Jさんからのお土産「しづく」の塩餅です。
しづくさんは、「お菓子で百薬の長を目指す」と謳われ、
味覚に敏感な方が口に入れて「違和感のない」和菓子を味わえます。
大阪では有名で、ここの和菓子なら食べられる!って方も多いのではないでしょうか。
実際、甘い物好きじゃない中山君も食べましたから(笑。Jさんの甘党土産は、中山君いつも戴きます(笑。


Jさん、いつもありがとうございます。
今日のプルオーバーの仮縫も、美味しいお菓子で和みながら、、
肝心の仮縫い風景を撮り忘れてしまいました(汗。




ハービスプラザOSAKAの2階エントランスにあるディスプレイ。
既製服を扱っている訳ではないのと、マメにディスプレイを替える習慣もなく、
いっそ、インパクトのあるシノワズリ(仏語で中国趣味)な壁紙を張ろうと思いつきました(笑。

イメージを掴むために取り敢えず、、
ハービスのサービスオフィスからオッケーを頂ければ、
ゴールドに、アイボリー1色で描かれたものを張りたいなと考えています。
CHANELのフレグランス『Coco Mademoiselle』のイメージ映像の中に出てくる配色です。
Mさん、もし決まったらお願いしますね!



先日のミラノ仕立てのオーダー会で、
初めてフルオーダーをオーダー頂いたNさんと、、

今回のジャケットは、手間をかけるミラノの手縫いですので、
その仕立と生地の相性を考え、これまでのNさんとの付き合いも踏まえて、
Nさんにとって、『手縫する価値のある』生地を、何点かピックアップさせて頂きました。

生地は大別して、イタリア系と英国系(日本製はこちらに属す)があります。
前者は柔らかくて身にまとわりつくような生地という印象で、
後者はシッカリした張りのある生地が多いです。

生地と同じく、仕立も、
イタリアと英国では全く違っていて、
前者は柔らかく軽やかな仕立て上がりとなり、
後者はドッシリと、重厚な仕立て上がりになります。
これは、着用感だけではなく、見た目の印象もそうなります。
国民性からしても、イタリア人と英国人とでは、全く印象が違いますもんね!


イタリア生地をイタリア仕立てした、
とても柔らかい洋服を好む方もいらっしゃいますし、
英国生地を英国仕立てした、貫禄ある洋服を好む方もいらっしゃいます。

僕の個人的な好みは、このどちらでもなく、
英国のシッカリした生地を、柔らかなイタリア仕立てしたものが好きです。

世界を飛び回る「体育会系FP」のNさんへのお勧めも、
ハードな使い方をされる事が多いですから、僕の好みを押し付けました(笑。

英国の生地はシッカリ織られているので丈夫だし、
皺も入り難く、入っても回復しやすいですから、Nさんにピッタリです。
しっかりした生地を手縫で柔らかく仕立てますので、着用感が硬過ぎる事もありません。

手縫だからとか、フルオーダーだからといって、
大切に大切に、あまり着ずにクローゼットに仕舞いこまれる方がいらっしゃいますが、
洋服は『着て頂いて何ぼ!』の世界で、着込まないと良さも分かりません。

イタリアのサルト(仕立職人)の腕の見せドコロは、
こんな硬い生地を、いかに柔らかく縫い上げるか!にあると僕は思っていますし、
スーツがたまのお洒落着!ではなく、普段の仕事着がスーツ!という方に、この組み合わせが多いのは
丈夫で長持ち、でも肩の凝らない着心地を求めて、ここに『行き着く』のではないでしょうか。


また経年変化を楽しめる生地も、このタイプです。
柔らかい生地は、着た瞬間に馴染みますが、その後の劣化は早いです。
しっかりした生地は、着た瞬間は硬くて着用感に劣るものの、
手縫だと、その後どんどん馴染んで愛着が増します。

経年劣化か、経年変化か。

どちらも一長一短ありますが、今回は
せっかく手をかけて、アイロンワーク(体に沿わせるようアイロンで生地を曲げる)
を駆使して縫い上げる洋服ですから、経年劣化する柔な生地を選ぶより、
長く愛着が湧く洋服であって欲しいと願っての選択です。

次回は、『瞬間最大風速』的な組み合わせ!
を基準にした、仕立てと生地と相性について話します。



アズーロ・エ・マローネ(青と茶)は、色相環でいうと、
茶はY(黄)のグループで、云わば茶と青色は補色の関係にあります。
シックなのにスポーティーな雰囲気が漂う理由は、この補色関係にあったんです!
イタリア語で、アズーロは青(正確にはアッズッロ)! マローネは茶(正確にはマッローネ)を意味します!

今日のNさんのコーディネートを見て、
全体がエレガンテ・スポルティーボにまとまっているのは、
青と茶という補色関係にありながらも色調が合っており、その両色の
明度が近似し、コントラストが弱いので、全体として優しくまとまって見えるんですね。

・エレガンテ(落ち着いた気品) =青と茶の色調が合っている。また両色のコントラストが弱い
・スポルティーボ(軽快で活動的)=青と茶が補色関係にある色同士


エレガンテスポルティーボ・・・
画像のNさんのコーディネートを例にとると、
両者の明度を低く(暗く)すると、シックな感じになりますし、
逆に高く(明るく)すると、軽快感が出て、爽やかな夏向きの印象になります。
そして、両色のコントラストを強くすると(明度を近付けず離す/明⇔暗)シャープな印象で、
画像のNさんのように、コントラストを弱めると優しい印象になります。
季節に合わせ、その日の天気とご気分でどうぞ(笑!

アズーロ・エ・マローネについては
今まで何度も書いてきましたが、著名な洋服屋さん数件にも
僕の書いた文章を転用して頂いてるようで、プロに認められて嬉しい限りです(笑!
その中でも、まんま転用されている文章です(爆。
今回の内容も使ってもらえるかな♪
2011年11月19日




高知の久礼大正市場にある山本鮮魚店さんから届いた『わら焼き』の初鰹です!


昨日の深夜、土佐沖で鰹が揚がったと連絡を頂きました。
夜が明け、カツオですがサバいてもらって笑、藁で焼いてもらい、届きました!
今日はこの為に、お皿と包丁を準備してきました(爆。薬味は準備してもらってるから、切るだけです!


じゃ~ん!
脂、ノリまくり!
僕達も、ノリまくり~♪
日本酒もバッチリ、準備済み♪

久々に、粋酔会(sui・sui・kai)を開催しようかな


山本鮮魚店の店主、やまちゃんから、
昨日の深夜に連絡を頂く数日前にも連絡を頂いてました。

「遅くなって申し訳ありません。高知で鰹がまったく水揚げされてません。
  今、釣れている所は屋久島の沖で、港に帰ってくるのに2日かかって、市場に出てもあまり良くありません。
    もうちょっとしたら土佐沖に来ると思うので、揚がり次第、速攻で連絡させて頂きます!」

痛みやすいカツオを、鮮度抜群『一度も冷凍せず』に届けたい!
都市部で手に入るカツオは、いったん冷凍されたものが解凍され、生で並びます。
だから色も全然違うでしょ!鮮度のある赤色、これが本当のカツオの色!
山本鮮魚店さんでも、冷凍モノと分けて販売されてます。
今までのカツオは、別のさかなみたいです!
やまちゃんありがとうございました!



ロシアに行ってこられたOさんから、お土産を戴きました。
いつも色んな国のお話を聞かせてもらえ、お土産まで戴き、、Oさんありがとうございます!
そういえば昨日から、冬季オリンピックが始まりましたね。頑張れニッポン!




昨年末に3ピースのお渡しだったKさんが、今日はシャツのオーダーにお越し下さいました。
背筋がピンと伸びて、気持ちも引き締まるし、意外に暖かくて3ピースにハマッた!と言ってもらいました。
それに3ピースって、見た目にも、とてもエレガントですね。
シャツやコートばかりか、ネクタイまで全てマッセアトゥーラ製コーディネート!
Kさん、いつもいつもありがとうございます!これからも3ピースで、改めて宜しくお願いいたします!




パリ市内のビルの1フロアに、
訪問先『フランチェスコ・スマルト』の工房があります。
ここは、各国の大統領や国王、世界の超V.I.Pを顧客にもつ老舗のメゾン。
そして、このメゾンで働く30人余り職人集団を取りまとめるのが日本人の鈴木健次郎さんです。
鈴木さんは、最近では日本のテレビにも幾度となく出演されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


工房の中は明るくて開放的な雰囲気です。
スマルトだけに限らず、イタリアやパリの工房は、どこも開放感に溢れています。
一緒に仕事をするなんて、当時は思ってもなかったマッセアトゥーラの技術者、中山君が熱心に見入っています。


鈴木さんが型紙(パターン=設計図)を作り、これを基に裁断から縫製まで、30人余りの職人で1着を縫い上げる。
そのすべての工程をチェックする事も鈴木さんの仕事で、僕たちの見学中にも、ひっきりなしに
鈴木さんのもとに、縫製中の洋服を抱えた職人が判断を求めてやってきました。


芯も1針1針、手作りします。


全てが手仕事です。
パリの手仕事は、手の匂いを消します。
対極にあるのがナポリで、手の匂いプンプン、泥臭ささえ感じます。
住居も食事もそうですが、洋服もその土地の気候風土、更にはそこで育った人間性に因ります。


こうして各行程ご説明頂いている間にも、
鈴木さんのもとには、次から次へと洋服が持ち込まれ、質問攻めです。


細部まで、スマルト流の美意識が込められます。


ゴージも機械で縫ったような 綺麗な線ですが、
ミシンで縫った線とは明らかに違う 優しい表情をしています。
ミシンで縫われた「整理整頓された」無機質な表情ではなく、手の「美しさ」が
この線には宿っています。ゴージばかりを集めた特集でもすれば、一目瞭然なんですけどね(笑。
神は細部に宿る(byミース・ファン・デル・ローエ)が正にそうで、穴かがりを見ると、仕事のレベルが分かるのと同じで、
物凄い細番手の繊細な生地を、こんなゴージ線に仕上げるのが、まさにパリの洋服なんだろうなと思います。


鈴木さん、お仕事の手を止めさせてごめんなさい。
普通に入る事のできない貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました!
そして鈴木さんを紹介してくれたTakashiさん(パリでバレンシアガのパタンナーをされています)にも感謝です!!

僕は自分の興味で、イタリアのサルトや英国の機屋を見て回ってきました。
僕が、伊や英で作ってもらった洋服を見せても批判的な事しか言わない技術者が多い中、
雰囲気として受け入れるような話をしていたことを思い返し同行を受け入れ、工房の訪問を多くした出張でした。

マッセアトゥーラを、今のような工房併設型の店舗に移転すると決めた時も、
彼は違う店の技術者として働いていたので、まさか今みたいに技術者として入ってくれると思っていませんでした。
この仕事を始めた1999年~今まで、数多くの機屋さんや工房を訪問させて頂きましたが、
それら1つ1つの経験が、今のマッセアトゥーラの糧となっています。
ご協力下さった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。



2010年1月21日
パリ中心部の第8区、マドレーヌ広場に面する
老舗のタイユール(=ビスポークテーラー)『カンプス・ドゥ・ルカ』
1948年、イタリア人のマリオ・ドゥ・ルカが、タイユール『メゾン・ドゥ・ルカ』を創業し、
1969年に、スペイン人のジョゼフ・カンプスがそこへ合流し、現在のカンプス・ドゥ・ルカとなったそうです。

現在、創業者の後を継いだマルク・ドゥ・ルカ氏が2代目の経営者となり、自らがカッターを務めながら、
3代目になる息子さんのジュリアン・ドゥ・ルカ氏をメゾンの後継者として育成しています。
今回の訪問はパリでバレンシアガのパタンナーをされているTAKASHIさん、
そしてTAKASHIさんのご紹介で、パリでタイユールをされている
鈴木健次郎さんご夫妻のお力をお借りして実現しました。
この場をお借りし改めて御礼申し上げます。

この当時の鈴木健次郎さんは、『フランチェスコスマルト』でヘッドカッターをされていましたが、
現在は独立され、ご自身でタイユールとして、ご活躍されています。
ここまでは前置きとしまして、本題に。

顧客の受注票には、細かく指示寸が書き込まれています。


これが全てなので、漏らすことがあっては許されないと仰っていました。


裁断後の生地は、ボタンや裏地など附属類と一緒にまとめられます。


仮縫時など、この指示書はいつも付いて回ります。


芯も1着1着、寸法に合わせて作られます。
これは、ヨーロッパのテーラーでは当たり前です。
日本のように既成芯がないので、最初から作りこまれます。
マッセアトゥーラでは、価格帯に応じて、この方法を取らせて頂きます。


何人かの分業体制がとられています。
工場のように、大きなラインの中で流れるものではありません。


ビルの1フロアがカンプスの店舗兼工房なので、
部屋が細かく分かれていて、大勢の技術者が働いています。
マルク氏本人もイタリア系ですが、生粋のフランス人は少ないと思いました。


芯地や裏地などの附属類のお店も教えて頂き、この後、仕入れに行きました。


お仕事の手を止めて沢山ご説明頂き、貴重な経験をさせてもらしました。
マルクさんジュリアンさんをはじめ、メゾンで働かれている皆さま、ありがとうございました!


お土産で持って行った1つ、浮世絵のコースターです。
やっぱり男性には、これでしょ(笑!




2010年1月19日
慣れてきた感のある訪問6度目のナポリは、
アミナ・ルビナッチのヘッドオフィス(兼サンプル工房)と
ロンドンハウス、それにチェーザレ・アットリーニを訪問させて頂きました。
アミナ・ルビナッチ代理店のF社長、貴重な機会を与えて下さって、ありがとうございました。

まずロンドンハウスから、、
ここは、店舗の奥に工房が併設され技術者が常駐しています。
ロンドンハウスについては、以前のブログに書いているので、そちらをご覧下さい
トゥーリオ・アットリーニ(ヴィンチェンツォの次男)さんも以前ここで働いて(縫って)いらっしゃいました。
この日は、若い技術者(と言っても50歳過ぎ)が1人いらっしゃるだけで、
工房が活発な印象はなく、、見せてもらえなかった?笑

ミラノのカラチェニもそうですが、
ここロンドンハウスも、1人の技術者が丸々縫うので、技術者によって微妙に違う洋服になります。
以前、マッセアトゥーラのお客様、Nさんの
ロンドンハウス製のスーツを何着か見せて頂きましたが、
同じNさんの洋服でも、見た感じでは2人の技術者に分かれてました。
スタイルは同じですが、縫い(縫製)が違うので、出来上がると微妙に雰囲気が違います。
ロンドンハウスのルビナッチさんに、技術者を指名できるか聞くと、ご希望なら可能だとおっしゃってました。
でも、そこまで指示されるお客様はなく、それも楽しんでいらっしゃるよう。
この辺り、そういう発想自体が日本的なんでしょうね(汗。

その後、最近オープンした『チェーザレ・アットリーニ』へ。
ここはヴィンチェンツォの息子さん3兄弟のうち、3男さんのお店です。
場所はフィランジェリ通(Via G. Filangeri)のエルメスやボレッリの向かい側。
3男さんはモデリストで、大きな工場も経営されていらっしゃってて、ここはその直営店です。
店内には長男クラウディオさんがいらっしゃいました。以前のサルトリアを閉店してお手伝いに入られたそうです。
もう1人見覚えのある顔が、、近くにあるルイジ・ボレッリにいらっしゃた方もスタッフになられてました!

クラウディオさんは以前『Sartria Attolini』を、近くの映画館の隣接地で経営されてました。
そこはクラウディオさんがお父さんから受け継いだサルトリアで、2人息子さんは跡を継がず閉店されました。
チェーザレさんの3人の息子さんたちは跡は継いでても技術は継承していないようで、
後継者について聞くと日本より状況は悪いようで先が危ぶまれます。

この画像は、確か2002年に撮影したものです。

今(2014年)から12年前のクラウディオさん、この当時は71歳ですね。
クラウディオさんも若いですが、僕はもっと若く見えるハズなのに?今と変わらずオッサン!(笑


話を3男さんの『チェーザレ・アットリーニ』に戻しますが、
工場と言っても、手縫いを多様した物もあって、ここのお店ではそんな洋服が並んでいました。
クラウディオさんにお年を聞くと、もう80歳になったとおっしゃってました。

ナポリでも、採寸から型紙~縫製まで自己完結出来るような後継者は育ってないと聞きます。
工房には入れなかったののですが、色々と興味深い話を聞けました。

今回のナポリでは、たくさん
貴重な経験をさせて頂けたのに、古い画像ばかり、、
何故かメディアのデーターが、ナポリだけ消えてしまっているんです(汗。
唯一残っているのが、アミナ・ルビナッチさんの工房で撮ってきたスパンコールの糸だけ(笑。
いい写真がいっぱいあったのに本当に残念です。ごめんなさい!


ナポリは、今までいつも1人だったのですが、
ナポリ歴30年近いFさんのお陰で、奥深い普段のナポリを知れました。
色々と時間を割いて下さった皆さん、そしてアテンドして下さったFさんに感謝いっぱいです!