弔辞の略礼服

本日お渡し、Kさんのブラックスーツ。
通常、弔辞(喪)のフォーマルとして使う場合、
ダブルよりもシングル、そしてブラックベスト着用が正式な略礼服です。
それよりも格式高い準礼服なら、ディレクターズスーツですが、
一般的でなく、逆に目立ってしまう恐れがあるので、あまりお勧めはしていません。
また、ブラックスーツにステッチを入れている方や、
ベントを割っている方をお見かけ致しますが、正式に云うならアウトです。
フォーマルな服は、装飾性を避けなければならないからです。

フォーマルに関してはかなり詳細に規定があります。
全てを守る事は難しいにせよ、
最低ここまでは、というレベルは押さえておかないと恥ずかしい思いをする場面もあるかもしれません。
欧米諸国に比べで日本は、ルールをご存知のない方が多いように思います。
ですから、フォーマルウェアの採寸時間は、
こういったマナーまでお伝えする事も多く、時間がかかります。
ちなみに今回の襟は、襟巾もホドホドに、ゴージラインの角度と高さも控えめです。