比較?ヘンリープール

昨日一昨日と潜入してきたヘンリープールの日本縫製の現場から中継です。

早速ですが、クイズです。(笑)
どちらが英国製ヘンリープールのタグでしょうか?
日本製のタグは、5回のサンプル出しを経て完成したのですが、
日本と英国では、使ってる織機からして違うので、再現するには限界がありました。
ロンドンから「織り込む表記方法を変えなさい」と指示があったり、これ1枚にも僕には思い出いっぱい。
グラマラスなバストボリュームから、
シェイプされたウエストラインまでのカーブが効いたイングリッシュドレープスタイル。
このスーツの場合、結構ヤンチャな効き方してます。(笑)
Cカップはありそうですもんね。(爆)
ヘンリープールのボタンは2つ穴(made of HORN)ですが、
日本で展開されるコレクションモデル(最上級ライン)も同じ2穴ボタンを使います。
細かな手作業を〝味〟ととるか〝雑〟と捉えるか、、感性の領域ですね。
しかし手縫いの方が、着込んでいった時にその差は歴然とします。
顔の皺のように、その人の生き様を表す洋服になります。
こちらが、これから新たに展開される日本仕立てのヘンリープールのサンプルです。
ヘンリープールは本国製と、本国の監修のもと日本で生産されるものがあります。
さらに本国製は、ご自身でロンドンに出向いてご注文頂くパターンと、
トランクショーにてご注文頂くパターンに分かれます。
後者2つのパターンは、同じクオリティー。

英語が苦手な方は、
トランクショーなら通訳が入りますので、
ご希望のイメージも伝わりやすく、結果的には
渡航費用を考慮してもメリットの方が多いように思います。

ちなみにトランクショーとは、
ロンドン本店のカッターが日本に出向き採寸し、
英国に持ち帰って仮縫し、それを再度の来日でフィッティングし、
さらにそれを持ち帰って英国で縫い上げられるもので、完成まで1年以上かかります。