Tさんから「台場って何であるの?」と、ご質問頂きました。

たまに〝型崩れ防止〟とか〝胸のボリュームを形成する為〟なんて聞きますが、

それって、ホントですか!?(苦笑)

真実を確かめる為に、

同じ生地で、〝台場がある物〟と〝ない物〟を2着作って試してみようかな?なんて(笑)。



そこで僕なりの回答としては、次のような内容になります。

内ポケット周囲を共地にしておくと、裏地が傷んだ時に張り替え易いんです。

でも台場は、使い捨ての既製服には単なる飾りでしかありませんし、

仕立てを見れば直ぐに解りますが、

例えオーダーであっても、今の台場のほとんどは飾りです。

それに、「裏地が傷む前に、先に生地が傷むんちゃうの?」なんて思いませんか?

確かに、今のスーパー120’S以上の生地なんかだと、そうなりかねません。

昔の英国製の80’Sなんかの生地でこそ、

意味のある仕様です。

でももし、80’Sなんかの生地を使ったとしても、

今では、実際には機能を考えて作られたものは少ないので、

これまた意味を成しません。

いずれにせよ現在の台場は、ほとんど装飾的なディーテールだと言えます。



ちなみに、、、

画像を見ていただくと分かりますが、マッセアトゥーラの角台場は

切り剥ぎせずに、1枚物を使っています。

装飾性を求めるなら、とことん見栄えにこだわって贅沢に。

でも、微妙なシルエットを求めるなら、

台場無しか、もしくは切り剥ぎを入れた方がいいです。