昨日に引き続き、イタリア紀行です!

【2007年1月12日】



珍しく?少し二日酔い気味の体を引きずって、ミラノ・チェントラーレに。

といっても、ホテルから僅か2分ですけどね。(笑)





隣のフォームには、落書きだらけの電車が、、

これは良く見る光景です。





ミラノから普通列車で1時間30分程度でベルガモに着く。

途中、高校生達がドッサリ乗ってきたりと、ローカルな気分を満喫した。

やはりその国を感じるには、ローカル列車に限る。



駅前から、バスでベルガモの旧市街(チッタ・アルタ)に向かう。

山の上に見えるのが、別世界の旧市街です。





同じバスに乗っていた紳士。

もう1人いらしたが、写真は断られた。

こちらの紳士も、オッケーくれたものの、恥ずかしいみたい。

色合わせ、イタリア人が好きなオール緑のコーディネートが最高!!

ホント、ご高齢の方ほど、お洒落なイタリア♪





ここからフニコラーレ(ケーブルカー)に乗って、旧市街を目指す。





いきなり中世に迷い込んだ雰囲気に変わる。

なのに、人々の普通の生活がある。

ここはテーマパークではなく、中世から脈々と続く生活の場。





子供たちがサッカーをしている。





女性も、みんなお洒落。

ミラノから近いからなのか、この地が高級住宅街なのか、

みんな洗練された雰囲気を持っている。





何もかも、石で作られた街。

やはり、ここが中世の城壁都市の名残。





フニコラーレの駅を降りて、ぶらぶらと上を目指していると、

見晴らしの良い場所に着いた。どうやら頂上だ。





綺麗な背中のラインです。

普通のオヤジが、普通に格好いいんです。

ってゆーか、こんな人、日本じゃあまり見かけないでしょ。

これまた、、グリーン系の色合わせが絶妙でした。





これ、どうやら凄いものらしいです。

ごめんなさい、、あまりルネッサンスに興味なし!?





取り敢えず、観光客らしく、、

これはマーブル(大理石)の象嵌ですが、

象嵌には興味があります、、写真だけは撮っておきました。(笑)





次は、いよいよ、、

英国&北アイルランド&スコットランド編です。






久々に、今年1月のイタリア紀行の更新です!

【2007年1月10~11日】



SMN駅からESスターに飛び乗り、フィレンツェを後にした。

ホント、毎回この〝飛び乗る〟って表現が似合うくらいバタバタ。(苦笑)



列車内でピッティを回って感じ取った事を書き留めたり、日記を書いたりしていると、

気がつくと、列車はミラノ・チェントラーレ駅に停まっていた。







今回のミラノの宿は、珍しく事前に予約しておいた。

チェントラーレの直ぐ目の前にあるホテル前には、列車の到着が遅れたこともあり、

既にsartino君が待っていてくれた。

チェクインだけ済ませて部屋に荷物を置いて、2人で直ぐ食事に。



南から、列車でこの国を北上してくると、

いやでもここミラノが、イタリアきっての大都市であると実感させられる。

豊かさと大都市の持つ雑多さ(喧騒ではない)が共存する。



何でも揃う便利さと、逆に騒々しさと、、

あるいは他人に干渉されない気楽さと、逆に冷たさとが入り混じる街。







ミラノコレクションからイメージされる華やかなイタリアは、確かにここにあるけど、

それは、この国の持つほんのひとかけらの部分であるって事実、

それは、この国に実際に来てみないと分からない。



到着日の翌日は、sartinoさんにもらった地図を見ながら、

路面電車や地下鉄を使って、ミラノ市内の附属屋さんや生地屋さんを見て回った。





ミラノだからと言っても、やはり現場は泥臭い。(笑)

全く英語なんて通じない、、ここは日本でも有名な附属屋さんなのに。





同じ泥臭い現場であっても、看板を見ると格好いい。

これは、日本人特有の〝横文字コンプレックス〟からくるものだと思う。(笑)





そしてまた夜は、sartino君とドゥウォモで待ち合わせ食事へ、、

流石はミラノ住民のsaritino君!

日本人観光客を見た事がないと云うトラットリアに連れて行ってもらった。

閑静な住宅街の一角に、地元の人たちで行列が出来ている。



今までイタリアで食べたイタリア料理は

日本で十分食べられるし、それどころか日本の方が美味しい。

でも、このお店は違った、、恐ろしいくらいに美味かった、、ヤバイ!!

お店のカードがあるので、ミラノに行かれる方は、ご連絡下さいね。

駄目ですか教えたら?saritino君、、



翌日も、予想した以上のスピードで目的先を回れた。

興味がそそられるものがなく、写真を殆んど撮ってなかった。

道行く人は飛びっきりお洒落なミラノだが、中々撮らせてもらう勇気もない。



そんな中、、唯だ2つ!

こちらはISAIAのショーウィンドゥです。

(一番下のボタンは留めたら駄目でしょ、捨てボタンですよ!)

(それとも、それこそコート感覚なのですか?)





そしてこちらは、確かBRIONIだった記憶が、、

いずれも脇の縦ポケットが、

今回、僕が着ていったバヴァを真似たコートに似ていたから。





今日は、取り止めもないミラノ日記でした。

でも、この画像だけは、、面白いでしょ、座蒲団3枚!(笑)










Yohji YAMAMOTOのヴィンテージデニムシリーズや

earnest sewnとのコラボレートで知られる大阪・堺市にあるマジックウォッシュ

いつも当ブログに書き込みを下さるparis在住のパタンナーtakashiさんが
この夏に一時帰国された際に、そこに連れてってもらいました。

大阪に住む僕がparis住むtakashiさんに、、何だか変な構図です。(笑)


takashiさんに頼んでいた、その時の画像を

parisから送ってきて下さったので紹介させて頂きます。


これはtakashiさんがparisで購入されたYOHJIのヴィンテージデニムです。
もちろん、マジックウォッシュとのコラボレートモデル。

takashiさん、初オーダーだったので、

お気に入りの落ち具合のパンツを持ってこられました。

これ、オーダーの基本ですね。

でないと、言葉だけではお互いのイメージは伝わりにくいですから、、





で、これはtakashiさんが今回選ばれたデニムです。

ワンウォッシュ状態ですから、実際に穿いてみて、脚がどの位置で曲がるか、、

安全ピンでマーキングされます。





他、どこにどんな加工をするのか、

細かな部分まで、詳細な打ち合わせが続きます。



そして、出来上がりです。







このマジックウォッシュ加工、、

持ち込みも受け付けて下さるそうです。



takashiさん、さらにここからtakashiさんの色に変わってゆくんですね。

次回お会いした時、どんな表情に変わっているか楽しみです♪





どうもありがとうございました!






英国製の赤いブロンプトンで颯爽と登場のmattさん。

15年近いお付き合いだそうで〝味〟出てます。





この〝味〟って出るものと出ないものがあるんですよね、不思議と。

mattさんと僕の意見は一致しました。

そこには必ずと言っていいポイントがあるんですよね。



mattさん、以前は芦屋で自分の好きな物を英国から買い集めて、

古着を中心としたお店をされていました。

日本の業者からの仕入れは一切してなかったそうです。

お店の内装も全てご自身で施工されていました。

もちろん、味が出るような施工方法で。

今は事情があって、閉められていますが、再開を楽しみにしています。





そんなmattさんが着てこられてフレンチラコ(フランス製ラコステ)のポロシャツ、

今日、僕も同じポロを着てたんです。

僕のポロを持って頂いて記念写真を撮らせて頂きました。

mattさんは、恐らくブロンプトンに合わせられてたんですよね!?(笑)

フレンチラコって、着込んでった時の〝味〟が日本製とは全然違うんですよね~。

当時の日本製のラコステは、大沢商会さん製でポリ15%混。

この話、分かる人は画面の向こうでニッコリ顔されてると思います。(笑)

アイゾット製ファンも、周りにはいましたね~

ちなみに、今の日本製のラコポロはALLコットン製ですが、

恐らく、この当時のフランス製のような衿のクタッと感〝味〟は出ないと思います。





採寸に入る前に全く関係のない、こんなウダウダ話をしたり、

雑誌を見ながらワイワイやったり、、

まんざら無駄な話でもないと思うんですよね~



そんな中で話題に出た(といっても僕が勝手に出したのですが笑)

この『2nd』という雑誌なんですが、





僕が小学生~中学生の頃に読みまくった、

いわば、僕のバイブル的存在だった、当時の雑誌の面影があります。

mattさんも、「あの時、こんな本ばかり読みまくって自然に覚えたんですよね~」

「こんな雑誌に載ってる物って、ベストセラーとして完成されたものが多いから、

そんなモノの説明って事は、全てに通じる基本だったりするんですよね~」

なんて、、



今日はmattさんネタでした。

いつも、こんな事してるから、あっという間に時間が過ぎて、、

最後の最後にバタバタして、次のTさんにまでご迷惑をかけてしまいましたが、

Tさんとの話題も多いに盛り上がり、きっと素敵なスーツが出来ます!

いずれにせよ、、申し訳ありませんでした。(苦笑)

by【喋っテーラー、マッセアトゥーラ】






個性的な〝エグミ〟のある生地に黒蝶貝の釦。

このボタンは、よく使っています。





何かの画像でイタリアの国旗が入ったものをお持ちになられたHさん。

「俺は日本男児だから!」との事で日の丸に。(笑)





実際の刺繍を入れる前に、

サンプルを作って、調整しています。

右のサンプルでは枠やイニシャルの色が黒ですが、

左では濃紺に変更し、ネームのレイアウトや大きさも変更しています。

画像では伝わりにくいですが、こんな微妙な事が見た目を大きく変えることが分かります。





次のシャツは、ご自身のオリジナルボタンを作成され、

いつも袖口には、このボタンが鎮座します。

ご自身の〝M〟というイニシャル。





お客様のリクエストで、楽しませて頂いてます♪

みなさん、これからも楽しいリクエスト、お待ちしています。






今夜は閉店時間きっかりに店を閉め、

羅紗屋のBB君家族と一緒に、友人宅で鍋パーティー♪

友人の奥さんのご実家筋の酒蔵のお酒で、久々にヘロヘロです。

どの家庭も同い年位の子供がいるので、放ったらかしでも平気です。(笑)

Mさん、いつも美味しいお酒をありがとうございます!

今夜の鍋は最高に旨かったです!

家族で集まっても、最後は仕事の話題になってしまいました。

奥さん連中、ホント申し訳ありません。(苦笑)








今日のNさんとの話題から、

「良い生地は長持ちしますよね!」とか、

「良い生地は皺が入らないよね!」と思われていたようですが、

中にはそういった生地、例えばフレスコ素材のような高級なものもありますが、

最近の高級素材と呼ばれるものは、イタリア生地を筆頭に、

それとは正反対の〝しなやか〟で、そして〝軽い〟ものが多いです。



この20年程は、(流行としては10年程?)

イギリスの生地よりは、イタリアの生地がリードしています。

その反勢力として、ファッションに敏感な人たちは英国回帰の傾向もありますが、

マスゾーンの傾向は、まだまだイタリアのようです。



イギリスとイタリアの生地の特性の大きな違い(傾向)は、

イギリス製は打ち込みがシッカリしていて、張りがあって長持ちします。

一方イタリア製は、打ち込みの甘~い、豊かなドレープ感ある生地が多いです。



当然、両者では、繊維の太いものと細いものに分かれ、

一般的には、その強度も違ってきます。

当然の事ながら、繊維の細いしなやかで軽い着心地の生地を求めると、

強度は求められませんから、間違った選択をされないようにアドヴァイスさせて頂きます。



シャツ地に関しても、40番のオックスフォード地と

120番手のブロードでは全く別物ですし、

ましてや200番手の生地となると、着心地はシルキーで心地よいですが、

細かな皺もたくさん入りますし、強度も十分とは言い難いです。








今日、初めてマッセアトゥーラにお越し下さったオーダー経験者のKさん。

どうしてウチにお越し頂いたのかを聞いたところ、

今までのお店では、Kさんの思い通りの服にならなかったとか、、

1着目~思い通りになる筈はないと、

1店で最低2着は作ってこられたそうです。



色々とお話をさせて頂く中で、僕自身が経験した事で

腹立ち度1、2を争う話を思い出しました。

今日は愚痴らせて下さい!(笑)



その前に前振りを、、

プレタ(既製服)は、服に体を合わせるものだと言われますが、

僕の場合は限界を超えているので、それが合うなら苦労しませんって!(苦笑)

ちなみに、、身長163cm、胸囲98cm、ウエスト81cmです。(苦笑)



皆さん、オーダーをされる理由は色々あると思いますいが、

体に合わせた服を作る事がオーダーだって思われてる方も多いと思います。



そして、いよいよここからが、

既製のスーツではサイズが合わない僕の話です。



アメリカ陸軍御用達のチノ素材でパンツを作ってもらった事があります。

試着してみると余りにも変な形だったので、

お店の人に、「こんなもんですか?」って聞きました。



「確かに妙なシルエットやね~、、初めてやね。」それに続けて、

「でも、採寸して合わせてますから、こんなもんちゃいますかね~」とも!



皆さん、どう思われますか?



今の僕なら絶対に、

「変な体型で既製が合わないから、作ってもらいに来てるんじゃないですか!

そのまま作る事ないでしょ!何のためのオーダーなんですか!」って。



でも、その時高校生で、オーダーの経験も浅かった僕は、

その自分の体型に変に納得し、呆然と立ち尽くし、、

言い争うでもなく代金を支払い、そのまま持ち帰ったのでした。

しかし、そのパンツに一度も足を通す事は〝決して〟ありませんでした。

今となっては、「あの時は良い経験をさせて頂きました。」とお礼を言いたい気持ちです。



ごめんなさい、完全に消費者に戻ってましたね。(苦笑)






開店以来、毎シーズン1着ずつオーダーを頂くIさん。

型紙も安定しているので、最近はずっと生地選びだけを楽しんで下さってます。



ところが今回は体型の変化が、、

ウエストで6cm、バストで3cmのサイズアップ!

ご結婚されたから、幸せ太りですね♪

そこで僕からのご提案は、

着心地を左右する部分はサイズアップしますが、

シルエットバランスに影響する部分は、それをキープするために我慢してもらう。

その間に痩せる努力をして下さいね。(笑)



でないと、太られた分だけそのまま合わせてしまうと、

見た目にも太って見えてしまいますし、

同じようなケースを振り返ると、

大きくしたスーツに合わせて、体まで更に大きくなられる傾向が、、

それは健康にも良くないですからと、お伝えしました。

皆さんなら、どちらを選ばれますか?(笑)



※Iさん、勝手にネタにしてごめんなさい、、

それと、今日は長らくお待ち頂いて、ごめんなさい。

そしてismismさん、最後バタバタして申し訳ありませんでした。






今年の年初にイタリアに行った時に、

訪れた各地にネットカメラを設置してきましたので、

クリックして現地映像を楽しんで下さいね♪(←閻魔さんに舌抜かれんでぇ~)



まず一発目は!最高に良かったアマルフィーの風景です。

夕暮れ時が綺麗ですよ。(時差は日本時間-8時間です!)

現地カメラはこちらです!

数分毎に更新されますので、PCの【更新ボタン】をクリックして下さいね。



そして、同じ世界遺産アマルフィー海岸のポジターノです。

現地カメラはこちらです!





次はソレントです。

ナポリ民謡『帰れソレントへ』は日本でも馴染み深いですね。

夏場がメインのリゾート地なので、今がシーズン!

イタリア人のリゾートファッションを、10秒毎の自動更新でお楽しみ下さい♪

現地カメラはこちらです!



最後は、それらアマルフィ海岸への拠点となるナポリです。

ヴェスビオ火山や、卵城も見えます。

世界3大夜景と言われるナポリ、夕暮れ時が最高に綺麗ですよ!

現地カメラはこちらです!





イタリアに行った気分に浸って下さいね!(笑)