
◎全てとは言いませんが、大体の人が見ても細過ぎず太過ぎず
ということで完成したのがこちらです。構築的ですが袖山は丸くナチュラルに。
全体のバランスを考えながら、フロントのカーブやディティールを、できるだけイメージに近づけました。
オーダーですから更に、それらを「Aさんに似合うように」調整しなくてはなりません(汗。


2枚目は『ボリオリ』のスーツ。構築的な雰囲気は多分HAMPTONでしょう。
頂いた画像が少しずつ違うので、全体から感じ取れる統一したイメージを汲み取ります。
それらを僕の言葉にしてAさんに投げかけ確認し、お互いのイメージをチューニングしていく作業をします。


良い物が出来れば幾らでも!じゃなく、
ご予算は、10~15万、出来れば13万台ということで
探してご提案させて頂いたものが、135,000円と155,000円でした。
135,000円の方はイタリア製の光沢のある綾織の生地で、オールシーズンタイプ。
155,000円の方は昔ながらの日本の黒で、低速織機で織った奥ゆかしい底艶のあるマットブラック。
結局Aさんがお選びになられたのは、155,000円の『日本の黒』です。(最近になって、僕も同じ生地を着ています)
*税別表示


こういうやり取りをしながら、終わった頃にいつも気付く事があります。
それは、ご希望されるスーツとご本人から受ける印象がピッタリ合っているってことです。
これは、僕が今まで15年、この仕事を通じて確信を持ったこと。
洋服作りにご協力頂きありがとうございました。
Aさん、長くご愛用頂けますように!