ローマの小さなマーチャントが、英国の超ド級のミル(機屋)に織ってもらった生地です。
しっかり打ち込まれた質感の生地に、見る角度によっては、茶とも青紫とも見える表情奥深い佇まい。
白シャツに茶の小紋タイなんかを合わせると落ち着いた雰囲気になりますが、
こんな合わせ方だと全く違った表情になるから不思議です。


今回のカッティングはスーツ着用を前提に、
今までUさんに作らせて頂いた中では、結構攻めてみました。
この生地、絶妙な色合いなので気になる方は多かったですが、想像がつかないと、
止められる方が多かったのですが、僕の予想通りUさんは想像を超えたコーディネイトを愉しんで下さいました。
今後のUさんの合わせ方に、更なる期待が膨らみます!


それと、もう1つこの生地には愉しみがあります。
今までラグジュアリーでソフトな生地を選ばれる事の多かったUさんですが、
冒頭にも書いたように、この生地は目付(ウエイト370g)があるので、経年変化が愉しみです。
芯地重ねることなく、極限まで薄く作って据えていますので、
軽くて柔らかな着用感にも関わらず、型崩れすることなく、どんどん表情が変わります。
まさに英国(陰)とイタリア(陽)を融合した、本気のエロ気です笑!



お手持ちのジャケットに合うベストを!
ということで、Tさんがお持ちのジャケットの色柄に似合う
深目のビリジアングリーンのウーステッドフランネル(梳毛で織って毛羽立たせています)
とても軽くて柔らかくて、そして暖かい、、言うことなしのオッドベストです。
次回ジャケットのオーダーの時は、オッドベストじゃなく、
ジャケット共地のベストもお洒落ですよ!




ハービスプラザOSAKAにある
マッセアトゥーラの隣には、ベルトの専門店、今
ロンドンで話題のエリオットローズ(ELLIOT RHODES)があります。

ベルトとバックルを自由に組み合す事が出来て、飽きたらバックルを替えるなんて事も。
ついつい買い足したり、組み替えたりする人もいるくらい、1本で3度も4度もおいしかったりするんです(笑。

そんなエリオットローズJAPANのサイモンさんが
ロンドン出張のお土産にリバティーの生地を買ってきて下さいました!

顔に当てて見たのですが、もの凄い男前に見えます(爆。選んでもらうって良いものですね。
自分の新たな魅力?を発見させてもらいました。サイモンさんに感謝です!
お仕事で行かれているのに、お土産、、恐縮するけど嬉しい♪




特に北イタリアではクラシックなデザインのコートです。
既製服でも作られているデザインですが、全体の雰囲気は別モノ。
全体から醸し出される雰囲気もそうですが、例えばこのコートの袖付けのように、
サルトリアの技法の1つ、『ジーリ・リンボッカーティ』という膨らみのある優雅で貴族的な袖付けは
大量生産型の工場縫製では出来ないでしょう。


極太の上下衿も特徴的で、工場縫製では難易度が高い意匠です。
写真では判り難いかもしれませんが、ラペルのクリースも軽くアウトカーブさせてあったり、


手で纏り付けたバックベルトや、細かい意匠的な部分にも手仕事が満載されています。
その他にも、随所にサルトリアミラネーゼの技がてんこもり&オンパレードなコートに仕上げてもらいました。

しかし一見ディティールとして語られやすいこれらの技巧も、
意匠的な理由よりも、見えない部分のプントイングレーゼ(特殊な纏り縫い)も含め、
この最高の生地(マーティン&ソンの超へヴィーなベネシャン織)が着込んだ時、綺麗に育ってもらえるように!
それが作り手の願いであり、敢て着用感を滲ませる事で高まる存在感を狙っていたりするのです。


生地は、オーダー会当日までにご来店頂き、このコートに合うものを数点まで絞っておいて、
その中から当日、縫い手が「縫いたい!」と思う生地を選んでもらう。
Nさんらしい、オーダーの入れ方をして下さいました。

これには、初めての河合氏も感動したようです。
Nさん、いつも楽しく仕事をさせて頂き、本当にありがとうございます!

最後に、アルスターコートの一般的な出自ですが、
19世紀半ばにアイルランド島北東部に位置するアルスター地方で織られる、
粗野で重い生地で作られていたデイリー&ヘビーユースの機能性重視のオーバーコートでした。
フロントのデザインは、基本、両前のダブル(風向きによって重なりを逆にする)で、
ウエストに巻くベルトが付き、襟も立てられるという完全な実用本位。

その後、シングルでケープが付いたタイプが多く見られるようになってきたようです。
シャーロックホームズに出てくる紳士がよく着ているスタイルですね。

今回のコートは
生粋のアルスターではありません。
普通のアルスターコートはセンターベントなのに対し、
このコートは、背にピエゴーネ(大きなヒダの意味)を持っています。
イタリア軍に限らず、他国軍でも採用された『軍服』としてのアルスターコートが
現在のミラノのサルトリアで作られるアルスターに酷似している事からも、出自は軍服なのでしょう。

このように、アイルランドで生まれたアルスターコートですが、
19世紀後半から20世紀前半の戦争期に、
アルスターの一亜種であった「ピエゴーネ付」のアルスターが
機能的要請によって軍服として採用され、実際の軍服としての用途を変遷し、
イタリアで、現在のようなアルスターコートスタイルに落ち着いたと考えられているようです。

実際、ミラノ最高峰の1つ「A・カラチェニ」でも、このコートのオリジンとして『軍服』を挙げています。
イタリア語でulsterという意味が、このデザインに直結しているのではないか?と。
クレセントの河合氏によると、イタリア人は、ウルステル(ulster)と
下手クソな発音で、このコートのことを呼ぶそうですよ(笑。

そんな歴史的変遷から、戦後、
生地も幾分ソフトな生地を使うなどして、
主に比較的寒冷な北イタリアでクラシックコートとして
生き残ってきた歴史を背負う、だからこそ男臭いコートなんだと思います。

ちなみにモーニングの原型は、18世紀のイギリス貴族の乗馬服です。
イギリス貴族が、朝の日課である乗馬の時に着ていた乗馬服が起源になっています。
朝に着るからモーニング。朝に食べるのもモーニング!服好きは区別の為にモーニング「コート」って言いましょう。
冗談じゃないですよ(笑。 モーニングの由来も、正式にはモーニングコートって呼ぶ事も本当なんです!

更に、そのライディングコート(乗馬服)がアルスターコートの原型と言われていますから、
ライディングコート(乗馬服)が、現在の紳士服のほとんどのモデルの
始祖と呼んでも大丈夫なのではないでしょうか。

付け足しですが、アルスターはピーコートやトレンチコートの原型とも言われています。
こんな風に、洋服って何かを出自としている事が多いのですが、
あとは洋服史の専門家に任せましょう!



2014年S/S、東京オーダー会のご案内をさせて頂きます。

3月15日(土)・16日(日)の2日間
会場は新宿1丁目、僕の好きな雰囲気のエリアです。
お世話になっている写真家、高橋さんの「PACOスタジオ」で開催させて頂きます。
http://www.paco-kaz.com/
地図はこちら

ご予約の方を優先させて頂きますので、
お越しの際は、事前にご連絡をいただけますと幸いです。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げます。

マッセアトゥーラ 柳瀬

※ハービスPLAZA大阪の店舗は通常通り営業します。
 技術の中山が簡単な内容であれば対応させて頂きまが、
 その場合、事前にご連絡を頂けますよう宜しくお願いします。
 06-6345-8708



こんにちは。大坂です。

寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。。。

先日の大雪では、駐車場に停めてある愛車に
雪が積もっている光景に大きく違和感を感じました。
阪神間って、本当に雪が降らないですからね~

こんな寒い時期には、
お悔みごとがあったりしますよね。
皆さんはシブい大人としてのスタイリングマナー、できてますか?

「めったにないことだから、なんとなく準備していない」
「親に準備してもらったままで、もう何年もほったらかしてる、、」

という方も多いのではないでしょうか?

黒というのは、簡単なようでダマしが効かない注意すべき色です。
社会人になりたての若者なら許されても、シブい大人なら
「深みある黒」のスーツを着用してほしいものです。

黒が氾濫する「場」だからこそ、質が際立ちます。
年齢を重ね、体型が落ち着いてきたら(?!)チャンスです。

サイズの合った、細身でもない、ブカブカでもない
クラシックな「深い黒」のスーツを手に入れてください。
格としては最上級が求められますが、パンツの裾がシングルで、
ジャケットはベントが入ってない、は最低限守るべきところでしょうか。

小物も注意してくださいね。
靴を脱ぐこともありますから、靴下も黒の無地。
ハンカチも、派手な柄なんてNGです。
できればダークカラーの無地が良いですね。プレスは必須です。

それから最後に、お悔みの時にシブい大人に忘れてほしくないモノ。。

それは「ふくさ」です。

お香典を無造作にジャケットやカバンから素で出すのではなく、
キチンとふくさに入ったお香典袋を丁寧に取り出し、お悔やみの言葉を添えてお渡しする。

素敵です!

シブい大人は、ちゃんとした席でちゃんと振る舞えなきゃダメなのです。。
Masse Atturaのホームページでも、色々と書かれていますので、是非ご覧ください。
フォーマル全般をまとめたコーナーもありますので、そちらも是非!



大切なお知らせです。
御存じのように4月1日から消費税が8%になります。

これに伴い、4月1日以降にお渡し予定となる商品につきましては
ご注文時に8%の消費税率で、お支払い(内金)をお願いしなければなりません。

プレタクチュール、ビスポークチュールは目安としまして2月25日オーダー分まで旧税率適用。
モーダクチュール以上の仮縫付ラインは既に4月1日以降のお渡しが確実で、新税率8%を適用させて頂きます。

その他ご相談いただけましたら、
詳しいスケジュール、お支払い方法をご相談させて頂きます。
もっと早めにご案内しなくてはならないところ、直前のご案内となって大変申し訳ありません。

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例)3月3日のご注文で完成が4月5日となるオーダー品の税率は、
・ご注文時に全額お支払い頂く場合⇒消費税8%
・ご注文時に一部ご入金、完成時に残金をお支払い頂く場合⇒消費税8%
となり、お支払い時期ではなく、お渡し時期によって決定されますので、ご注意願います。
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雰囲気としては240g程度の厚さですが、
このコットンは、とても目が詰まってて320gもあります。
針が通りにくく、仮縫の組み立て段階で、針が3本も折れてしまいました(汗。

以前この生地で1着仕上げるのに、針が21本も折れた恐るべしコットン
縫うのに力も根気も要るし、時間もかかりますが、
着て頂くほどに表情が豊かになる、そんな味わい深いコットンです。
色違いでオーダーされるファンも、、でも今からだと完成は、、秋の着始めでお願いします。




いつもナポリの本店でオーダーしてくるのですが、
最近長らく行けてないので、ミラノの河合君に頼んで手配してもらいました。


次の春にも10本程度ですが、追加で入荷予定です。
気になる方は、お早めにお願いします。




ロシアに行ってこられたOさんから、お土産を戴きました。
いつも色んな国のお話を聞かせてもらえ、お土産まで戴き、、Oさんありがとうございます!
そういえば昨日から、冬季オリンピックが始まりましたね。頑張れニッポン!