ブルーとネイビーの糸なので、そう激しい表情ではありませんが、
カチョッポリのSUN DREAM というBUNCHからお選び頂いた上品なソラーロ地です。
巧く表現できる撮影技量がなく悔しいです(苦笑。


Nさん、体を絞られましたので、
今までの型紙から、調整させて頂きました。


シャツが、現場服の下のゆったりしたものでしたから、
その辺りも考慮して微調整のうえ、本縫いに入らせて頂きますね。
晩夏の頃には間に合うよう、進めさせて頂きます。




Tさんにお選び頂いたスーツ
といっても電話の会話で決めて頂いたのですが(笑、
艶っぽいですねー、色気ありますねー、サイコーですよ、ほんとサイコー!!


色はある意味、女性っぽいとも云えますが、
この生地はモヘアが30%入っていて、男臭い無骨な張りがあります。


ドレープが出る生地ではなく、
しっかりとした直線的なラインが生まれます。
モヘア素材独特の皺感が、男臭い表情を生み出していますね。


そしてこのスーツの最大の特徴だと云えるのは、
ただのモヘア素材ではなく、「アムンゼン」という織り方をされているところです。


皆さま、アムンゼンという生地を聞かれたことはありますか?
アムンゼンは、梨地織(果物の梨の表皮のようなしじらを全面に配置した織り方)の一種で、
生地の表面に細かい微妙な凹凸があり、
それによって光が乱反射するため、沈んだ味わい深い光沢を発します。

そしてこの生地の特徴は、
本来ソフトな表情になるアムンゼンが、
モヘア素材と組み合わされる事で、独特の鈍い「地光沢」を発しながらも、
モヘアのキラキラとした光の粒が浮き出てきて、ガルーシャのようにも見えて綺麗です。

この生地はイタリアのチェルッティ社の60年代のヴィンテージですが、
アムンゼン自体は、愛知県の尾張地区で織られ始めたそうです。
プリントが困難な毛織物を梨地織りにすると、
うまくプリントが表現できる事から織られ始めたとか。。
◎出所:洋服地の事典/関西衣生活研究会、実用織編物の基礎知識/株式会社色染社

また、
アムンゼンという名前の由来を調べてみたところ、
ノルウェーの探検家、
アムンゼン(1911年に南極点到達)にちなんで名付けられと書かれているのですが、
出所資料に、その理由まで記されておらず、分かりませんでした。




既製服でツイードのスーツを見掛けることってないですよねー
これぞ、オーダーの醍醐味です!

パンツにすると膝が抜けたり、ヒップがボコッとなったり、
そうなる事を知らずに買ってしまうと、お客様からクレームになりかねません。
オーダーで、こんなスーツを着たいと思って下さる方は、
お客さまも、その辺りはご納得の上ですし、
マッセアトゥーラでも、しっかりお手入れ方法を伝えています。

ツイードの中でも、
特にこのネップが特徴的なドネガルツイードは、僕も大好きです。

Kさん、末永くご愛用下さいね。
ありがとうございます。




1着、普通の紺色を作っておこうかな~。とKさん。
普通ではないですよ!こんなに軽い極上のクリームフランネルは(笑。
紺に始まり紺に終わる。紺で差がつく素材や仕立て、そして何より大切なシルエット!
こんなスーツこそ、紺で行き着く1着です。




いいですねー、ツイードのスーツ。
既製服ではあまり見かけないところもオーダーっぽさ満天(笑。


掛けておいた仮縫いを見た方から、またまたオーダー頂きました。
生地で見ても分からないけど、形になると良いな~と。
小さなサンプルでイメージしてもらえるよう、
色んな手を使ってるんですけどね。




新しくて古い、古くて新しい柄。
見る角度によって柄が立体的に違って見えます。
今までの単純なジャガード模様とは明らかに違って、丸で3D。
非常にデザイン性が高く、その斬新さと美しさは80年代の生地を彷彿とさせます。
そういうと、この時代を知っている人はイメージして頂けると思います(笑。


80年代の象徴であったビッグショルダー・ワイドラペル・ロング丈ではありませんが、
生地だけでも、贅沢な雰囲気を感じさせてくれますね。

このスーツをご注文下さったIさんも、その時代を経験された世代ですし、
前回ご注文主下さったIさんも同世代というのは偶然?(笑

ファッションは繰り返すと云いますが、
バブル世代は、今の若者たちののファッションを見て
すでに爺的な言葉を発してしまうんでしょうね、「昔に流行った」と(汗。
この「昔」という言葉が出てきたら、要注意ですよね(苦笑。




1980年代初頃のウーステッドフランネルです。
脂が抜けてきたせいか、ウールンフランネルのような風合い。
ウールンのようで実はウーステッド、ビジネスでガンガン着るには良い感じ♪


シルエットは、
細身が流行ろうと短め丈が流行ろうと、
Kさんはずっとこのスタイルを着続けられています。

10数年前にお付き合いが始まった頃は「細いなぁ」と言われたという
Kさんのスタイルも、今では少しゆったりして見えますが、
古臭さなんて感じさせない、むしろ品格が
漂うエレガントなスタイル。

打ち合いのボタンからバストに駆け上がる
豊かなドレープラインが、優雅さと男らしさを醸しています。


今日、Kさんが着てきて下さったジャケットも、
もう8年前にオーダー頂いたEゼニアのインナーモンゴリアンカシミアです。
クリーニングには出されず、適度なブラッシングとスチームで
オーダー当時の風合いを保ち続けて下さってます。




今シーズン、
結構、気に入った生地です。
ある生地メーカーでは、これを3Dと呼んでいたりします!
確かに(笑。 新鮮なんですけど、何だかクラシックな匂いもするんですよねー(笑。


裏地も、ご希望でこんな感じです。




英国製6プライの生地です。これで最後です。
僕は英国でしっかり織られた生地で、柔らかく仕立てられた洋服が好きです。

以前、これと同じ6プライの生地を使ってフィレンツェでジャケットを縫ってもらいましたが、
裏地が破れるくらい着倒しています。(そろそろ張り替えないと汗)

旨く表現できないのですが、着てみるとわかります。

既製服で、こんな服を見た事がないのですが、
以前偶然にもこの6プライで縫われた既製服を見た事があるんです
1990年代の終わり頃のKiton製でした。納得ですね。


こんな生地を選んで下さったNさんに感謝です。
20年後、30年後が楽しみな洋服。

今日はサルトリアクレセントのオーダー会でした。
恒例の?クレセント土産の写真も撮り忘れるほど’&$#$”$%でした(笑。

ひと段落して、
本日最後のNさんがお越し頂いた時には落ち着き、
写真を撮らせて頂きました。

冒頭で「これで最後です!」と書きましたが、
この生地を織っていたミルが廃業し、ブランドとしては残っていますが、
もうこの生地は織られていないのです。どこかで見つかる事を期待しているのですが、、汗。
上のリンクに入って頂くと、イタリア語で「Sportivo/6 Capi Pura Lana」
と書かれたイタリア向けの生地BUNCHの画像がでてきます。
そのリンク先にあるリンクに入って頂きますと、
更にKitonに使われた6プライの画像も出てきますよ



今日は英国風、
今日はイタリア風と
様々な装いを楽しまれる船場のOさん。

今回はフランス『風』を楽しみたいと云うことで
フランスのデザインをデチューンして特徴として加えてみました。


全体としてみますと、
イギリスの構築的な仕立てを基本としていますが、
縫製はイタリア流の柔らかなものです。
手縫とは云え、できるだけ手の匂いは排除する方向で縫っています。
でも手の匂いはプンプンとしていますね(笑。
同じテーラードでも、プレタとは作りが全く違いますから、
この辺り仕方ないというか、これでいいんです(笑。


マッセアトゥーラで仕立てさせて頂くスーツも、
今回で英仏伊と3国出揃いましたが、
Oさんにお似合いなのはフランスじゃないかなと思います。

肩傾斜が強く、
若干狭目の肩巾のOさんには、
コンケーブされたショルダーラインにビルドアップされた袖山が
とてもエレガントに映っていると思いました。
今後は、さらにこのテイストをデフォルメしたいなと企んでいます(笑。
コンケーブにビルドアップと云えば、、、
バーリ(アドリア海側のイタリアの港町)のシャマットもお似合いになられると思います。


ちなみに、、以前、
フランスのタイユール(英国はテーラー、伊太利亜ではサルトリアと呼びます)
カンプス・ドゥ・ルカを訪問させて頂いたり、
まだ鈴木健次郎さんがヘッドカッターをされていた頃の
フランチェスコ・スマルトを訪問させて頂いた時に、その特徴を教えてもらいました。

イタリアを初め、
今まで見てきた各国の『風』は取り入れますが、
各国のコスプレにならないよう、その方に似合う背丈や肩巾、肩傾斜など、
着る方にとって何が似合うかを考えて造形する事が最も大切、というマッセアトゥーラの軸で、
いつも、『風』を取り入れています。