パリとイギリスのミクスチャー

パリとイギリスが融合したような見事な着こなし、ありがとうございます!
*でもこのパンツはKiton(ナポリ)ですが、、


さて、技術的な話になりますが、
今回のJさんの生地は、編み物のように伸縮性のある生地。
その生地を最大限に活かす為に、あえて接着芯を使わず『毛芯』を使いました。

生地(皮膚)と毛芯(筋肉)と裏地の三者を、
肉ばなれを起こさないよう三位一体にする仕立てをすると、
自然と胸に巻きつくドレープとシャープなウエストラインに一体感が生まれます。

下の写真で言いますと、
向かって右側(ご本人の左側)が不完全な状態です。
そして、左側が三位一体になった方で、シャープで立体的な印象。
もちろん、不完全な方は三位一体に修正して完全な状態にしてお渡し致しました。


マッセアトゥーラのハウスクチュールでは、
既成芯ではなく、生地(皮膚)に合わせた毛芯(筋肉)を作って、
三位一体の仕立てをするので、新たな着心地やシルエットを発見して頂く事が出来ます。
皮膚とか筋肉と言っていますが、これは医療ではなく、衣料の話です(笑。