世界に求められる遠州織り

日帰りで遠州織の産地(静岡県西部)に行ってきました。


伺った機屋さんで使われていた
織機のメーカーは、今は無くなったそうですが、
織機本体は’70年代迄に作られたそうで、元気に動いてます!
部品は、ストックを含め手に入っても、直せる人が減ってきたことを心配されてました。
ガチャコン、ガチャコン、ガチャコン、ガチャコン、ガチャコン、ガチャコン、、ずっと休まず働いてくれます。


今まで毛織物の工場では見た事がないのでビックリしたんですけど、
ヨコ糸がボビンに巻かれ、シャトルにセッティングされる、この一連の流れが自動化されているんです!
糸がなくなれば、ボビンは自動的にシャトルから外れ、ベルトコンベアで糸巻機まで戻ります。
また糸が巻かれ、糸が無くなれば新しいボビンがシャトルにセッティングされます。
更にビックリ!糸が無くなったボビンに糸クズが残ったり不具合があると、
糸巻機には戻らずに、違う経路を通ってエラー箱に運ばれる事。
それに関しては、人の手で解決して戻してやるそう。


ちなみに、横巾112センチの生地を1反(50メートル強)織るのに3日かかるのですが、
レピアだと1日に1反、エアジェットなら1日3反弱まで生産数は上がります。
低速織機で織られた生地は、ウールと見間違う様な風合いで、
オーダー用に出回っている中で見ないと思ったら、
国内外の有名プレタ向けが多いとか。


生地は、タテ糸の間にヨコ糸を打ち込んで織ります。
低速織機(シャトル織機)の場合ですと、
シャトルを使って穏やかなスピードでヨコ糸を入れますので、
タテ糸にテンションを掛けず少々緩んでいても、ヨコ糸は引っ掛かりません。
ヨコ糸を入れて次に入ってくるまで時間があるので、張っていたヨコ糸のテンションも緩みます。
一方、シャトルレス高速織機(エアジェットウォータージェット)では、
時速300キロ程のスピードでヨコ糸を入れるので、ヨコ糸自体もピンと張ってしまうし、
ヨコ糸が入る時にタテ糸に引っ掛からないよう、タテ糸にも強いテンションをかけて、経緯両方パンパンです。
入ったヨコ糸が緩む間もなく次のヨコ糸が入ってくるので、低速織機の時のような効果もありません。
このように書くと、低速織機の方が良い事ずくめのように思われるかもしれませんが、
それぞれに特徴があり、低速織機と高速織機の違いは、良いか悪いかではなく、
お客様の望まれる雰囲気に合わせ、どういった生地をお勧め出来るか、
それが店の力量だと思って日々の経験を大切にしています。


シャトルです。
半年で買い換えるそうです。
1個1万円!結構するもんなんですね!!


もう1件、掛川の機屋さんを見学させて頂きました。
今回の本来の目的は見学じゃなくプロジェクトです。カタチになれば報告しますね。
それにしても今日の2件。エルメス、ルイヴィトン、マイケルタピア、ジルサンダー、プラダ、凄い取引先です。
日本の物作り、、捨てたもんじゃない、、というか、凄すぎます!
プロジェクトで伺ったのに、勉強もさせて頂いて
本当にありがとうございました!!




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