Sさんの2着目のシャツ、出来るだけ細く!とのご希望で
アームホールを小さくしたせいで、体のクセが顕著にシャツに影響を及ぼし、
脇の下、それも脇の真下ではなく、前身側だけが少し当たるように、、

職人さんと話をしたら、あっさり一言「じゃあ、少し大きくしたらいいですね」と。
いや、そうじゃなくて、、どうしてそう簡単に片付けるのか、
それとも悪気はなくって、それが当たり前なのか、、声にしかけたが止めた。

「アームホールのゆとり量はこの方の場合ですと5cmあれば足りています。
その証拠に前身側は当たっても、後身側、特に上のほうの肩のこの辺りは余ってます、、」

職人さんが「じゃあ、どうしたらいいの?」と言います。
「全体のバランスを考えれば5cmのゆとり量で足りていますので、この寸法を維持したまま
アームホールの形状を変えます。
余った後身側のラインはこうして、そして当たっている前身側はこう削って、、
鎌下で余ってる分は、鎌を浅くして、、、」
そうして修正が加えられたのが、この型紙ですが、画像では判り辛いですね。



出来上がってきたシャツに袖を通して頂いたのですが、問題解決してました。
全体に〝無駄なゆとり〟は見当たらず、胸もパァーンと張って見えます。

キツイ部分だけを見れば〝キツければ広げる〟で正解かもしれませんが、
今回のように、全体を見れば他の部分で余ってる場合があります。

それを見落としてしまうと、単純な解決方法を取ることに。
手間はかかりますが、この手間を惜しむと
良い服は生まれません。