以前ご紹介させて頂いたコートが、仮縫いを経て、ようやく出来上がりました。
肩巾で14cm(仮縫時から更に5cm詰めました)、バストが20cm、ウエストは28.5cm詰めています。


袖付けが特徴的な15年ほど前のコートで、
画像から、どこのコートか分かる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
前身はセットインで、後身頃はドルマン袖になっていますので、線の引き直しが大変でした(汗。


もともとの寸法だと、バストよりウエストのサイズの方が小さかった(細かった)ので、
ウエストを細く見せようとすると、アームホールが深く、ここも線の引き直しが出来なかったので、
身頃だけじゃなく、バックベルトでも絞ることにしました。
着て頂くと、本来このコートが持つ雰囲気(ドレープ感)を損なわず、
今の時代に合ったウエストシェイプなコートに仕上がったんじゃないかと思います。


オーダーを頂いてから、仮縫いをし、出来上がりまで半年以上かかりましたが、
Aさんの、「捨てるのはもったいない。新しいものを買うくらいの費用がかかっても直します」という
お気持ちを大切に、しっかり取り組ませて頂きました。
Aさん、いつもありがとうございます。




BoitsClassicAcademy監修
マイスターファクトリー
の2期生の課題です。

課題と言っても、仕立代は払います。れっきとした仕事です。
プロとしての仕事をして下さい。意識をしっかりもって取り組んで下さいね。
僕は白サキソニーのパンツを注文しましたが、シーチングで仮縫い。理由を聞くと、、うんうん、
意識レベルが高いです。素晴らしいパンツを楽しみにしています!





皆さんからオーダー頂いたストールが続々と出来上がってきました!
といっても、街で被ることは、マズないと思います(笑。
クリスマスプレゼントは、今週いっぱいは
ギリギリ間に合うかな?
お考えの方は、お早めにお願い致します!





いつもパンチのあるスーツをオーダーされるMさんですが、
コートも、凄いフレアー袖に、ウエストシェイプから裾の広がりにもパンチを効かせました!
極力、芯を省いてドレープ感を重視したので、着用時のその佇まいは、めちゃくちゃパンチが効いています。
動画アップできれば、その雰囲気は存分に伝わると思うのですが、、
いつも個性的なオーダー、ありがとうございます!





東京のTさんからオーダー頂いたコーデュロイのスーツです。
ブリスベンモスの上品なグリーンで、700gと、へヴィーで男臭い質感です。
緑に黄色を合わせるのが好きで、このスーツに似合うシャツ地をTさんに提案させて頂いたところ、
この、黄色ベースに黄と緑と茶の入ったチェックが、合わせられる予定の靴にも合うとの事で
気に入って頂けました。チャーチの無骨な73番ラストのBUCKを合わせられます。
この茶が、全体の緑と黄のコーディネートを引き締めますね!

ちなみにこのシャツ地はコットンフランネルです。


そしてこちらは、シルキーなコットン素材。
ウールタイなど、タイドアップスタイルには、こちらのシャツが似合いそうです。
こちらに緑は入っていませんが、黄と茶という関連色なので、
とても優しい色使いに、綺麗にまとまって見えます。


Tさん、このコーデュロイは、ツイードのようにガンガン着込んで頂いて
どんどん味わい深くなる生地ですので、次回お会いする頃を楽しみにしています!




開店前の準備から、ずっと休んでいなかったのですが
お休みを頂いて岡山県の児島に行って、色々と勉強してきました。
この成果を、店の物作りにも反映していきますので、楽しみにしていて下さいね!
太郎と次郎も、自分のオーダージーンズが出来上がっていくところを興味深く見入っていました。
出来上がったジーンズを、早速その場で履き替え、大喜びでした(笑。
やっぱり自分だけの物が、その現場を見て出来上がるって、
子供なりに嬉しいんでしょうね。この経験が、
少しでも物を大切にする気持ちに
つながれば、ですね。


もっと興味深い場面がたくさんあったのですが、
子供が遊びすぎて、肝心な場面でカメラのバッテリーがなくなりました(汗。



お父様さまが生前に仕立てられ、着ておられたお洋服だそうです。
お付き合いも5年目に入ったHさんからのご依頼で、仕立て直しをさせて頂きました。
その金沢のテーラーさんが廃業されたそうで、解くと、良いお仕事をされていた事が随所に見受けられます。

バスト4cm出し、ウエストを6cm詰める程度で、寸法的には然程、大きくは違わないのですが、
お父さまとは骨格が大きく違って、
肩の傾斜が随分と違ったり(Hさんは左怒肩、右は撫肩)、
反屈伸が違ったり、立体寸法が違うので、難しい微調整が必要な仕立て直しでした。
ただ、上着の前の打ち合いを、もっと逃がす(広げる)ために、首元の縫い代が残っている限界までは
調整させて頂きましたが、これ以上は逃がす事が出来ずに心残りでした。
でも、Hさんご本人には喜んで頂けてホッとしました。


上襟も全て解き、
肩の傾斜も綺麗に会いました。
でも、左肩線の縫い代はギリギリでした(汗。


袖丈を出さなければならなかったのですが、
元々の3コボタンに、1コボタンを追加して、せっかくなので、
それじゃってことで、本開き本切羽に見えるようにさせて頂いときましたよ(笑。
20年近く前のボタンと、全く同じものがなかったので、そこからひねり出したアイデアですけどね。


ベストも綺麗に仕上がりました!
Hさん、末永く大切に着続けていって下さいね。
良いお仕事に携わらせて頂けて、本当にありがとうございました。





以前、ご紹介させて頂いておりましたHさんのバティック
柄をシャツのどの部分に、どう現すか、型紙を、どう差し込むか、悩むところです。


柄が大きく、ピッチも長いので、如何に巧く入れることが出来るか、、
う~ん、、本当に頭が痛いっ! 産みの苦しみです(汗。





ローマで靴を縫っておられるY氏が一時帰国され、靴の仮縫をしてもらいました。
基本Y氏の作風にお任せですが、僕の体型を隠すような造形だけして欲しい事を伝えていました。


僕は背が低くて、ゴツい体型なので、
少しでもスマートに見える洋服を好みますから、
そんな洋服に合う靴を!というのが僕からお願いした希望です。
普段履くパンツの裾巾もお伝えし、どれくらい靴が覗くのが好きかも伝えました。

靴を僕の足に合わせてしまうと、24cm/4Eになってしまいますから、
僕の、そんなコロンコロンの足を、いかに再構築して下さるか、で仮縫を楽しみにしていました。
かといって、つま先の尖った靴は好きじゃないので、
ラウンドTOE気味で、それでいてスマートに見える靴、、難しい要求だったと思います。

出来てきた仮縫の靴は、コバを削って、アッパーを低く、
TOE(つま先)はY氏のオリジナルの造形をして下さっていて良い感じです。
あと、微妙な意匠線を打ち合わせて、、来春頃に完成予定で、これはめちゃくちゃ楽しみです!
ちなみにY氏は、英国の弩級のビスポークシューメイカーの靴も縫っておられます。




ミラノで仕立ててもらった3ピースが出来上がりました。
リード&テイラーのALLエスコリアルで、ベストの背裏もエスコリアル同素材です。
画像を見ても伝わらないのですが、構築的な雰囲気が漂っていますが、実際に触るとペランペランです(笑。


エスコリアルは、Super表示だと、180’sに匹敵する超極細繊維で、ウルトラ高級な素材です。
お渡しまで店内に掛けさせて頂いていたのですが、カシミアと間違われるほど、
柔く儚い感じがするうえ、それをイタリア仕立て、、贅沢です!

柔く儚いとは言いましても、この生地は英国製で、経糸も緯糸も、両方双糸で織られているため、
緯糸単糸のイタリアの高級素材と比べると、まだシッカリ感は感じられます。
船場のOさん、独特の素材感とミラノ仕立てをご存分に!