先週末、マイスターファクトリーの午前中の授業を終え、
生徒さんたちと、京都の一澤信三郎帆布さんの工房見学に伺いました。
作るものは違っても、モノづくりの姿勢として学ばせて頂ける点がとても多かったです。


温もりのあるモノづくりへの姿勢や環境が、
そのまま信三郎帆布のかばんに現れているなと感じました。
いつも信三郎社長がおっしゃる、「自分らの器があるさかいなぁ」という言葉、
今回の訪問で、その本当の意味が分かった気がします。




昔と変わらぬクオリティーで、今も作り続けられる信三郎帆布製品。
初めて買った30年近く前のかばんを引っ張り出してきて見たのですが、今と同じです。
世界の名だたるブランドのモノづくりは時代の流れに逆らえず、
どんどん品質が落ち、昔と同じようなモノづくりが出来ない状況になっています。
昔と今の製品を見比べれば、それは一目瞭然です。


物を作るには、まず職人さんを確保しなければなりません。
職人の育成をしないと、技術は継承されません。
技術で良い物が作れても、売れないと、
何ひとつ、始まりません。




単純なように思えることばかりですが、
これら全てを、同時進行させるって大変なことです。
工房見学を終え、その環境が出来上がっていることを目の当たりにし、
信三郎社長のモノづくりに対する姿勢、強い精神力の賜物ではないかと思いました。
信三郎社長をはじめ、工房の皆さま、
本日は長時間に渡って、どうもありがとうございました!





この画像は、僕のジャケットです。
何度か洗っていくうちに、どんどん表情が変わります。
ご注文頂いた方も、「どんどん愛着が湧きますね!」と喜んで下さいます。