4月以降に〝後継者問題〟について色々と書いてきた中で、
10名近い方たちからご連絡を頂きました。皆さんありがとうございます!
そして、個々に突っ込んだ話をさせて頂いてきました。

そんな中、3人の方が実際に歩み出されました。
その内のお1人から戴いたメールです。

柳瀬さん
いよいよ、明日からです。
昨日から緊張して、針を持っている夢ばかり見ています笑。
ここまで来れたのも、柳瀬さんのお陰です。
本当に感謝しても、感謝しきれないぐらいです。
柳瀬さんとの出会いは、自分が進みたい道への姿勢まで正してくれました。
この世界に入って感じた事、いずれ文章にしたいと思います。
その時はまた読んで下さい。
以下省略~

まずNさん、ご連絡ありがとうございます。
僕はただキッカケを作っただけ、お礼はBOSSやsakaiさんに!
気合入れて下さいよ~、これからがスタートです。
話し合った目標を見失わないように頑張って下さいね!
なま優しい世界ではないけれど、皆さんが真剣に頑張れば、Boitsには、
真剣に手を差し伸べてくれるメンバーがいます。みんな熱い(暑苦しい?)人ばかり。
僕も単なる道先案内人ではなく、姿勢まで正して頂けるとは幸せ者です。(笑)



今回見た中で最も印象的だったガウディー建築〝カーサ・バトリョ〟です。
見た目のインパクト(表面的な事)ではなく、
最も人間との関わりを感じた設計(内面的な事)だったからです。


ピカソにしろガウディにしろ、その奇抜さから、
ついつい、見た目で好き嫌いが語られがちなのですが、
表面的ではなく、どうして彼等がそんな表現をしたのか考えてみると、
もっともっと深いものを感じる取る事ができて、とても面白いと思うのですが、、

このカーサ・バトリョも、ガウディがどれほど住む人の立場で考えて設計したか、
それが見えてくると、単なるデザインだと思っていたガウディ建築が、
現代の〝エルゴノミクスデザイン〟に通じるものであり、
またそれが、有機的な機能美(芸術)だと言われる所以だという事にも気付くと思います。


全てが高次元に、そしてハイセンスにまとめられています。
余りの衝撃に見入ってしまって、写真すら撮り忘れました。(苦笑)
数あるガウディ建築の中で、僕が今回最も衝撃と影響を受けたのがカーサ・バトリョでした。




2001年の夏に、僕はイランに行きました。
フセイン政権が崩壊(2003年4月)する前の事ですから、
個人旅行が誰かに迷惑をかける事になるなんて、全く考えませんでした。

ただ僕は、未知で神秘的な感じがする国だって云うだけでイランに向かいました。
どんな国なのか、実際に自分の眼で確かめてみたい、、

最近のニュースを見るたびに、イランで出逢った人たちのことを思い出します。

タクシーに乗り、行き先を〝レストラン〟だと伝えると、
我が家に来て、俺の家族と一緒に晩ご飯を食べないか?なんて誘われ、
食べきれない料理や果物を出してくれ、お土産まで持たせてホテルまで送り届けてくれたり、

週末の夜、河原を歩いていると、
ナイトピクニックを楽しむ家族連れから呼び止められ、
これでもかというほどサンドイッチを振舞ってくれた上に、お土産まで、、
・・・イランでは、週末になると家族総出でナイトピクニックを楽しむ習慣があるようです。

また、大きなリュックを背負って歩いていると、
車を止めて呼び止められ、目的地まで乗せてってくれたり、、

彼らの国を旅していると、こんな事は日常茶飯事のように起こります。
ですから、ニュースでイランの事が報道されるたびに、そんな彼らの事を思い出し、
思い出とのギャップに複雑な気持ちになるんですよね。

日本では、凶悪な犯罪を報道で知っても、
僕たちの生活は大きく何かが変わるわけではありません。
しかしそれがイランの報道となると、彼らの普通の生活を知る由もなく、
その報道だけが、イランと云う国のイメージとなって植えつけられてしまうと思うのです。

7年前のイランのイメージが崩れようとしている自分と、
7年前の彼らの優しさや笑顔を忘れたくない自分との葛藤に、複雑な思いが募ります。

今まで行った外国で、最も人の優しさに触れる事ができたのがイランです。
願わくば、もう一度あの時の思い出を確かめに行ける日を楽しみに、、

イスファハンにあるスイオセ橋周辺に広がる公園では、皆んなピクニックをしています。
これが夜になると、凄い数になるんです。


この家族も20人くらいの大所帯でやってきてました。
晩ご飯を食べた後(21時頃)でしたが、いっぱい食べさせてくれました。(苦笑)
画像の左下に、サンドイッチにする前のパンがあるでしょ!(笑)


シラーズにある、サァディー廟です。
中東からアフリカ、インドなどを放浪した抒情派詩人、サァディーが眠っています。
季節的にか、至るところで花が咲き乱れていました。


同じVESPA(PX200)に乗ってるって言うと、「乗れ乗れ!」と言って勧めてくれた少年。
それにしても熱い! 吸汗速乾に優れたノースフェイスのTシャツが、
汗を掻いた瞬間に乾くくらい、、ヘロヘロです。。


歩道でサッカーをしていた人たちに写真を撮ってくれと言われ、
すると、何故か近くを走っていたおじさんが寄ってきて、俺も撮ってくれ!って。(笑)


どうですか?すごく緑が多いでしょ!
対面道路の間には、こんな大きな歩道があるんです。


イスファハンからシラーズに向かう長距離バスに一緒に乗った人たち。
バスに乗る前にピクニック?してたのですが、
ここでも、またまたサンドイッチを振舞ってもらいました。(苦!)


あるイラン人家庭に招かれた際の1コマです。
この家族、めちゃくちゃファンキーで明るい皆さんでした。
おじいちゃんおばあちゃんと、その2人の娘さんと、その家族が一緒に住んでいる
大家族で、みんな仲良しでした。
ここでも食べ切れんばかりのサンドイッチと果物を出してもらいました。
ちなみに、イランは真水が飲める国なんです!(驚)
街のいたるところで水が飲めるので、皆んなMyカップ持ってます。


思い出の時間を過ごさせてくれた彼らへのお礼として、
日本で殆ど紹介されてない彼らの素敵な一面を知ってもらえれば、、
これはこれで、イランの1つの素顔であることが分かってもらえると嬉しいです。



当初の出張予定では、アイルランドのベルファウストにある
アイリッシュ・リネンのミル、スペンスブライソンへの訪問予定だったのですが、
急にキャンセルになり、飛行機の乗り継ぎの関係で、急遽、週末をバルセロナで過ごす事になりました。
出国前の2夜は、この手配のために、寝させてもらえませんでした(汗。
そんな事はさておき、、良かったですよ、バルセロナ。

アントニ・ガウディが残した建築物を直に見ることを通じて、
彼が何を見て、何を考えて仕事をしてきたのか。その結果、なぜそのような形が生まれてきたのか?
彼の、仕事に対する、執拗なまでの情熱を全身全霊に浴びさせてもらいました。

感動的な音楽を聴くと、何故か涙が出る、、
そんな経験をされたという方もいらっしゃると思いますが、
それと同じように、僕もガウディの建築物を見ながら、何度も涙が浮かびました。

スペイン生まれのピカソがパリに移るまでの、まさに青年期を過ごした街もバルセロナです。
ガウディにしろピカソにしろ、ちまたでは奇人変人扱いされる彼らですが、
実際にガウディの建築物や、ピカソのデッサン画を見れば、
驚くほどの基礎力に納得せざるを得ないハズです。
ピカソ美術館といい、今回突然降って湧いたバルセロナでの滞在は、
感動の連続、かなり感動的でした。

詳しくは、後日あらためてこのダイアリーでお伝えするとして、
それではた~っぷり、、画像を見て下さい!

カーサ・ミラ(世界遺産)   ※カーサ(CASA):住宅

パルク・グエル(世界遺産)  ※パルク(PARC):公園

カーサ・バトリョ(世界遺産)

サグラダ・ファミリア(世界遺産)日本語では聖家族教会

コロニアグエル教会地下聖堂(世界遺産)

コロニアグエルの町並み(世界遺産)

カタルーニャ音楽堂(世界遺産) ※これはガウディの作品ではありません。

世界遺産的な!洒落た〝シルエット〟ディスプレイです。
さすが!芸術の街、バルセロナですね!

ちなみに、バルセロナを州都とするカタルーニャ地方は、
マドリッドを州都とするカスティージャ地方とは全く異なる伝統と文化を持っています。
カスティージャに対する対抗心はとても強く、
フランコ政権下、カタルーニャ語の使用が禁じられていた時代でも、
カタルーニャ人たちは、密かにその言語を伝えてきたそうです。それを証拠に、
今でもカタルーニャ地方では、スペイン語とカタルーニャ語が並記され、使われています。
誇り高きカタルーニャ人だからこそ、
独自の文化・芸術を生んだのではないでしょうか?
ご記憶の方もいらっしゃるかと思いますが、スペインのマーチャント、
独特のコレクションを誇る〝Gim Tex〟ジムテックスへの訪問は無理でした。(苦笑)



ホワイトリネンのジャケットは夏の礼装の最高峰です。
これを着崩して、いかに気取らずに着るか、、
いい感じに〝クタッ〟となってきているので、軽~くプレスをかけてみました。
前回のダイアリーで紹介した麻シャツを合わせて写真を撮りました。


フォーマルなら、黒いパンツを合わせるのですが、
僕の場合〝楽礼装!〟コードレーンなどの色物パンツを合わせ、
足元には、ホワイトバックスを〝気品高くカジュアルに!〟コーディネイト。
こんなジャケットを着て行けるような洒落たコンサート、どこかでやってないかなぁ~♪



1日遅れのアップですが、昨夜のBoits定例会では、
テーラーのSさんが、トムフォードのジャケットをお持ち下さいました。
僕はトムフォードの時代のYSLリヴゴーシュが大好きなので興味深く見せて頂きました。

以前とは打って変わり、クラシックな匂いのする中にも、
トムフォードと云うフィルターを通したオリジナルな匂いがする顔をしていました。
彼が言っている事を、今回のジャケットを通じて実感させてくれました。
テーラーカントリーのSさん、着用ありがとうございます!(笑)


数字の積み上げから生まれるオーダーのスタイルとイメージ先行型のプレタのスタイル。
僕はその両者を、顧客と云うフィルターを通して融合させたスタイルが好き。

今月は、『オノの洋服』さんが会場をご提供下さいました、ありがとうございます!
そして今日は僕にとっても、とても大きな意味を持つBoitsとなりました。
ビスポークニュースのT氏より会場もお貸し頂けることになり、
これで〝アカデミー〟も無事に滑り出せそうです。

さぁ~皆さん、張り切って参りましょう!
Sちゃん、Kちゃん見てるかぁ~盛り上げるでぇ~、応援してやぁ~
あっ!ビスポークニュースのTさん、この写真ありがとうございました!使わせて頂きます!


※Tさん!イデアビエッラの写真、僕は、、出してもらってもオッケーですよ!(爆)



プロ棋士の脳の働きの不思議について、研究が進んでいるそうです。
若い頃は経験が浅い分、計算する事に長けていても、
経験を積むと、読まなくても(計算しなくても)、大局観(直感)で判断できるようになるとか。
その経験に高いクオリティがあって初めて、クオリティの高い直感を生むし、
また、クオリティーが高くなるばかりか、スピードも上るでしょう。

その為には、いかに捨てる(捨てられる)かが重要で、
「美しいカタチか」、「バランスがとれているか」、を本質で捉えながら、
直感で判断し、思考をどんどん〝素早く〟省略してゆく訓練をしなくてはなりませんね。



コメント欄でパリのtakashiさんとのやり取りを通じて、
僕がこの仕事を始めて、ここ数年考えている事を〝思いつくまま〟
書いてみます。考えている事が上手くまとまらないかもしれませんが、皆さんに
考えて貰えるきっかけになれば。
以前から書いてる事とダブる事もありますが、ご容赦下さい。

シャツの職人さんが高齢で、あと何年仕事ができるか、、
若手の職人さんが育ってないんです。
これはシャツばかりか、スーツも靴も同じだし、
輪島塗など、日本を代表する工芸品の世界も同じです。
洋服業界の中でも、特にシャツの業界が後継者難は顕著です。
どうしてそうなったのか、諸問題ありますが、特に賃金面の問題が大きいように思います。
若いうちはお金がなくても、その仕事が好きなだけで何とかなっても、
結婚を考えた時に実際に生活出来ないのでは、続けていきたくても不可能です。

ここで話はそれますが、今の日本は〝大量生産大量消費〟社会。
そのせいで、急激に日本の経済が伸びたので、
それが駄目だったのか言われると否定はできないです。
でも、これからはそれを考えなおさないといけない時期ではないでしょうか?

皆さんの身近なものを例にとると、解り易いのは洋服よりも住宅だと思います。
日本の木造住宅の平均寿命は30年、1世代1軒を消費する計算です。
自分の人生、ほとんど家の為に働いているようなものですね。
それが英国のように75年住宅になればどうでしょうか?
勤労者世帯の月平均住宅返済額11万弱が、丸々
と言わずとも6割はゆとりに回せます。

家だけではなく、買い物をする時に誰でも〝安くて良いもの〟を探そうとしますが、
その選択条件の中に、「少々高くても長く使えるもの、、」を加えてみると、
少しづつですが、消費財が減って、ゆとりが出てくると思います。
僕はその事を高校時代に買ってもらった靴で実感しました。
20年以上現役で履き続けている靴が何足もあります。

家という大型消費財で考えると、その金額も大きく難しいかもしれませんが、
身の回りのものから少しづつ心がけ、それを実感してゆけば、
日本の感覚も昔に戻ってゆくように思います。

そうすれば耐用年数を考えて作ることが出来ない使い捨て前提の物から、
※コスト面で考えたくても考えられない!
少しでも長く使える物を求める人が少しずつ増えると、
それを作る(工場でなく)職人さんの後継者も、少しづつ増えるハズです。
それが日本が、今後本当の意味で先進国の仲間入りが出来る条件ではないでしょうか、、

職人さんがいなくなって困るのは、
最終的には、僕たち消費者であると思っています。
「俺には関係のない世界だ!」なんて言う方もおられると思いますが、
そういう人がいてこそ、工業生産品のクオリティが保てているという事実もあります。
そして、、気付いた時には時既に晩し、技術指導者がいなくなってるんです!
職人と呼ばれる人の平均年齢は、毎年あがる一方ですから、、

職人の後継者難という、我が業界の問題に直面した時、
日本全体の問題にまで置き換えられるなって、
恐らく大勢の人が感じておられるこの事実にやっと気付きました。
目指すべき方向が分かっているのに、何からどう手をつければ良いのか、、
世の中に影響力をもった人に〝ビジネスではなく〟一緒に真剣に考えて欲しい問題です。
先ず僕は、自分が始められる事からコツコツ始めます。



今日、お客様と時計の話をしていました。
そのお客様は、ゼニスのエルプリメロムーブメントを始め、
結構、メカ二カルな感じの時計が好きな方なのですが、最近2針が気になるとか。
実は僕もスーツ屋のクセして、スーツに似合う時計を持ってないっ!(笑)
既に廃盤ですが、イエーガールクルトマスターウルトラスリム辺りなら手が届きそう。
バックスケルトンで、手巻きなので、
自動巻きのローターで綺麗なムーヴメントが隠れる事もなく、
その美しさは際立っていると思いますが、できればステンではなく、WGモデル辺り、、笑。
ここで、「バックスケルトンでなくても美しい時計は内面から滲み出る、、」
みたいなマニア受けするコメントは無しにして下さいね。

シンプルが故に誤魔化しの効かない美しさ。
それはデザインを始め、素材感、仕上げ、組み上げたときの全てのバランス、
そして更には、シンプルが故に内面をも透かしてしまうくらい、
それくらい誤魔化しの効かないものだと思います。

削ぎ落としの美学って言葉がありますが、
スーツ姿でも、目立たないようにするのが本質の意味でのお洒落だという考えがあり、
そういう意味では、ディーテールで「すごい」と思わせるよりも、
仕立ての良さや、生地の良さがその人にマッチしてるかどうかが肝心です。
以前、ネービースーツについて書いた事がありますが、
そういう意味ではまさに、ネイビーがストレートに表れますね。

パッと見で目立たないネイビーですが、見る方は、その人に魅力を感じれば、
スーツの仕立ても見るだろうし、靴も時計も全てを見ると思います。
そのときに、キチンとしていれば、人に違和感を与えないし、
見る人が見ると、なるほどと頷かせるものがある筈。

何が言いたいか、よく分かりませんが、
自分も行き着くところ、そうなりたいなって事で、
これからも、そういう服を目指してゆきますよって宣言です。(笑)
そういう服って結局は、飽きずに永く着続ける事のできる洋服になりますから。

いつもマッセアトゥーラで登場する服は、それとは真逆な服が多いですが(笑)、
どの洋服も、基本的な美しさの上に成り立っていますので、
見た目だけの誤魔化しではないことだけ、、
、、宜しくお願いします。(笑)



高知在住のKさんのお知り合い、池さんのメチャ旨トマトジュースです。
いや、ジュースではなくて、これはもう、タバスコ欲しくなる!濃厚スープの域です。(笑)


キーワード、『池 トマト』で検索してみて下さい。
僕は知りませんでしたが、このトマトジュース、怖ろしく有名みたいです。

早速冷凍庫でキンキンに冷やして、戴きました。
オマケに昼間っから、超絶!レッドアイまで愉しませて頂きました。

その後お越し下さったYさん、Kさん、Tさん、申し訳ありません。
Kさんが最後と思って、魚肉ソーセージ&Beer!いってしまいました。(苦笑)

Kさん、いつもありがとうございます!
今回のバンブーのジャケット、楽しみですね♪