完成しました!
9月末にお問い合わせを頂いてから、
千葉から採寸→仮縫とお付き合い頂いて仕立て上がりました。
毛足の長いアルパカ素材を「ジャケット代わりに羽織れるコート」というコンセプトで。


毛足の長さは11mmで、なんともゴージャスです。
着て動くと、キラキラと輝くんです!
繰り返しますが11mmです!
測りました(爆。


全体のサイズ感はジャケットですので、袖も細く、
そこに20mmボタンを5個並べましたので(通常15mm釦です)、
生地のボリューム感が、より一層、引き立って、物すごい質量というか、オーラ!!
Vゾーンやポケットのフラップ巾、釦位置など全体のバランスも上手く取れたのではないでしょうか。


今回のコートは、
Aさんが、既製服で見付けられたデザインを、
ご自身で探しておられた生地で作りたい!と云うところから始まりました。

こんな場合、まず生地探しですが、
以前、Iさんからオーダー頂いたコートを思い出し、
直ぐに生地屋さんに確認すると、まだ何着分か在庫があるとのこと。
Aさんに連絡し、生地サンプルを送らせて頂く事にしました。

生地を送らせて頂いている間に、
ご希望のデザイン画像を送っておいて頂きました。

これなら、どのラインで対応可能かの打ち合わせなんかもどんどん進み、
完成までの全体のスケジュールをお伝えして、ご来阪の段取りをして頂くことになりました。
もちろん生地サンプルから、「これです!」と決まった上で。

採寸の当日は採寸だけではなく、
ディティールについての打ち合わせが主です。
頂いた画像をベースに、そこから更にAさんのお好みに合わせて、
肩巾や襟巾、そして釦位置やパーツの配置などの全体のバランスを考えます。
その時に、Aさんの背格好と、どうマッチングさせるか?まで考えながら、両立が無理な部分は、
状況をお伝えしながら、ご納得して頂きながら「形」にまとめ上げます。

体に合わせる仮縫ではなく、感覚に合わせる為の仮縫。

Aさん、本当にありがとうございます!!
僕も愉しませて頂きました。