お義父さんが大切に残されていたシングル巾のハリスツイード。
お義父さんが亡くなられた後、その生地を使ってお義母様がオーダーして下さったそうです。

見せて頂くと、仮縫付の職人縫いです。
ただ、当時のTさんにとって、シルエットがお好みではなく、
1度しか袖を通されてないそうです。着てない事を気にされながら20年が経ち、
マッセアトゥーラにご相談頂き、仕立直しさせて頂くことになりました。

バラバラの状態まで解きましたが、解くのが大変で最初から仕立てた方が楽ですが、
このお洋服にとってそういう問題ではなく、みなさんのかけがえのない思いを再生させる事が目的です。


出来上がって、着て貰えないと意味がないので、仮縫でご確認頂くことになりました。
フルオーダーですから袖はジャストで合わされ、肩巾を詰めると袖が短くなり、出せる分量も限られ悩まされます。
ここまで絞ると、袖をもっと細くしないと全体の雰囲気に合いませんね。
でも細くし過ぎると見た目良くても腕が上がらなくなったり、、


仮縫で更にモダンな感じに調整を繰り返しましたので、きっと気に入って頂けると思います。