立体補正式?お直し(笑

ナポリのHandMadeスーツのお直しのご依頼です。
東京のUさんは、ナポリMade、サヴィルロウMade、そして、
マッセMade(笑)、それぞれのテイストをTPOで使い分けておられます。

この前、スーツ上下1着の肩周りのフィッティングが、ほぼご希望通りになったと云う事で、
今回はこのナポリ製のスーツを、追加で3着お預かりしました。

実はもう1つ伏線がありまして、先月東京に伺った際に、
Uさんが、「来週、コスタンティーノに会うんです」と仰ったので、
僕も、「それなら、彼にも、このスーツを見てもらわれたらどうでしょうか?
色々なご意見を聞いた方が良いですよ。」とお伝えしていたところ、
コスタンティーノ氏と会われた(仮縫)直後、
Uさんからお電話を頂き、「コスタンティーノも同じ事を言ってました!」と、
ご連絡を頂き、今回の3着をお預かりするに至ったわけです。
Uさんは年に数回、ナポリ~ロンドンと周りながら、
常に注文、仮縫、そして納品を繰り返されている、何とも羨ましい方です。

出来れば、他のテーラーさんがプライドを込めて作られたスーツは、
僕が手を加えるべき事ではないと思うのですが、
皆さん諸事情おありになるようです。

確かに、フィッティングだけを見ると着辛そうですが、
それでも極上の着用感をもたらせてくれるのがナポリのジャケット、
驚くべき、『縫いのポテンシャル』です。
このジャケットがどこまで綺麗に納まるか、、
綺麗過ぎて味をなくしては本末転倒、破綻させるべき部分も必要です。