本日をもちまして、年内の営業を終わらせて頂きます。

たくさん素敵なスーツが生まれ、お客様に喜んで頂けたのは皆様のお陰です。

今年もお客様を始め、縫製担当、生地担当の皆さまに支えられ、応援をいただきました。

お客様からのご注文がなければ洋服は作れません。

それを仕立てる職人さんがおられなければ、洋服はできません。

そして、良い生地が手に入らなかったら、良い洋服も生まれてはきません。

本当に、どれ1つとして欠けてしまうと、マッセアトゥーラは存続できなくなってしまいます。

マッセアトゥーラが、いかに多くの方たちに支えられて存続しているかを実感します。



更に、この〝オーダースーツ屋店主のブログ〟をご覧いただいた方々にも、

心から御礼申し上げます。

2010年が、皆様にとって輝かしい素敵な年となりますように!



「皆さま!2009年も、心からありがとうございました!」

年明けは、5日より通常営業させて頂きます。

その後の予定は、こちらにて。。



マッセアトゥーラ 柳瀬博克






こちらは、Yさんのアイリッシュリネンの3ピーススーツです。

リネンのシャツとタイは撮影用で、僕の私物です。

スペンスブライソンのリネンです。





いい表情してますね。

ベストの見え方も、バランスよく収まっています。





ベストの背裏には、同じく麻使いで、こちらは、

光沢感と張りのある、ラミーのシャツ地を使ったのですが、

Yさん、またまたやって下さいました~、、ご自身で染められたんです。

ベスト単体でご着用される事も前提にしていて、肩巾もワザと少し広めにしてあります。





楽しい、思い入れのあるスーツ作り、、

Yさん、いつもいつも、ありがとうございます。






今まで「店のオブジェに!」と置いて下さっていたのですが(笑)

今日はKさんのお誕生日!ということで、引き取りご来店下さいました。(寂)





メチャクチャ似合ってらっしゃいます!というか、完全に自分のものにされています。





下に着ていらっしゃるシャツも、

先日、納品させて頂いたばかりのシャツです。

既に、次の生地(ストレッチ素材)もイタリアから入荷済みです。








年末年始の予定が決まりました!

年末は12月29日まで、年始は1月4日から営業いたします。

また1月10日~24日、PITTI UOMO&伊~仏の工房巡礼(7件)の為、

皆さまには長らくご迷惑をお掛けすることになりますが、お店の方はお休みを頂きます。



途中、イタリアでは、

前回仮縫いをしてもらったジャケットの2度目の仮縫にも寄ります。





このジャケット、来年の初夏には出来上がる予定です。

大好きなオレンジ、そして大好きなリネン、出来上がりが楽しみです。








いつも鮮やかなジャケットをオーダー下さるNさんは、

お手入れも、きっちりとして下さるので、いつも良い状態で着て頂いています。





『足元を見る』という言葉がありますが、

特に西欧では、高価な靴を履いているか?だけではなく、

どれだけ手入れをしているかを見る事で、その人となりまでを見ます。

自分の靴すら大切に出来ない人を仕事のパートナーとして信頼できないと聞いた事も、、

Nさんのお洋服を見せて頂くと、僕はいつも嬉しくなります。

たまに、ここでは言えない理由でズッコケますが、それもNさんのお人柄です。(笑)

この3着とも、ナチュラルクリーンさんに出させて頂きますね♪






かれこれ5年のお付き合いになるTさんは、

もともとトラッド大好きな方で、普段は今でもトラッドです。

しかし、こと仕事着となると、イタリアンなシルエットを好まれるのですが、

今回お渡しのジャケ&パンも、カラーリングは基本に忠実、スポーティーな配色です。





茶は黄色の仲間ですが、その茶に補色であるブルーを組み合わせ、

落ち着いた色合いにも関わらず爽やかに見えるのは、そのコントラストのせいです。

この組み合わせは、イタリア人が大好きな組み合わせ。

イタリア人がお洒落と云われる理由が、このコーディネートそのものです。

1)シルエット感(自分の適正寸法で、ジャストサイズを着る)

2)素材感(ドレープ感や光沢感など)

3)配色テクニック

あとはこれに、Tさんの感性で官能的な「ハズシ」を加えて下されば完璧です♪






昨日、高知のKさんに発送したジャケットです。





それを今朝10時に受け取って頂き、

そのまま、そのジャケットを着てお越し下さいました!

なんだか、この距離感が不思議な感じです。Kさんお越し頂けて嬉しいです!





そのKさんが持っておられた、この小銭入れを見てビックリ!!

僕も大好きな高知の『topiv』さんのものなんです。

アンティークビーズも作ってもらってて、

いつもワクワク感を頂いてます。





以前のコートとの組み合わせ、

淡色系のイエローグラデーションが綺麗ですね。

パンツは、素材感のバランスが取れたライトベージュ系でしょうか。。



画像追加しました~

休みの日用の僕の小銭入れです。





休みの日用の?嫁さんの化粧ポーチ。





100年以上昔のアンティークビーズだそうです。





長さや雰囲気を伝えて作ってもらったネックレスです。

これも200年以上昔のアンティークビーズ。








ご希望以上のふんわり感を、とても気に入って下さいました。





家を建てる際、木を選ぶのと同じで、

今回のRさんのコートも素材から厳選しました。(60羽!笑)

Rさん、写真撮影にまでお付き合い頂きまして、どうもありがとうございます。(爆)








それまでの礼装が和装だった日本が、
文明開化と共に、『洋装』に切り替わったのは、
明治天皇が明治5年に発令した洋服勅語が出されてからです。

その10年後、明治14年に作られた、この版画は、
BOITS Classic Academy のTOPページに使っているもの。
着物を着た“若い”職人さんたちが重いアイロンを振り回して洋服を仕立てています。


1年ほど前に東京大学で公開された写真は、明治4年頃の明治天皇の写真で、
洋服勅語が出される直前の事、洋装の西洋人に混じって、日本人は和装の出で立ちでした。

それから130年の日本のめまぐるしい西洋化と
彼らが必死で洋装技術を磨いてきた130年があって今の業界があります。
これからの時代、彼らが築いてきたものを僕達の時代でどうするのかを考えなければなりません。

著作権の問題は業界紙の武田さんに色々とご尽力を頂きました。
当時の発行元の洋装新聞社から、所蔵されていた○○氏に直接コンタクトを取っていただき、
ご了解を得て、使用許可を頂いた経緯があります。




こちらはショート丈のカセンティーノ

ファーもなく、着丈を短くしただけでスポーティーな雰囲気です。





バックベルトの位置が『キモ』ですね。

先日ご紹介させて頂いたオレンジより、さらに明るいオレンジです。