以前からご案内させて頂いておりました
シルクコットン素材のスプリットラグランのコートです。
季節の変わり目に羽織るためのコートをご希望され、提案させて頂きました。
秋口にも春先にも着て頂ける色合いと素材感は、着るほどにNさんの気持ちに馴染んでくれるでしょう。


優雅な雰囲気を醸すため、程好いサイズ感に仕上げました。
生地感を生かすために、ハンドステッチだけでなく、
全体をほぼミシンを使わずに縫い上げました。


シルクの光沢は、
使うほどに少しずつ鈍くなって、
生地の表面にうっすらと霞がかかったように
変化していきます。そして表面的な光沢から奥深い光沢へと、
底艶という表現が似合うのか、なんとも言い表せない独特の光沢に変わります。

これは絹糸の構造に由来します。生糸の繊維構造は三角形になっていて
この形が入ってきた光をプリズムのように反射し拡散させます。
光の反射と拡散によって、独特の光沢が生まれます。



豊かな光沢の中に陰影で浮かび上がるカモフラージュ柄は、
女性だからこそ、ビジネスの場で、スーツとして着て頂きたいラグジュアリーなデザイン。
Gさんにオーダー頂いたこのスーツは、スカートスーツの柔らかな雰囲気の中に、
お仕事で使って頂けるキリッとしたディーテールを盛り込みました。


無地の紺色スーツより、
柄によってソリッド感が抑えられ優しい雰囲気に映ります。
近くに寄ってみると、迷彩柄(カモフラージュ模様)だとわかってハッとさせられますね(笑。
チャーミングなGさんにはピッタリな雰囲気に仕立て上がったと思います。


男性には
ビジネスの場で着ていただく
ジャケットとしてお勧めできるデザインです。
アンタイドはもちろん、タイドアップも似合う秀逸なテキスタイルデザイン。