着心地チューンナップ

肩凝りしないかと伺うと、「結構ひどくて、月に何度か針に通っています。」との事。


そんな事で、お直しを承りました。


見た目では、「おかしいな」と思っておられたKさんですが、
その着用感までは、気付いておられなかったようです。

この着用感をどう伝えるか?ですが、
今日の方法は、Kさんに気付いて頂けたようです。

洋服の着用感は、見た目で分からないレベルだったとしても、
肩周りに細工を加えてやる事で、かなり変わってきます(軽くなる)ので、ご相談下さい。

日本車の乗り味しかしらないと、
その乗り味の中で、レベルを比較をするだけですが、
欧州車の乗り味を知ると、乗り味に対する土俵が〝別次元〟になります。
同じく、化学調味料の味しか知らない人が、天然の旨味を知ると、
味覚に対する土俵が〝格段に〟変わります。

もちろん好き嫌いはありますが、両者を知って好みを語るのと、
片方だけしか知らずして、好みを語るのとでは、両者に大きな違いがあると思います。

それはユーザーが知らないだけではなく、
僕たちが伝えきれていない部分でもあるんですよね。(汗)

Kさん、今日のダイアリーネタにご協力を頂きまして、ありがとうございます。
Kさんの、「もっと皆さんに知って欲しいですね♪」というお言葉は、
とてもありがたい!というか、とても心強くなりました。
Kさん、楽しみにしていて下さいね!!



コメント / トラックバック 4 件

  1. dunsford より:

    肩周りの感触って作り手(売り手)に伝えるのが本当に難しいです。
    私の場合、決まって右肩のラインがキレイに出ません。
    骨が少し出ているためと思われるのですが、それを訴えてもパターンオーダーでは対応できないと言われることが多いです。
    また、右の腕と肩の付け根部分(わきの下の胸側)にアームホールが当たることが多く着ていて疲れます。
    これもいまだに解決していません。
    お直し対応ができなければやはりフルオーダーになるんですかねぇ。
    財布を眺めてはため息をついています。

  2. masseattura より:

    作り手が、着手の着用感を汲み取る技量が必要ですね。
    プロの定義は色々あると思いますが、その1つに、
    『圧倒的な技術をもって、お客さまを良い結果に導く』が挙げられると考えています。

    同じファクトリーに依頼しているお店であっても、
    出来上がりに、かなり差が出ます。
    これは昔、僕がお客さんの立場の時に感じていた事です。

    例えるなら、複数の料理人が、『同じ料理を同じ素材』で作っても、
    出来上がったものは、それぞれ違うものになる。
    それと同じような感覚ですね。
    料理は好きか嫌いかですが、洋服の場合は、それに着用感が加わる。
    料理で言うと、好き嫌い以前にお腹を壊すかどうかって
    レベルになるのでしょうか!?(爆)

    dunsfordさんのおっしゃる『アームホール脇下の胸側のストレス』は、
    先日のゴム入り?スーツでもご紹介しているように、
    着用感において、最も神経質な部分です。

    ですが、そこだけ改善しても、肩のイセコミの問題やそれを生かしきる袖付けの問題、
    また、後身頃における背巾の問題や、同じく縦方向のゆとりの問題等々、
    もっというと上襟の据え方ばかりか、使っている芯の問題まで。

    当然、全てのバランスが融合して着用感を生みますので、
    一概にアームホールだけの問題とは言えず、
    もしかしたら、他にも問題があるかもしれないのです。

    例えば、突き皺であっても、
    何が原因で突き皺が出ているかを突き止めない限り、根本解決にはならず、
    単に突き皺を取り除くだけでは『臭いものに蓋をする』レベルで、
    着用感の向上にはつながらず、見た目だけの改善にしかなりません。

    dunsfordさんのジャケットを見せて頂けるなら、原因をお伝えできると思いますよ。
    今まで持ち込まれたジャケットで改善出来なかった事ありませんでしたから。
    ただし、サイズ自体が小さくて(寸法が足りていない)起きている場合は、
    寸法を広げるにも限界があるので、一定レベルでまで、ですが。

    このお客様の場合は、非常に分かり易くて、
    見た目で洋服が、着づらいことを語ってくれていたので簡単でした。
    って、まだ出来ていませんが、、大丈夫でしょう!(笑)

    あと、フルオーダーでしか改善できないのか?とのご質問に対しては、
    工場のポテンシャルさえあれば、出来るか出来ないかは、
    フィッターの技量(悪く言えば裁量かも)でしょう。

    型紙を白紙の状態から手引きして仮縫や中縫をした洋服ではなく、
    CADで補正した型紙でも、工場のポテンシャルと採寸者の技量さえあれば、
    どんなに難しい体型の方でも、ほぼ合わせる事は可能じゃないかな、と僕は思います。

    拙い説明で申し訳ありません。
    また何かありましたら、ご連絡下さいね。

  3. dunsford より:

    大変丁寧なご回答をありがとうございます。
    私は横浜在住ですので、なかなかそちらに伺う機会はないのですが、
    是非一度寄らせていただいて服装談義をさせていただきたいものです。
    「突き皺」についても、「何が原因で突き皺が出ているかを突き止めない限り、
    単に突き皺を取り除くだけでは着用感の向上にはつながらず、
    見た目だけの改善にしか」ならないとの記述がありましたが、まさにそのとおり。
    私は既製服の場合、突き皺が出やすい体型で、
    いわゆる「突き取り」という作業をしていただくことが多いのですが、
    結果は次の三つに分類されます。
    1 シワがキレイに取れ、着心地も改善した
    2 シワはキレイに取れたが、着心地は悪いまま
    3 シワはある程度は小さくなったが、着心地は悪いまま(逆に着心地が悪化したものを含む)
    この中で、1に該当する結果が得られたことはほとんどありません。2と3が半々くらいでしょうか。
    突き皺の部分をちょっとつまんで「はい、突き取りですね。○cm取りましょう。」なんて言われた場合、ほとんど3ですね。
    「dunsfordさんの体型は○○で、この服は△△だから、◆◆が原因で突き皺が出るのです。」などという説明は
    未だかつて聞いたことがありません。
    「服の背中の方なんかどうせ人に見えないんだから、そんな細かいこと気にするなよ。」って感じなんですかね?
    着心地的にも見た目にもとても重要な部分だと思うのですが・・・

  4. masseattura より:

    とても分かりやすいご説明を頂きまして、ありがとうございます!
    テーラーなら最大の努力で、1を目指さないとなりません。
    木を見て森を見ず、では駄目ですね。
    格好良いかどうか(森)が、大前提叶えられた上で、
    特にオーダーの場合、肩をキッチリ納める事(木)が本領ですね。

    ただし、ある場合に限って、
    見た目でクリア出来ても、着用感まで
    完全に改善する事までは出来ない場合があるんです。

    着用感まで、となると、
    完全に、お仕立て直しになるので、
    その場合、それを事前にお伝えした上で、それでも、
    突き皺を取るか、お客様のご判断にお任せするようにしています。

    大手のリフォーム会社の方とも話したのですが、
    既製服の場合、店員さん自身が分かってないケースが多いので、
    仕事を受けた自分たちも、どこをどう直せば、、悩むとか。

    dunsfordさん、横浜にお住まいなんですね。
    東京にも伺っているのですが、長く話せる時間が取りにくいので、
    観光がてら?ご来阪の際にはお立ち寄り下さい。
    横浜のように洗練されてはないですが、
    大阪は大阪で面白いですよ♪

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