2010年1月19日
慣れてきた感のある訪問6度目のナポリは、
アミナ・ルビナッチのヘッドオフィス(兼サンプル工房)と
ロンドンハウス、それにチェーザレ・アットリーニを訪問させて頂きました。
アミナ・ルビナッチ代理店のF社長、貴重な機会を与えて下さって、ありがとうございました。

まずロンドンハウスから、、
ここは、店舗の奥に工房が併設され技術者が常駐しています。
ロンドンハウスについては、以前のブログに書いているので、そちらをご覧下さい
トゥーリオ・アットリーニ(ヴィンチェンツォの次男)さんも以前ここで働いて(縫って)いらっしゃいました。
この日は、若い技術者(と言っても50歳過ぎ)が1人いらっしゃるだけで、
工房が活発な印象はなく、、見せてもらえなかった?笑

ミラノのカラチェニもそうですが、
ここロンドンハウスも、1人の技術者が丸々縫うので、技術者によって微妙に違う洋服になります。
以前、マッセアトゥーラのお客様、Nさんの
ロンドンハウス製のスーツを何着か見せて頂きましたが、
同じNさんの洋服でも、見た感じでは2人の技術者に分かれてました。
スタイルは同じですが、縫い(縫製)が違うので、出来上がると微妙に雰囲気が違います。
ロンドンハウスのルビナッチさんに、技術者を指名できるか聞くと、ご希望なら可能だとおっしゃってました。
でも、そこまで指示されるお客様はなく、それも楽しんでいらっしゃるよう。
この辺り、そういう発想自体が日本的なんでしょうね(汗。

その後、最近オープンした『チェーザレ・アットリーニ』へ。
ここはヴィンチェンツォの息子さん3兄弟のうち、3男さんのお店です。
場所はフィランジェリ通(Via G. Filangeri)のエルメスやボレッリの向かい側。
3男さんはモデリストで、大きな工場も経営されていらっしゃってて、ここはその直営店です。
店内には長男クラウディオさんがいらっしゃいました。以前のサルトリアを閉店してお手伝いに入られたそうです。
もう1人見覚えのある顔が、、近くにあるルイジ・ボレッリにいらっしゃた方もスタッフになられてました!

クラウディオさんは以前『Sartria Attolini』を、近くの映画館の隣接地で経営されてました。
そこはクラウディオさんがお父さんから受け継いだサルトリアで、2人息子さんは跡を継がず閉店されました。
チェーザレさんの3人の息子さんたちは跡は継いでても技術は継承していないようで、
後継者について聞くと日本より状況は悪いようで先が危ぶまれます。

この画像は、確か2002年に撮影したものです。

今(2014年)から12年前のクラウディオさん、この当時は71歳ですね。
クラウディオさんも若いですが、僕はもっと若く見えるハズなのに?今と変わらずオッサン!(笑


話を3男さんの『チェーザレ・アットリーニ』に戻しますが、
工場と言っても、手縫いを多様した物もあって、ここのお店ではそんな洋服が並んでいました。
クラウディオさんにお年を聞くと、もう80歳になったとおっしゃってました。

ナポリでも、採寸から型紙~縫製まで自己完結出来るような後継者は育ってないと聞きます。
工房には入れなかったののですが、色々と興味深い話を聞けました。

今回のナポリでは、たくさん
貴重な経験をさせて頂けたのに、古い画像ばかり、、
何故かメディアのデーターが、ナポリだけ消えてしまっているんです(汗。
唯一残っているのが、アミナ・ルビナッチさんの工房で撮ってきたスパンコールの糸だけ(笑。
いい写真がいっぱいあったのに本当に残念です。ごめんなさい!


ナポリは、今までいつも1人だったのですが、
ナポリ歴30年近いFさんのお陰で、奥深い普段のナポリを知れました。
色々と時間を割いて下さった皆さん、そしてアテンドして下さったFさんに感謝いっぱいです!



2010年1月18日
昨夜、シチリア島のカターニャから夜汽車に乗って、
朝06:00にナポリチェントラーレに到着、一旦ホテルにチェックイン。
以前、ポンペイとエルコラーノには行ったので、今回はパエストゥムの遺跡を見に行きました。
*写真はケレス神殿


ポンペイやエルコラーノのように、町全体としての遺跡というより、
こちらは古代ローマ時代より古い、古代ギリシャ時代の『神殿(ギリシャ建築)』が見もので、
町全体というより、むしろ僕は『壮大な彫刻物』を見に行ったような感じでした。
遺跡として管理されているエリア以外にも、遺跡が点在しています。
世界で最も保存状態の良いドーリア様式の傑作だそうで、
アテネのパルテノン神殿に規模では負けても、
保存状態はこちらが良いとか。

ナポリチェントラーレから直通の電車も出ていたのですが、
本数が少なく、何の下調べもしてなかったので、途中のサレルノまで電車で行って、
そこからバスで向かうことにしました。サレルノは以前にアマルフィーに向かう時にも通過した町です。
その町から、アマルフィーとは逆の海沿いを走るバスに乗りました。


めちゃくちゃ天気が良かったので、マリーナも最高の雰囲気。
後ろ髪を惹かれる気持ちで、パエストゥム行きのバスに乗り込みました。


ネプチューン神殿(Tempio di Nettuno)。
ローマ建築と異なり、この時代まだ円柱以外には曲線が用いられていません。


バシリカ(basilica)


遺跡の大きさが分かります。


ここには、ギリシャ時代だけではなく、
ローマ時代の遺跡も残っています。最初に「町全体の遺跡としてではなく、、」
と書きましたが、見所はそこじゃなくってって意味で、その後の変遷の中でローマ時代の遺跡も残っています。


広々としているので、散歩気分です♪
遺跡を見ていて、こんな気分になるのは初めてかも。
下に芝生とか生えているからでしょうか、良い「気」が流れてるから!?


ほら、ローマ遺跡の象徴!?円形劇場もあります!


周りは何もない田園風景で、とってものんびりしていました。
さぁ、イタリアでの週末も終わりました!明日からまた吸収しまくってきます




マイスターファクトリーの1年目のカリキュラムも終え、
今は、各テーラーに、インターンシップに出ている生徒たちですが、
週に1度全員で、関西一理論派のテーラー(縫製者)S先生の授業を受けています。
業界に向けた講師役ばかりか、労働大臣賞各賞の受賞経験、技能グランプリ優勝経験もある方です。

そのS先生の授業が終わってから、全員が揃った機会に、
生徒達の就職活動の一環として順次、老舗テーラーや企業の皆さんにご来校頂いております。

今回ご来校頂いた企業の皆さんは、
ベトナム・タイ・ミャンマーに工場を持つ企業の皆さんでした。

トップバッターとして、取締役工場長の I 氏から
業界の現状や現場の仕事内容について、興味深い話を聞かせて頂きました。
続いて、責任者や商社の方から、今後の展開など将来を見据えたお話をして頂きました。
最後に、技術指導者として月の半分をベトナムなど現地の指導者として過ごされているY氏のお話です。

今回のご来校は、このY氏から連絡を頂き、
自分たちの考えと、マイスターファクトリーの考え方が似ていると云う事で実現しました。

後継者は、育つと出てくという前提で考えています。
出て行こうとするくらい勢いのある人材でなければ育ちもしません。
出て行かれることを恐れて、業界が何もしなければ、結局は何も前には進まないでしょう。

マイスターファクトリーに集まる講師陣も、
みんな「自分たちの為」に内弟子を育ててきた経験があります。
でも皆んな技術を習得した頃には独立して出てゆく、これだと育てた側としては辛い。
なぜ辛いか、、それは「期待」していたからです。それじゃ期待せず、最初から出てゆく前提で育てようよ!
でなかったら何も前には進まない! これがマイスターファクトリーです。
始めた頃、参加メンバー以外から否定的なことを言われました。
でもそんなこと、全て考えた上で始めた事でしたから、、

Y氏はここに共感され、
自分が技術指導に入っている工場も同じ考えだと話してくれました。
Y氏は、マッセアトゥーラの提携先縫製工場に技術者として勤務されていた時代があります。
そんな経緯でマイスターファクトリーやボイツクラシックアカデミーのホームページを見て連絡を下さったようです。
ベトナムなどアジアで、大量生産型工場の技術指導者として過ごされる以外の
残りの半分は、また別の日本の工場(こちらは日本ではトップクラスの品質を誇る工場)に入り、
日本滞在中の休みを使って、10年以上もの間、
ある有名な先生のもとでフルオーダーの裁断・縫製技術を学んでおられます。

話を、講習当日のことに戻す前に
皆さんにとって、スーツはスーツですよね。何が言いたいか、、
実は、テーラー業界とプレタ(既製服)業界は昔から仲が良くないんです(汗。
テーラー業界は技術を謳うがデザインに疎く、プレタ業界はデザイン優先主義で縫製は簡素です。
見えないトコロに手をかけるのが、テーラーが縫い上げる洋服だとすれば、
既製服のスーツは、目に見えるデザインにお金をかけても、
目に見えないもの(着用感や耐久性)を左右する部分を簡素化するのが一般的な傾向です。
これは何を目指しているかの違いで、善悪を決定付ける事ではありません。
それにしても、まるで水と油なくらい、仲が良くありません。
そんな光景を何度も目にしてきて思うんですけど、
両方を満たせば最高じゃん!と(笑。
何で急にハマっ子!?(爆

講習日当日の出来事ですが、
Y氏とS先生のやりとりをご紹介させて頂きます。
とても有意義な時間を過ごさせて頂き、講師陣も勉強になりました。

S先生:私は100%手縫いでジャケットを作り上げた事があります。
    芯のダーツもポケットも、全て手縫いで作りました。
    講習会で、そのジャケットに値段を付けていただきました。
    7万円~35万円の値段を付けていただきました。
    そこで言われた事が、手縫と言われなければ見ても分からない、でした。
    分からない物には商品価値を付けられないとさえ言われました。
    既製服に携わる皆さんも同じ見方をされると思います。
    見える所に価値がある。お台場・本開き・飾り星・裏地・釦など、
    見せる手段は、もう出尽くしたでしょう。これから何を目指されますか?
Y氏 :着やすくて、かっこいい服ではないですか?
S先生:それは立体的な服という事ですが、流れ作業で作れますか?
Y氏 :作れます
S先生:それはパターンですか?縫製ですか?
Y氏 :パターンは当然ですが、縫製も関わってきます。
S先生:流れ作業の縫製は、作業員に考えさせないのがスムースに流れる仕組みだと思います。
    縫製も関わるとなれば、ロスタイムが発生して生産効率が落ちます。それでも出来ますか?
Y氏 :出来ます
S先生:工場縫製に携わる皆さんはリスクをもって頑張っています。
    私も25万円のジャケットを縫いますので、お互いリスクを持って競争しましょう!

ヤナセ:競争ではなく、協力できませんかね?
S先生:協力出来たら良いですね。
    良い服とは?の答えは、幾つもあると思います。
    日本の「ものづくり」を、考えながらこれからも試行錯誤したいと思います。

最後に、マッセアトゥーラの洋服は、
完成品で50,000円(休止中)~325,000円まであります。
同じ生地を使ってこれだけの差があります。
価格が上がれば上がるほど、着用感が良くなり、長く着ることの出来る洋服になります。
型崩れではない、着てゆくにつれ馴染んでゆく洋服が出来上がります。
手入れ次第で、持ちも随分と変わるので、それなりの
付き合い方(お手入れ方法など)をシッカリお伝えさせて頂きます。
お客様の中には、
仕事用では自分の着たいは洋服は着る事ができないので、工場縫製で出来るだけ費用を抑え、
休日に着る、自分の着たい洋服には、お金をいとわず、仕立てグレードをあげる。
そんな風に使い分けをされる方もいらっしゃるくらいです。
ちなみに、
全縫製グレード(型紙の違い、附属の違い、要するに手の掛け方の違い)において、
20,000円追加で、抜群のコストパフォーマンスを誇るイタリアのキャノニコの生地をお選び頂けます。



1周年記念
結構、盛り上がりました!
パーティーが終わってからも、メンズフロアばかりか、
1階の方たちと、マッセアトゥーラで2次会開催!!店内のボトルはなくなりました(笑。


















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以前、自分の洋服を縫ったマイスターファクトリーの口野君
今回は工場に縫製を依頼し、他にも違う工場にオーダーして検証しています。
手縫いの服がお客様全員にとって良い訳ではなく、見た目やフィット感、それに何よりも
お客様にとっての関心事項は価格ですから、それらのバランスを、自分の洋服を作って着てみて、そして
見た目の雰囲気など全てを理解しておく事が望ましいのではないでしょうか。

これはマッセアトゥーラのやり方で、賛否両論あると思いますが、
彼もその事を納得して、この方法を選びました。

あれこれ知らなくても販売は出来るよ、と言われるのですが、
あれこれ知った上でお客様にお伝えする方が、お客様にとっては良いかなと思うんです。
既製服はお客様が目で見て着てみて、ご判断して頂く事ができますが、
オーダーの場合は出来上がってくるまで解りませんから、
作り手側としては莫大な知識が必要です。
前提は、、信頼作りですけど。

ごちゃごちゃ言っても、結局のところは、
僕自身もそれを望んでいて、自分もそうして欲しいから、
きっとお客様にも同じようにしてしまう、、結局は自分の好みって事ですね(笑。

プレタ(既製服)っぽい、スッキリした雰囲気が好きであれば、前回よりこちらですね。
手縫でも、手の雰囲気を消してスッキリさせる事は可能ですが、
手で縫うのであれば手の匂いは残したいです。
これも結局のところお好みです。
だからこそ、あれこれ着てみて、見て感じて
自ら経験してみたことを、お客さまに伝えてゆきたいです。




ボローニャから届いたドラッパーズのシルクウール。
僕は、この生地でジャケットをオーダーしたのですが、この生地、
今までにもジャケットだけじゃなく、ベストやワンピースでもオーダーされる人気者。
何と今回は、、3ピースでのご注文です!!エロ過ぎませんか?ちょっとこれ、ヤバくないですか?(爆
ごめんなさい、ヤバイとかエロイとか良識を弁えた45歳のオッサンが使う言葉じゃないですね!

股下の数値は、靴のサイズやパンツの裾巾で変わってくるのですが、
生地が届くまでの間に、今回のスーツに実際に着用される靴を買ってきて下さいました。
裾巾は細くせず、生地のドレープ感が綺麗に出るようにします。でも膝巾との差を小さくする事で、スリム感を出します。

今回のUさんの流れ、、
生地に一目惚れして、それに似合う靴を見付けて、、
こうして自分の好きな物に囲まれて、、気付けば、どのアイテムを組み合わせても、
テイストの合う『自分自身のワードローブ』が構築されている。

男性の皆さんは、いつも似た物ばっかり選んでしまうとおっしゃいますが、
僕はそれで良いと思っています。男ってそんなもんです。
同じ紺色でも、新卒の就職活動の学生さんが着ているネイビーと、
お洒落な人が着こなすネイビーのスーツとでは醸し出される雰囲気というかオーラが
まったく違うものになります。スーツは紺に始まり紺に終わると言われるように、ありきたりだからこそ、
シンプルだからこそ、ごまかしの効かないものであり、差がつくアイテムではないかと思います。

Uさんのワードローブ、どれも個性的です。
僕の好みもそんなんですから、キワ者と思われるようですが、
以前、Kさんも書いて下さったように、基本、クラシックな物が好きですので、
そのあたり、ご理解のほど、よろしくお願いしまっす!(笑  支離滅裂な流れで、ごめんなさいっ汗。





マイスターファクトリーの口野君が、
型紙から最終の仕上げまで頑張ったスーツです。
まだまだ段取りがつかめずに、最後のほうは寝ていませんが、
これで3着目になるスーツで、自分の欲しい線を引き、欲しい雰囲気の洋服を
完成させる事が出来て、とても嬉しそうでした。合わせるシャツは焦げ茶でプレスがまだですが(汗、
このスーツを着て、明日からの新しい研修先に向かいます。2ヶ月間キツかったと思いますが、よく頑張ったと思います。
1日10時間の研修が終わってからも、毎夜毎夜、型紙を引きまくりながら、このスーツを縫い上げましたから、、




3日過ごしたシチリアとも今日でお別れ。
カターニャの駅前でパニーニとビールの晩ご飯を済ませ、


翌朝のナポリに向かう列車(終着はローマ)に乗り込みました。
もちろん、缶ビールも買っています(笑。


時間の節約も出来るしホテル代も浮くし、それより、
あの心地よい振動が子守唄みたいに聞こえ、酔いが回ってきて
自然に眠りにつける、あの心地よさが止められず、昔から夜行列車は大好きです。


カターニャ22:04出発
メッシーナ(海峡)駅23:30到着
準備を済ませ、23:50から船底に積み込み開始!


牽引してきた機関車を切り離し、
最後尾の車輌の後ろに機関車を連結し、後ろから押します。


列車が船内に押し込まれてゆきます。


前の3両だけ切り離して、一旦バックし、また次の列車を押し込みます。
今度は4両を残して機関車と切り離し、またバックする。
これを繰り返し列車は全て積み込まれます。
牽いてきた機関車はここまで。


積み終わったら、船内に出てゆっくり過ごせます。


メッシーナ海峡の夜景を眺めながら、
ナポリ側の港、ヴィッラSt.ジョバンニに向けて船はゆっくりと進みます。


船は、イタリア国鉄『トレ二タリア』の専用船です。
昔の青函連絡船も、こうして列車を積んで海を越えていました


25時、ヴィッラSt.ジョバンニに到着すると、線路がゆっくりと降りてきました。


今から約30分かけて列車を降ろします。


イタリアの地図を思い出して下さい!
船を出ると、イタリア長靴のつま先に上陸です(笑。
それじゃ6時のナポリ到着までゆっくり休みます、お休みなさいzzz
到着して午後から、ロンドンハウスの工房と、アミナ・ルビナッチのニット工房訪問です。


最後に、、
話の流れと関係ないんですけど、フィアットが作った初代ペンドリーノ(ETR450)です。
愛嬌のある風貌ですが、最高速度320km/hで、営業速度は250km/h。
1988年の登場で今は主要路線からは外されましたが、
日本の初期型0系みたいな扱われ方で、
今でも現役で走っています。


前回の出張の時はバルセロナに行った週末旅行でしたが、今回のシシリー行きも大満足!
ナポリに着いて、今日からまた工房巡りが始まります!!
それは、また改めて。



昨日と今日の午前中でカターニャを駆け足で見て回り、何となく町の雰囲気も分かったので、
午後から列車で、隣町のシラクーザに向かいました。*2005年世界遺産登録


駅前に自転車があったので借りようと、


タバッキの人とごちゃごちゃしてる内に、
システムの故障で、スタンドから自転車が離れないってなって、
ごちゃごちゃしていた時間も楽しくて今となっては思い出ですが、結局は歩いて回る羽目に。
ん?良く見ると、このテールランプ、僕の『Di Blasi』と同じですね。シチリアでは一般的なのかもしれません(笑!


予想以上に遺跡までは遠く、着いた頃には、、


ちょうど閉まったところでした(汗。
15時30分ですよ、15時30分!早すぎませんか!!?
中には入れませんでしたが、周りから中を覗けたので、すっかり入った気分(笑。


その後に行った博物館も閉まってて(こっちは休館だったかな?)、
そこで、偶然にも朝、電車で一緒だった英国人スティーヴと再開し、「俺らついてないよなぁ~」と笑いつつ、
そのせいか仲間意識が生まれて?一緒にオルティージャ島まで歩く事になりました。


途中、新興宗教?の建物みたいなの異様な建築物が現れたのですが、
彼はしっかり調べていたようで、これはマドンナ・デッレ・ラクリメ教会(涙の聖母教会)だと教えてくれました。


中に入ってみたり、、、


僕が、「しっかり調べんてんなぁ~」「そのわりに、全部閉まってるトコばっかり行ってるやん!」と言うと、
ガイドブックには、夏と冬で、営業時間に違いがあるとは書かれてないらしく、
逆に僕も聞かれたので、「俺は何も調べずに来た!」と言うと、
彼の説明量は一気に増えて、僕のガイド役になってくれました(笑。
彼はオックスフォード出身の秀才で、今でもメル友です♪

今にもフロアが抜けそうなチンクェチェント!
ミラノやフィレンツェでヴィンテージは見ても、こんな錆々は見なくなりました。


オルティージャ島に渡る橋の近くまできて、後ろを振り返ると、、あの巨大な教会が!
世界遺産の町に、この造形は似合わないように思うのですが、
教会が建てられたのは、世界遺産登録(2005年)前の、1990年だとか。


いよいよオルティージャ島です!
といっても、何があるのかさっぱり知りません(笑。


オルティージャ島は、シラクーサの旧市街。
とりあえず、てくてく歩きますが、スティーヴとの会話に気が散って?
あまり景色が目に入ってきません(涙。 でも、名ガイドになった彼から知識は頭に入ってきます(笑。


何となく、僕の好きな雰囲気が漂っています。


こんな雰囲気も何気な~く好きだし、


こんな雰囲気も好きです。
こんな石畳の路地に、パンダが似合います。
今のパンダより、ジウジアーロ率いるイタルDesigneデザインのパンダ。
シートの生地をミッソーニがデザインしていた事もあります。


apeが絵になりますね~


アルキメデス広場までやってきました。
これもスティーヴの受け売り(笑。 中央にあるのはアルテミスの噴水。
アルキメデスにアルテミス? ん?アルテミスってギリシャ神話に出てくる女神さまですよね?
何の関係? スティーヴが言うには、アルキメデスはシラクーサ生まれ。 きっと、何か意味があるんでしょうね。


ドゥオモ。 ミラノのドゥウォモみたいな威厳は感じなかったけど、
バロック様式の重厚な彫刻は豪華なのに、明るい感じがして、建築物としては僕は好きです。
BC5世紀に建てられたギリシャ神殿を、AC7世紀にキリスト教会に改築し、
内部にはアテネ神殿の円柱が残っているそうです。
この広場には、ドゥウォモの他にも多くのバロック様式の建築が建ち並んでいます。
スティーヴとは、ここでお別れ。近くのホテルに泊まってるそうです。


ここにもapeが!
大阪でも、たまに1台見かけたんですけど、最近、見なくなりました~


シラクーサ旧市街のあちこちからイオニア海が見えます。
夏なら、もっと綺麗なんだろうな~と、荒れたイオニア海に少しがっかり(涙。


道に迷いながら(最初から知らないんだから、迷うも何もないですね笑)、隈なく歩き回ります。


何だか不思議な光景が!
アレトゥーザの泉と書かれています。
このモコモコした植物は、何と何とパピルスだそうです!
ガイドブックを持ってないしスティーヴもいないので、その時は良く分からなかったけど、
帰ってから調べてみると!!
海沿いにあるのに真水が湧く不思議な泉で、パピルスが自生しているのは、こことエジプトだけとか。


島内(旧市街)ほとんど歩きました! 海沿いの道が町全体を囲んでいます。


陽が落ちてきました。


世界に誇れる日本の名車、ジムニーです!


どんどん陽が暮れていきますが、旧市街に人は歩いていません。


少し心細くなってきた頃に、こういう光景を見ると、人の気配を感じてホッとします。


どんどん暗く、、というか、空がどんどん綺麗になります!
ここにもapeが! ape好きなんです(笑。


どんどん空が碧くなります!


そろそろバスの時間なので、ターミナルに向かいます。
帰りはバスで、違う景色を見て帰ります!って、、暗くて景色は見えないですね。。
*ダイビング関連のステッカーが貼られたディフェンダー。 映画グランブルーロケ地タオルミーナからすぐですもんね


長々とお付き合い頂き、ありがとうございます。
これからカターニャまで戻って、そのままナポリ行きの夜行列車に乗ります。
急にフラッと来た町でしたが、もう一度、泊まりで来たい、こじんまりとした、素敵なところでした。
今回のシチリア、日本人には1度も会いませんでした。そりゃ、太陽と海の島シチリアに、冬になんて来ませんよね~



小学校からの友人Oさんが、人間国宝『志村ふくみ』さんの染色の学校に通っています。
自分で糸を染めて織った生地の画像を送ってきてくれました。
経糸(タテ)に白を使ってあるそうで、
天然染料の優しい色合いが、更に優しくなっていますね。
技の継承は感性の継承に尽きると僕は思います。
いっぱい綺麗なもの見て感性磨けよ~。