ベラゴの牛尾龍氏にオーダーした革小物
左はTさんの二折財布(Wallet)、
右は僕のカードホルダー。
同素材の色違い。




墨黒をボディーにもつ、茶のチェック。
パンツとのコントラストを抑えれば、タイドアップstyleにもハマります。
生地を見た瞬間に即決されたTさんですが、生地との出会いって(自分の好みが分かれば)そんなもんです。




いつもゴーージャス!なスーツをオーダー下さるNさん。
今回はアマデウス365、墨黒の渋派手な光沢が、怪しい雰囲気を醸し出しています。(笑)
定番、『Night King』という文字が、ゴールドの裏地に輝いています。




ウィリアムハルステッドのソラーロ。(ソラーロはイタリアでの通称ですが、英国ではサンクロスと呼びます)
仮縫中に、Kさんの携帯が鳴り、シャッターチャ~ンス。(ご了解を頂いて、、)
巧くソラーロの表情を捉えられているでしょうか!?
実際に見て頂かないと、この「凄さ」は見えませんね。
もしかして、僕の腕のせい!?(汗)
色調は少し違いますが、
この画像がいちばん玉虫でしょうか!?
経糸(タテ)が緑、緯糸(ヨコ)が橙の糸で織られていて、
この補色使いによって、玉虫の中でも、特に個性的な表情を作っています。
僕自身、2000年の春にロロピアーナのソラーロでスーツを作ったのですが、
当時そのスーツを着て歩いてると、どこかの金持ちに見えるなと、、
どういう意味か、今になって理解できました(汗。



ミシガン州にお住まいのFさんは、胸囲110cmのドロップ12。
こんなグラマーな体型、線がつながりません!(笑)
襟巾が11cmでも、こんな感じですからね。
まさに肉体の再構築、とはこの事。


ミラノのK氏の名言ですね。


この2枚のシャツ、どちらも擦り切れて、襟の取替えをさせて頂きました。
片方は元々ボタンダウンでしたが、気分を変えてゼミワイドスプレッドに変更されました。


カフも片方は共地を使いましたが、
もう片方は白にして、若干そでが短くなっていたので、
2個ボタンに変更させて頂きました。これでまた数年は着て頂けますね。




関西のテーラーをはじめとする
有志団体『Boits Classic Academy』主催の
クセ取りセミナーを開催しました。講師は敦賀の『テーラー吉田』の
吉田大輔氏(ライムグリーンのパンツにライラックのシャツを着ている人!)です。

「クセとり」の技術は、
メンズスーツを仕立てる時に必要不可欠な技術です。
アイロンの熱と蒸気により、生地目を歪ませ、平面の生地を立体にします。
パンツの後身を教材にして、実演を見ていただき、受講者の皆さんに体験して頂きました。

講習生の皆さんは、九州や関東方面からもご参加頂き、吉田講師も熱のこもった講習会になりました。
熱がこもりすぎ、終わってから吉田講師が熱を出す落ちまでありました。(笑)
今後も、様々な技術講習会が開けるよう、活動を続けます。
次回は事前にご紹介させて頂きます。




Iさん、Kさん、ご婚約おめでとうございます!
お義父様がご結婚された時にオーダーされ、着られたタキシードを
30年近い時を経て、息子さんになられるIさんが着られるとの事で、お修理を承りました。


このタキシード、このレベルで縫える職人さんは、
今では、ほぼ壊滅状態という、律儀な仕事がなされています。
イタリアとは対極にある、日本の超高級お仕立て服で、バシッとした作り。

胴回りで20cm近く詰めさせて頂くと云う大修理、腰ポケットも作り替え、細腹も移動という、
手間のかかるお修理ですが、それでも「良いものを気持ちと共に次世代へ繋ぐ、、」という精神的な部分で、
こちらとしても、とても大切なお仕事をさせて頂ける事に、感謝せずにはいられません。


パンツもウエスト20cm詰めをはじめ、全体のシルエット修正と、
ほぼ作り直しの状態まで解き、仮縫いをさせて頂きましたが、綺麗に収まりホッとしています。


先日のエルメスのコートもそうですが、
このような、バトンタッチの場に関わらせて頂ける事、
ほんとうにありがたく、縫製に携わらせて頂く職人共々、幸せに感じます。



めちゃくちゃ軽くて柔らかいジャケットです。
店内には、色んな国の?手縫いのジャケットがあるのですが、
このジャケットは、キレのあるスマートな洋服をお好みの方に人気があります。
見た目はプレタっぽくスマート!それでいて着用感は、かなりイタリアです。(ナポリ以上!)




夏場は特に、パンツだけのオーダーが多くなります。
中には、「パンツだけオーダーできるの?」って方もいらっしゃいます。
意外に自分の後ろ姿は、気にされたこともないと思いますが、ヒップの納まり具合って、
よほど体に合った既製服に出会わない限り、気になり始めたら、どんどん気になるところです。(笑)