2018年03月05日(月) 訪問

ローマの靴工房『Perticone』に伺いました。
この工房で、世界中の顧客の靴が縫われています。


Perticoneの吉本さんが作られる靴は、
全てフルハンドソーンウェルテッド製法(手縫い)です。
靴作りが機械化される前、高級紳士靴の代表的な製法が、この製法でした。
何百年も昔から伝わる手縫靴の代表的な製法で、靴作りの完成形だと言われている製法です。

現代の高級紳士靴の代名詞といえば、
ハンドソーンウェルテッド製法を機械化したグッドイヤーウエルテッド製法が一般的です。
これは洋服で言う『工場縫製のオーダー服』同様、量産向きの製法で
見慣れないと、パッと見では区別がつかないです。
でも見えてしまうと戻れません(爆。

見た目で判らなくても、
このハンドソーンウェルテッドの履き心地は全くの異次元で、
スリッパを履いたような感覚がとても優しいです。


ここで勘違いしがちなのは、
手で縫うから柔らかく、履き心地が良いだけでなく、
手でしか縫えない構造が、履き心地を大きく左右するということです。

手でしか縫えない構造で、
それには高度な技術と多くの時間、多くの材料が必要になります。

昔は靴が高価であり、今のような使い捨てではなく、
何度も底を張り替えて、大切に履き続けることが当たり前だったとお爺ちゃんが話してました。
構造は複雑であっても、修理できるようになっていたのだと思います。


中底にはコルクが敷き詰められ、履くほどに自分の足裏の形状に馴染みます。


昨年末のトランクショーでオーダーを頂いた
MasseAtturaのお客様、Aさんのラスト(木型)もありました!
右の真新しいラストがAさんのもので、外国の方の大きなラストと比較しても
31cmあるAさんのラストは、日本人のラストとは思えないくらい大きくスラリとしています!!
次回2018年7月に仮縫、そこで更に調整が加えられます。


靴づくりの現場に触れ、
幸せな気持ちで『Perticone』の工房をあとにしました。
Yoshimotoさん、ありがとうございました!



過飾は好みませんが、これくらいなら、、
最近のNさんの定番です。

Vintageドーメルの生地にはフランス国旗を。
そしてE.Zegnaの生地にはイタリア国旗を。




シャツの楽しさにハマり気味?なMさんです。
今回のオーダーには目的があって、その日のためにと
ご相談を受け、提案させて頂いたシャツからお選び頂きました。
◎後日談:Mさんから「成功でした!」と言って頂き、僕の喜びもひとしお♪


余談ですが
Mさんのフィッティングはかなり難しく、
これをパーフェクトに実現できる、この物づくり環境は貴重です。


元気で縫い続けて下さい。
以前の取材模様はこちらです → 2009年2月3日『シャツ工房』



ついに完成しました
Kさん、お待たせいたしました!!


しっかり湯通しをして良かったです。
ほとんど洗濯レベルです(笑。


着れば着るほど、
どんどん馴染んで身体に寄り添ってきますよ。


腰のふくらみも良い感じです。
最後に、左右の袖丈を合わせて完成です。
Kさん、末永くご愛用頂けますよう願っております。
長らくお付き合いを頂きまして、本当にありがとうございました!




昨日と今日(2018年1月23日と24日)は、
ミラノのサルトリアクレセントのトランクショー(オーダー会)でした。
オーダーやお渡し、仮縫、またご見学にお越し頂いた皆さま、有難うございました。
撮らせて頂いたお写真の中から、数点ご紹介させて頂きます。

HARRISONS of EDINBURGH の
P&B UNIVERSAL(465g)から生地をお選びいただいたMさん。
エレガントで、すっきりしたウエストシェイプですね。


袖を外して、肩周りの納まりを確認させて頂きます。


パンツも、ほぼ綺麗に落ち着いています。
手縫仕立との相性は抜群な生地で、完成が楽しみです!


EUROTEX の Professional/Dead Stock(370g)から
しっとりと落ち着いたピンヘッドの柔らかなブルー地をお選びいただいたMさん。
着込むほどに馴染み、愛着がわいてくる(育つ)服は、仕立との相性も抜群で、とても楽しみです。


上のMさんがお選び下さったハリソンズにも共通する特徴ですが、
このように打ち込みのしっかりした、それでいてしなやかで上質な英国服地は、
最近では織られる事が少なく、滅多に見なくなりました。


Loro Piana の Summer Tasmanian(230g)から
軽くてラグジュアリーな
ソラーロ(ブラウン*パープル)のヘリンボーン地をお選びいただいたNさん。


背中を丸く包み込み、そこからウエスト~ヒップに至るグラマラスな造形が、
何とも喩えようのない美しさを見せてくれています。
こちらも、完成がとても愉しみです。


お写真を快く撮らせて頂いた皆さま
ありがとうございました!



濃紺に、ブルーグレーのインナーを合わせた Art.2937 です。
少し小振りなサイズが、仕事をされていない感を漂わせていて良い感じです(爆。
Kさん失礼しました(汗。褒めてるんですからね!!


縫糸を黒にしてあるので、濃紺の糸を使うより、
良い意味でステッチが浮かび上がらずに、良い雰囲気に仕上がりました。
その辺り、Kさんのセンスが光ります!


右側は、非継続品番モデル、
2コンパートメントで薄手の「サックアデペッシュ」タイプ、10年選手です。
現ラインナップはとても少ないチェレリーニですが、
近日中に新モデルが発表されます!?




先日、仮縫のための仮縫を終えたジャケットですが、
今度は本番の生地で仮縫をさせて頂きました。

この生地は、マッセアトゥーラがスタートした頃(1999年)に手に入れた生地です。
その時点で、織られてから既に20年は経過していたそうですから、
少なくとも40年以上も前に織られた事になります。

コンポジションは、リネン*シルク*ウールの3者混ですが、
最近、多く見かけるようになった3者混と
全くの別物で、シッカリした英国らしい風合いです。


ギシギシとした生地感は、麻(リネン)とシルクのせいかとも思ったのですが、
ブラシをかけると、けっこうな量の埃が出てきましたので、
湯のしでなく、『湯通し』してみました。
案の定、お湯が真っ黒に!

糊が抜けたせいもあると思いますが、
しなやかなでコシがある「ふんわり」感を取り戻しました!
おまけに底艶感も復活したせいか、生地の美しいドレープ感を感じさせてくれます。

仕立てた後に糊を落とそうとしても
水溶性である糊は、石油系の溶剤を使うドライではほとんど落ちません。
お湯に浸け置いたおかげで、気分もサッパリしたと同時に軽やかなジャケットになりそうです!
Kさん、楽しみにしていて下さいね!僕もとっても楽しみです!!



本縫いとは別の生地で、仮縫いをさせて頂きました。
ファーストオーダーでリネン×シルク×ウールの混紡素材ですから、万一を考えて。


結果的には別生地の必要はなく、大丈夫でした。


雰囲気の良いジャケットになりそうで楽しみです。
本縫用の生地でもう一度仮縫させて頂きます。
Kさん、お付き合い宜しくお願い致します。




昨年ご紹介させて頂いた、こちらの生地、
今日は忘年会の前にお立ち寄り頂き、お写真を撮らせて頂きました。


Tさんのスーツ姿を見せて頂く機会は滅多にないので、すかさずお写真をお願いしました(笑。
お付き合い頂き10年を越えますが、
最初のスーツから今までスタイルはほぼ変わっていません。
10年前は、周りのスーツ好きの方から「細いなぁ~」と言われたそうですが、
今は逆に「少し太くない?」と言われるそうです。
生地の色柄にしても、新しいのか古いのか分からないような
Tさんの感性でお選び下さいますから、10年前のスーツでも全く色褪せません。
ご参考まで、、この生地はローマのマーチャントが
英国のド級ミルに別注をかけた70年代後半のVintageです!!


このスーツも独特の雰囲気があり、
コーディネートも「これぞTさん!」です。
Tさん、いつも楽しませて頂き、ありがとうございます!




随分と以前に、ご紹介させて頂いてたスーツ
紆余曲折ありながらも、完成しました!

グラマラスで美しい腰のふくらみ
スッキリとボリュームレスなヒップ周り。
大好きな造形は、おなかスッキリ凹んで見えます!
それでいて薄っぺらくならずに、とても優雅な雰囲気なんです。


綺麗なラペル。


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
5年後10年後の馴染んだ頃の表情を、改めて見せて頂きたいです。
そんな楽しみを抱かせてもらえる洋服に仕立て上がりました。