カラーネップの効いたドネガル(ドニゴール)ツイードのジャケットです。
画像では見えませんが、マーブルチョコのレベルです(笑。


普段着と云う事で、シルエットもさほど絞らず、
下にニットを着たり、時にはパーカーなんかも着て頂いたり。


着込むにつれ、どんどん味わい深い表情に変わってゆくので、楽しみです。
着る時はガンガン!お手入れは愛でながら、、しっかり愛情をもって手を掛けてあげて下さい。
ちなみにこの生地は、何年か前に北アイルランドまで見に行ったマギーの生地です。そちらも是非ご覧下さい。


続いて、Kさんのスーツの2度目の仮縫です。
こちらはジャケットとは違って、ドレープ感豊かな甘~い生地。
ジャケットは着込む程に表情が出てくる生地、スーツは縫製の雰囲気がダイレクトに見える生地。
対極にある生地を選ばれてオーダーされるという、Kさんらしい愉しみ方です。


続いて、Nさんのコートです。
イタリアのサルトが作る特徴的なアルスターコートです。
バックスタイルが特に特徴的で、袖付けと相まって貴族的というか、兎に角サイコー!です。
このコートは、近いうちに改めてご紹介させて頂きますので、お楽しみに!

Nさんも、今回ジャケットとパンツをオーダー頂きました。
事前に生地を数点、一緒に選ばせて頂き、
最終は、河合君に「どの生地で仕立ててみたいと思うか」で選んでもらおう!
そんな流れで、ジャケットは低速織機で織られた日本製の生地に、
パンツはイタリア製ですが、緯(ヨコ)糸が2PLYの生地に、
何だか日伊コラボなコーディネートに決定(笑。




こんにちは。大坂です。

先日、某バラエティ番組で「ランボルギーニに乗っている人ってどんな人??」
というコーナーがありました。

何人か紹介されていたのですが、ランボルギーニを生活の足として使っている方がいました。  

かっこいい!!!
でも不便です。何から何まで不便です、、、

ドライブスルーではエンジン音がウルサクて声が届かず、
買い物をすれば、後部座席は狭いのでイチイチ前方のトランクに入れなければならず、、
しかし、オーナーは不便を感じながらも愛車に乗る日々のようでした。

お洒落も同じだと思います。

スーツはスチームをあてるなど手入れが必要ですし、靴は磨かないと薄汚れてしまいます。
時にボタンがヨレっと取れかけてたりしますし、頻繁にシャツの端々が黒ずみます。

しかし、そんなめんどくさいケアが必要でも、やっぱりお洒落を楽しみたいと思うのです。

お洒落をすることは大変かもしれません。
でも、手をかけて身だしなみに気を使い、お気に入りの物を永く大切に使う。
それを含めて「お洒落」なんじゃないかと思います。

カンタンなお洒落なんて薄っぺらい!! 大げさに言うとそう思っています。
(ちょっと極端かも  笑)

手をかけた「お洒落」こそが、そこはかとない雰囲気を醸し出す、
そしてそれはその人の印象に必ず現れます。

めんどくさいなぁ、と思っても、自分なりの最低限のラインを守る。
それだけでも違いは現れるのではないか、と勝手ながら思っています。

私の最低限は「靴」と「ストッキング」と「眉」です。(ホントの最低限ですね 汗)

靴のヒールはキズがあったらすぐ修理ですし、靴を買うときは歩き辛くても8cm以上のものしか買いません。
ストッキングの色は洋服に合わせてカラーコーディネートするようにしています。
最後の「眉」ですが、これは男性にも共通していますよね。

眉の手入れ一つで顔の印象がガラリと変わります。
少し手を入れるだけで、ぐっと精悍な面持ちになりますよ。

失敗しても、「眉」はすぐ生えますから、大丈夫!!!
是非一度じっくり鏡で見て研究してみてくださいね。



以前、ご紹介させて頂いたSさんのワンピース。
年末にお渡しは終わっていたのですが、今日ご来店頂いたので、写真をお願いしました。


わざと少し浮かせたフロントばかりか、
プレスを効かさないバックスタイルがSさん流の個性です。




パリ市内のビルの1フロアに、
訪問先『フランチェスコ・スマルト』の工房があります。
ここは、各国の大統領や国王、世界の超V.I.Pを顧客にもつ老舗のメゾン。
そして、このメゾンで働く30人余り職人集団を取りまとめるのが日本人の鈴木健次郎さんです。
鈴木さんは、最近では日本のテレビにも幾度となく出演されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


工房の中は明るくて開放的な雰囲気です。
スマルトだけに限らず、イタリアやパリの工房は、どこも開放感に溢れています。
一緒に仕事をするなんて、当時は思ってもなかったマッセアトゥーラの技術者、中山君が熱心に見入っています。


鈴木さんが型紙(パターン=設計図)を作り、これを基に裁断から縫製まで、30人余りの職人で1着を縫い上げる。
そのすべての工程をチェックする事も鈴木さんの仕事で、僕たちの見学中にも、ひっきりなしに
鈴木さんのもとに、縫製中の洋服を抱えた職人が判断を求めてやってきました。


芯も1針1針、手作りします。


全てが手仕事です。
パリの手仕事は、手の匂いを消します。
対極にあるのがナポリで、手の匂いプンプン、泥臭ささえ感じます。
住居も食事もそうですが、洋服もその土地の気候風土、更にはそこで育った人間性に因ります。


こうして各行程ご説明頂いている間にも、
鈴木さんのもとには、次から次へと洋服が持ち込まれ、質問攻めです。


細部まで、スマルト流の美意識が込められます。


ゴージも機械で縫ったような 綺麗な線ですが、
ミシンで縫った線とは明らかに違う 優しい表情をしています。
ミシンで縫われた「整理整頓された」無機質な表情ではなく、手の「美しさ」が
この線には宿っています。ゴージばかりを集めた特集でもすれば、一目瞭然なんですけどね(笑。
神は細部に宿る(byミース・ファン・デル・ローエ)が正にそうで、穴かがりを見ると、仕事のレベルが分かるのと同じで、
物凄い細番手の繊細な生地を、こんなゴージ線に仕上げるのが、まさにパリの洋服なんだろうなと思います。


鈴木さん、お仕事の手を止めさせてごめんなさい。
普通に入る事のできない貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました!
そして鈴木さんを紹介してくれたTakashiさん(パリでバレンシアガのパタンナーをされています)にも感謝です!!

僕は自分の興味で、イタリアのサルトや英国の機屋を見て回ってきました。
僕が、伊や英で作ってもらった洋服を見せても批判的な事しか言わない技術者が多い中、
雰囲気として受け入れるような話をしていたことを思い返し同行を受け入れ、工房の訪問を多くした出張でした。

マッセアトゥーラを、今のような工房併設型の店舗に移転すると決めた時も、
彼は違う店の技術者として働いていたので、まさか今みたいに技術者として入ってくれると思っていませんでした。
この仕事を始めた1999年~今まで、数多くの機屋さんや工房を訪問させて頂きましたが、
それら1つ1つの経験が、今のマッセアトゥーラの糧となっています。
ご協力下さった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。



こんにちは。大坂です。

今日は男性の皆さんのお悩みについて買いてみたいと思います。。。

ある調査結果では、40代以上の男性の身だしなみに関するお悩みトップ3は

「体臭(汗の匂い)」、「髪の毛」、「口臭」

だそうです。

なんとも皆さんニオイに敏感なのですね。

そしてその理由は
「自分自身が気になる」
「仕事上、印象を良くしたい」
「女性にモテたい」      がトップ3です!
いかがでしょうか? うんうん、とうなづいちゃいますか?(笑)

私がキャビンアテンダントをしていた頃、外国人クルーは
しょっちゅうフレグランスをシュッシュしていた印象があります。

特に飛行機の中って、なんか独特のホコリのニオイがして臭いので
強い香りも心地よかったりしました。

日本の男性でフレグランスをつけている方は少ないですよね。
私の個人的な好みとしてはフレグランス「OK」派です!

ただ、香りって個々人の好みがありますから選ぶの難しいですよね。

ニオイをニオイでごまかすのか?
それでいいの??

って言われてしまいそうですが、
私がお目にかかった男性の方で「クサイなぁ」と思った方はほとんど記憶に無いですし、
ご自分が気にするほど皆さんクサク無いと思いますよ!!(力説)

それより、自分を表現するフレグランスを2~3種類持っていて
TPOにあわせて使い分けているっていう方が「シブい大人」なんではないでしょうか、、

私のお気に入りはブルガリのプールオム

ビジネスシーンにも夜のお付き合いにもさりげなく合う香りだと思います。

つけてすぐのトップノートがウッディ系かシトラス系だとおおよそ間違いないです。

つける場所は「手首の内側」がお勧めです。
比較的体温が高い場所ですし、名刺交換などのときに「ふわっと」相手に伝わります。

お食事の席の時には付けない方がいいと思いますが、
足首の内側とかウエストとかに、ほのかにつけるといいですね。
一日、歩き疲れた足のニオイも気にならなくなりますよ(笑)

今まで敬遠されてた方も是非一度トライしてみてください!!



2010年1月21日
パリ中心部の第8区、マドレーヌ広場に面する
老舗のタイユール(=ビスポークテーラー)『カンプス・ドゥ・ルカ』
1948年、イタリア人のマリオ・ドゥ・ルカが、タイユール『メゾン・ドゥ・ルカ』を創業し、
1969年に、スペイン人のジョゼフ・カンプスがそこへ合流し、現在のカンプス・ドゥ・ルカとなったそうです。

現在、創業者の後を継いだマルク・ドゥ・ルカ氏が2代目の経営者となり、自らがカッターを務めながら、
3代目になる息子さんのジュリアン・ドゥ・ルカ氏をメゾンの後継者として育成しています。
今回の訪問はパリでバレンシアガのパタンナーをされているTAKASHIさん、
そしてTAKASHIさんのご紹介で、パリでタイユールをされている
鈴木健次郎さんご夫妻のお力をお借りして実現しました。
この場をお借りし改めて御礼申し上げます。

この当時の鈴木健次郎さんは、『フランチェスコスマルト』でヘッドカッターをされていましたが、
現在は独立され、ご自身でタイユールとして、ご活躍されています。
ここまでは前置きとしまして、本題に。

顧客の受注票には、細かく指示寸が書き込まれています。


これが全てなので、漏らすことがあっては許されないと仰っていました。


裁断後の生地は、ボタンや裏地など附属類と一緒にまとめられます。


仮縫時など、この指示書はいつも付いて回ります。


芯も1着1着、寸法に合わせて作られます。
これは、ヨーロッパのテーラーでは当たり前です。
日本のように既成芯がないので、最初から作りこまれます。
マッセアトゥーラでは、価格帯に応じて、この方法を取らせて頂きます。


何人かの分業体制がとられています。
工場のように、大きなラインの中で流れるものではありません。


ビルの1フロアがカンプスの店舗兼工房なので、
部屋が細かく分かれていて、大勢の技術者が働いています。
マルク氏本人もイタリア系ですが、生粋のフランス人は少ないと思いました。


芯地や裏地などの附属類のお店も教えて頂き、この後、仕入れに行きました。


お仕事の手を止めて沢山ご説明頂き、貴重な経験をさせてもらしました。
マルクさんジュリアンさんをはじめ、メゾンで働かれている皆さま、ありがとうございました!


お土産で持って行った1つ、浮世絵のコースターです。
やっぱり男性には、これでしょ(笑!




2010年1月19日
慣れてきた感のある訪問6度目のナポリは、
アミナ・ルビナッチのヘッドオフィス(兼サンプル工房)と
ロンドンハウス、それにチェーザレ・アットリーニを訪問させて頂きました。
アミナ・ルビナッチ代理店のF社長、貴重な機会を与えて下さって、ありがとうございました。

まずロンドンハウスから、、
ここは、店舗の奥に工房が併設され技術者が常駐しています。
ロンドンハウスについては、以前のブログに書いているので、そちらをご覧下さい
トゥーリオ・アットリーニ(ヴィンチェンツォの次男)さんも以前ここで働いて(縫って)いらっしゃいました。
この日は、若い技術者(と言っても50歳過ぎ)が1人いらっしゃるだけで、
工房が活発な印象はなく、、見せてもらえなかった?笑

ミラノのカラチェニもそうですが、
ここロンドンハウスも、1人の技術者が丸々縫うので、技術者によって微妙に違う洋服になります。
以前、マッセアトゥーラのお客様、Nさんの
ロンドンハウス製のスーツを何着か見せて頂きましたが、
同じNさんの洋服でも、見た感じでは2人の技術者に分かれてました。
スタイルは同じですが、縫い(縫製)が違うので、出来上がると微妙に雰囲気が違います。
ロンドンハウスのルビナッチさんに、技術者を指名できるか聞くと、ご希望なら可能だとおっしゃってました。
でも、そこまで指示されるお客様はなく、それも楽しんでいらっしゃるよう。
この辺り、そういう発想自体が日本的なんでしょうね(汗。

その後、最近オープンした『チェーザレ・アットリーニ』へ。
ここはヴィンチェンツォの息子さん3兄弟のうち、3男さんのお店です。
場所はフィランジェリ通(Via G. Filangeri)のエルメスやボレッリの向かい側。
3男さんはモデリストで、大きな工場も経営されていらっしゃってて、ここはその直営店です。
店内には長男クラウディオさんがいらっしゃいました。以前のサルトリアを閉店してお手伝いに入られたそうです。
もう1人見覚えのある顔が、、近くにあるルイジ・ボレッリにいらっしゃた方もスタッフになられてました!

クラウディオさんは以前『Sartria Attolini』を、近くの映画館の隣接地で経営されてました。
そこはクラウディオさんがお父さんから受け継いだサルトリアで、2人息子さんは跡を継がず閉店されました。
チェーザレさんの3人の息子さんたちは跡は継いでても技術は継承していないようで、
後継者について聞くと日本より状況は悪いようで先が危ぶまれます。

この画像は、確か2002年に撮影したものです。

今(2014年)から12年前のクラウディオさん、この当時は71歳ですね。
クラウディオさんも若いですが、僕はもっと若く見えるハズなのに?今と変わらずオッサン!(笑


話を3男さんの『チェーザレ・アットリーニ』に戻しますが、
工場と言っても、手縫いを多様した物もあって、ここのお店ではそんな洋服が並んでいました。
クラウディオさんにお年を聞くと、もう80歳になったとおっしゃってました。

ナポリでも、採寸から型紙~縫製まで自己完結出来るような後継者は育ってないと聞きます。
工房には入れなかったののですが、色々と興味深い話を聞けました。

今回のナポリでは、たくさん
貴重な経験をさせて頂けたのに、古い画像ばかり、、
何故かメディアのデーターが、ナポリだけ消えてしまっているんです(汗。
唯一残っているのが、アミナ・ルビナッチさんの工房で撮ってきたスパンコールの糸だけ(笑。
いい写真がいっぱいあったのに本当に残念です。ごめんなさい!


ナポリは、今までいつも1人だったのですが、
ナポリ歴30年近いFさんのお陰で、奥深い普段のナポリを知れました。
色々と時間を割いて下さった皆さん、そしてアテンドして下さったFさんに感謝いっぱいです!



こんにちは。大坂です。

寒いっ。。この数日ほんとに寒いです。
お洒落は寒さ暑さとの戦いですが皆さんはどのように防寒されていますか?

新年明けてから2回目のブログのタイトルとして「下着」はいかがなものか、と思いましたが、
お洒落をする上でやはり下着選びは重要ですので採用してみました。

シャツは「下着」だから下着の下に下着は着ないんだよ

と、うちの柳瀬は上手いこと言ってましたが、
それでもこう寒いと、素肌にシャツってわけにはいきませんよね 笑)

下着を選ぶときは是非Vネックでお願いします!!
そして色は、下着が透けないらくだ色がお勧めです。白は透けます。

*注*「お外で脱ぐ可能性がある日」は避けたほうが良いですよ~ 笑)

Vネックだと、シャツの首元からのチラ見えを避けられますので、スマートです。
さらに!らくだ色(最近はかっこよくインヴィジブルカラーと書いてあるメーカーも出てきました)だと、
春夏のクールビズ時でも透けなくて便利です。

あまりにも寒いからといって長袖の下着を着るときは、
袖口から出ないよう、7分丈にして下さいね。(まさかと思いますが過去、実際に遭遇したので念のため 笑)
今まで下着に気を遣っていなかった方は是非今年からトライしてみてください!



2010年1月18日
昨夜、シチリア島のカターニャから夜汽車に乗って、
朝06:00にナポリチェントラーレに到着、一旦ホテルにチェックイン。
以前、ポンペイとエルコラーノには行ったので、今回はパエストゥムの遺跡を見に行きました。
*写真はケレス神殿


ポンペイやエルコラーノのように、町全体としての遺跡というより、
こちらは古代ローマ時代より古い、古代ギリシャ時代の『神殿(ギリシャ建築)』が見もので、
町全体というより、むしろ僕は『壮大な彫刻物』を見に行ったような感じでした。
遺跡として管理されているエリア以外にも、遺跡が点在しています。
世界で最も保存状態の良いドーリア様式の傑作だそうで、
アテネのパルテノン神殿に規模では負けても、
保存状態はこちらが良いとか。

ナポリチェントラーレから直通の電車も出ていたのですが、
本数が少なく、何の下調べもしてなかったので、途中のサレルノまで電車で行って、
そこからバスで向かうことにしました。サレルノは以前にアマルフィーに向かう時にも通過した町です。
その町から、アマルフィーとは逆の海沿いを走るバスに乗りました。


めちゃくちゃ天気が良かったので、マリーナも最高の雰囲気。
後ろ髪を惹かれる気持ちで、パエストゥム行きのバスに乗り込みました。


ネプチューン神殿(Tempio di Nettuno)。
ローマ建築と異なり、この時代まだ円柱以外には曲線が用いられていません。


バシリカ(basilica)

遺跡の大きさが分かります。


ここには、ギリシャ時代だけではなく、
ローマ時代の遺跡も残っています。最初に「町全体の遺跡としてではなく、、」
と書きましたが、見所はそこじゃなくってって意味で、その後の変遷の中でローマ時代の遺跡も残っています。


広々としているので、散歩気分です♪
遺跡を見ていて、こんな気分になるのは初めてかも。
下に芝生とか生えているからでしょうか、良い「気」が流れてるから!?


ほら、ローマ遺跡の象徴!?円形劇場もあります!


周りは何もない田園風景で、とってものんびりしていました。
さぁ、イタリアでの週末も終わりました!明日からまた吸収しまくってきます




Tさんのスーツ、キースヘンダーソンの60年代のデッドストック生地です。
男くさい独特の色気のあるツイードっぽい生地ですが、色使いはここ数年の流行色グレージュです。


キースヘンダーソンは、
まだ日本が鎖国時代だった江戸時代後期1836年に創業された、いわゆるロンドンマーチャントの1つです。
同じ年に、ホーランドシェリーがロンドンで創業しており、
今では、キースヘンダーソンは、そのホーランドシェリーの傘下になっています。
ちなみに、ホーランドシェリー社は、
鎖国中の日本と唯一交易があった国、オランダ出身のホーランド家が
家業として始めた「マーチャント(生地商)」で、日本には1913年に輸入が開始されました。
日本では、商標の都合で、InnesChambersや JohnCooper と同じコレクション内容となります。
以前、スコットランドのピーブルスにあるホーランドシェリー社の本社を訪れた時のことや、
英国ハダスフィールドのミル(機屋)を見学させて頂いた時の事も書いておりますので、こちらもご覧ください。 
2007年:ホーランドシェリー本社訪問
2002年:ドブクロス織機の見学