ナポリにあるカチョッポリから、今シーズンのサンプルが数冊届きました。
その中でも、超刺激的な1冊が左のBUNCHサンプルです。
画像でその凄さが伝えきれなくて残念!(笑)


右のイラストは、今月号のLEONで紹介されています。
アルべスティジャパンによるものです。
Caccioppoliという文字の左側には生地の反物が、
そして文字の上にはヴェスヴィオ山のイラストが描かれています。
シンプルなのに、洒落てますよね。
ちなみに、このヴェスヴィオ火山の噴火で、ポンペイは一瞬にして灰に埋まりました。
その上の公園のようなイラストは、ナポリの中心地プレビシート広場です。

これが、ナポリにあるカチョッポリの本社です。
今年の年初に行ってきました。

こちらは店内の1階です。

2階3階と、およそ600平米のスペースに、
全てのBUNCHサンプルの、もの凄い数の生地がストックされており、
ご注文毎にカットされ、ナポリの乾いた空気と共に、皆さまのお手元に届けられます。




生地選びの際は、英国製とイタリア製の生地のと特徴を伝えた上で、
お客さまの使い方(着方)によって提案しています。



「仕事で使いますか?、遊び着としてたまに着る程度ですか?」
「仕事では、どんなシチュエーションで着る事が多いですか?」

生地によって着心地も変わるし耐久性も違ってきます。
同じ紺色の無地で仕立てても、
生地の違いが、見た目の違いにもなります。
硬い生地で仕立てるとパリッと直線的なスーツになりますし、
柔らかいと、纏わりつくような柔らかい雰囲気を持ったスーツになります。

「ガンガン着るけど、型崩れや耐久性なんて気にしない!」
「皺が気になったら、自分でプレスかけるよ!」
「そんな事はどうでもよいから、着たいものを着たいんだって!」
「第一、そんな事くらい分かってるよ!」
なんておっしゃる方は、お好きな生地をお選び頂いてもいいと思いますが、
せっかくのオーダーなんですから、
自分のスーツ地の特徴くらいは知っておいて欲しいです。

ご存知のない方には、
そんな風に生地の一般的な話としてお伝えした上で、
生地を選んでもらっています。

今日が〝採寸初体験〟だったYさんの採寸後、
突然ご来店下さったHさんと、ご予約下さっていたMさんという、
顔見知りのお客さま同士が重なって、プチオフ会のようになりました。
、、何のオフカイ?(笑)


季節外れの話題になってしまいますが、
この生地で仕立てたパンツを実際に着用してみた感想です。
Weight430gとヘヴィーウェイトでありながら、更にポリエステル混紡なので、
イメージ的には〝ゴワゴワ〟した風合いじゃないの?
と思っていたのですが、これが意外や意外!



しっかりした履き心地なのに、しなやかなんです。
それにポリ混のお陰もあってか、型崩れもほとんどありません。

採寸時は、しゃがんだり寝転んだり?するのですが(笑)、
型崩れどころか、プレスラインもハッキリクッキリと残っています。
この生地は、ナポリのカチョッポリからの供給で、
来シーズンも継続されます。

ツイードのジャケットなんかだと、フラノのパンツを合わせがちですが、
こんな艶やかな生地を合わせると、大人っぽいと思います。
それに、ガンガン穿けて、実用的です♪


今日はアルヴェスティ ジャパンのGさんが来て下さいました。
これは内輪ネタですが、Gさんとの最初の出会いは、
東京からお越し下さったMさんと云うお客様が着て来られたたスーツでした。

初めてMさんとお会いした時にMさんのスーツを見た瞬間、
僕は、「あれ?このスーツ俺が採寸したっけ?」って思ったんです。
Mさんに聞くと、○○のスーツだって、、
それから数年後、初めてGさんと会った時、
「Mさんのスーツ、Gさんの採寸だたんですね!」と、
つながっていったんです。

ごめんなさい、話がそれました、、

ちょうど昨日ナポリから、サルトリア・ラッジオのジャケットが届いた事もあって、
そのジャケットを見ながら、昨夜のBoitsに引き続き、
Gさんと、色々な意見を交わしました。
自分が見えていなかった部分が新たに見えたり、
自分が感じていた部分に確信が持てたり。

Gさんが採寸したスーツは、僕の好きなラインなので、
大先輩Gさんの意見は、理由なしに、絶対リスペクト出来るんです。

やはり、自分の思い込みだけだと〝井の中の蛙〟状態になりがちです。
ナポリで仕立てた服の価値が、その何倍にも膨れ上がる機会を今日は持てました。

Gさん! 次回は二度着けお断りの〝串かつ〟行きましょうね♪
そして次回のコジモ氏の来日の際、Boitsへのご参加、楽しみにしています。

この場をお借りしまして、、
アルヴェスティジャパンのFさん&Gさん、カチョッポリのコジモ氏のお陰で、
そうそう、仮縫い時のdainojiさんの通訳も!
サルトリア・ラッジオへのオーダーが叶いました事について、
心から感謝の気持ちを伝えます。
ありがとうございました!


着て行くほどに身体に馴染んでくるスーツの再現と、
無骨さとモダニズムの融合によって生まれる
艶っぽい男らしさをキーワードに、
ヴィンテージ感漂う新たなスタイリングが生まれると確信しております。

と、羅紗屋のBB君が声高らかに納品してくれた生地です。

FRESCO(フレスコ)誕生100周年にあたる今年、
英国のマーティンソン社とのコラボレーションで復活しました。
FRESCOは29.5番手の双糸に29.5番手の単糸を撚り合せた450g/Mtr.の
肉感のある3PLY・WOOL地で、特に画像のブルーの色出しが最高!
下の画像、上の生地がそのインクブルーですが、
下の通常の濃紺と比べても色っぽい!

他にもこれだけバリエーションがありますので、
お好きな色柄で、100年前の着心地をお楽しみ下さい。

ちなみに、このFRESCOという名称はマーティンソン社の登録商標であり、
1907年にマーティンソン社が開発したハイツイストの原型ともいう
当時では画期的な春夏用の服地でした。

この生地に関連する内容は、以前にも書いておりますので
そちらも是非ご参考にされて下さいね。
他に、マーティンソン社の訪問記も書いています。



クラシックな色柄の多いドネガル(Irish)ツイードですが、
マギーに伺った際に、直接選ばせて下さいました。
もし、ご希望の方がいらっしゃれば是非ご覧になってみて下さい。
僕が、クラシックなものより、カラフルな色ばかりをセレクトしたものですから、
その理由を聞かれ、つたない英語(英単語!笑)で、僕の思いをあれこれ説明したところ、
マギーのデザイナー、ギルさんから、
「アーバンクラシックね♪」と、ナイスネーミングをして貰いました。(笑)



今年最後のご注文は、テイラー&ロッヂのヴィンテージ生地でした。
1960年台後半に織られた生地のようです。
Kさんは、この生地とリーロイド(LEAROYD)のヴィンテージと迷われたのですが、
結局は、こちらのテイラー&ロッヂに決まりました。

水にドボ漬けして洗ったあと、自然乾燥で生乾きまで乾かし、
その状態からアイロンで整えたのですが、風合いも良く、光沢も蘇りました。
出来上がりが楽しみな1着ですね♪

※織りマークも当時の物が付いています。


ヴィンテージの生地は、あまり古過ぎると、
脂分が抜けてしまって、ウール本来の風合いがなくなっているものもありますが、
それでも、今僕たちが手に入れることの出来るヴィンテージ生地は、
英国のテキスタイル産業が盛んだった時代に、
今では考えられない、贅沢な手法で織られているので、
しっかりした生地が多く、色柄も手の込んだものが多いのも人気の秘密だと思います。
それでも、ある程度の補強を考えて仕立てた方が安心ですね。




来春物の一番乗り、今回はIさんでした。
ヴィンテージ好きのIさんが選ばれた生地は、、
ウール&モヘア&テリレン(ポリエステルの一種)の三者混です。
最初はてっきり、モヘア混だと思っていたのですが、
触りがいつもとはちょっと違ったので、ライターで燃やしてみたんです。
そしたら、、やっぱり、、(笑)



シールを見ると、Holland&Sherryではなく、H&Sとなっており、年代を感じます。
こんなに古い(恐らく’70年代初めだと思うのですが)ヴィンテージで、
三者混なんて初めてみました。

ちなみに、紺無地の生地は、Eウッドハウスの三者混です。
燃え方が同じかどうか確かめたら全く同じで、匂いまで同じでした。(笑)

こんなバッシバシのヴィンテージ素材は、柔らかい芯地で軽めに仕上げましょうね。
さぁ~て、その前に、、
一昼夜、水に〝ドボ漬け〟して30年間の垢を落としてやりましょう。


良い料理(仕立て)は、それに相応しいワイン(生地)によって
なお一層、引き立てられます。
いずれが欠けても、満足感は満たされません。



色々なご提案の中で、
Tさんが選んで下さった左下の生地は、
着れば着るほど、選んで良かったって思って頂けると思っています。
今からですと、年末ギリギリのお渡しになりますが、楽しみにしてて下さいね♪

なお、
年内のお渡しをご希望の方は、12月5日の承り分までとさせて頂きます。
何卒ご了承下さいますよう、宜しくお願い致します。
 


先日のSさんの画像、ここまでアップにすると、派手に見えますね。
でも、少し離れてみると、、、
どうしてでしょうか、、良い生地って、何故か落ち着いて見えるんですよね。
いつも不思議に思います。
生地の画像、最初から拡大画像も付けた方がいいですよね、、
今後、出来るだけ、そうしますね。