以前 創って頂いたスーツと同じ生地で、スタイルを変えて

スペアパンツを作って欲しいとTさんから連絡を頂きました。

この時の注意点があります。



同じ品番の生地でも、染める時の釜が違う (ロット違い) と

微妙に色が違ってくる可能性があります。

例え同じロットが残っていたとしても、以前のスーツが、

クリーニングや日焼けによる色褪せについても考慮しておかなければなりません。

そういった意味だけで考えると 「最初から2パンツ」というのがお勧めです。




ウエスト詰め&出しのお直しが、3本出来上がってきました。

3cm以内の出し入れだと、後ろの縫い線だけで処理しますが、

それ以上だと 左右の横の縫い線でも 分配・調整します。

そうしないと全体のシルエットが崩れて ピスポケット(お尻のポケット)が

寄ったり離れたりと見た目にも悪くなります。

たまに極端に詰めてピスポケットが接近している物を見かけますが 不細工です。



この三方直しは、お金と時間 (職人さんの手間も)は掛かりますが、

せっかくの大切なスーツのシルエットを少しでも崩さないためにはお勧めです。

こんなウエスト修理でも お店側に任せず、きっちりと相談の上で決めて下さいね。








今日お渡しのスーツはかなりモードなスタイルです。

膝巾と裾巾の差寸が5cmのフレアーパンツに、

ノーベルト&ローライズドスタイル。 

ジャケットも、シルエットに統一感を出すために、袖をフレアーに、

さらにフレアー感を高めるために切羽側(開いてる方)を

2cm長くしています。

このスーツ近いうちに ラインナップに登場しますので

楽しみにしていて下さいね!



ベーシックからモードまで、どのようなご希望にも添えるよう、

トレンド情報収集も、テーラーの仕事です。

自宅から 車で10分足らずの海遊館に、

赤ちゃんイルカ(女の子)が生まれて、ちょうど2ヶ月。

3時間おきに、お母さんイルカのおっぱいを 飲んでるそうです。



「イルカは人間の心を癒す」と言われていますが

このTシャツに、フランス語の直筆メッセージを書いた

ジャック・マイヨールさんは、イルカと話せると言われた1人です。

彼は映画 「グランブルー」の主人公で

「イルカに最も近付いた人間」と言われていましたが、

3年近く前に他界されました。











彼については僕の駄文で語りたくないので、色々と検索してみて下さい。

このTシャツのメッセージについて書かれたものもあります。

日本とも とても関わりの深い人で、実際に 日本に何年も住んでおられました。



海の英雄、ジャック・マイヨールさんの多くの功績に敬意を払うとともに、

心からご冥福をお祈り致します。

願わくばイルカに生まれ変わって、、

いよいよ Kid’s オーダースーツのスタートです。

ホームページも本日立ち上げました。

工事中のコーナーもあるのですが、概要は ほぼ完成していますので、

是非ご覧になって下さい。



マッセアトゥーラのTOPページにバナーが張ってありますので、

そちらからも見て頂けます。



それにしても可愛いですね♪








上のボタンはマッセアトゥーラのオリジナル。

エクアドル産の象牙椰子の種を削り出した別注で、厚みのある皿型は、

大19mm・小14mmと、一般的なボタン(大20mm・小15mm)と比べて小さく作っています。

エッジも大胆にカットし、穴もわざと大きめに開けてあります。

シンプルなボタンが流行る中、こんな無骨で存在感のあるボタンも

目を引きます。







このボタンの素材は水牛で、その削り出しです。

これも少し小振りな、19mm・14mmの皿型で厚みのあるフォルムですが、

こちらはエッジもシンプルで穴も小さく、上品な雰囲気です。







次はイタリア製のコロッツォボタンです。

これは20mm・15mmと一般的なサイズで、穴も大き目ですが、

中の釦と同じく、上品でシャープな雰囲気があります。



経年変化により、味わい深くなる天然ボタンは良質な服に欠かせません。

たかがボタン、されどボタン。

ボタンが決める、スーツの表情もあります。

冬物のご注文でご来店下さった京都のHさんが今日着てこられた、

超高級サバ系(笑)の〝光りモノ〟スーツは、

この春に創って下さいました。

馴染んでいい感じでしたので、お借りしてパチリ♪







モヘアを初め、カシミア、シルバーミンク、チンチラ等

獣毛系素材のオンパレード。

ピックステッチをエッジから8mm の位置に入れ、

襟も ゴージラインを高く少し広めにしています。

袖付けもマニカカミーチャと、結構コッテリ作っています。

こんなレトロモダンな生地には、とっても新鮮なディーテールですし、

こんな超高級素材を、こうしてカジュアルに仕立てる遊び心も

オーダーならではの上級技〝メトロセクシュアル〟今年のハマリ言葉です。



画像、巧く撮れずにごめんなさい。

高級な素材で光りすぎてますので、渦巻いて目が回らないようにして下さいね。




今日は のんびりした1日でした。

今から日記を書いて閉店時間になったら帰ります。

画像は、毎日家から店まで往復8キロ乗っている自転車のサドルです。







自分のお尻の形に馴染ませてスーツが痛まないようにと、

英国紳士を気取って レザーサドルを組んでいます。

サドルも慣らしをすると 極上の座り心地を体感できます。

それに僕のお尻の形がいいから とってもナイスなプロポーションに

仕上がりました(笑)。

そんな馬鹿な事を言ってると、お客様からお電話が! 

~今から素敵なスーツのお渡しで、ご来店下さいます。準備準備!





上の画像は 15年前のネクタイです。

ピッティでは毎年プリント柄も出ていますが、

ここ10年は、ジャガードネクタイが人気ですから、

久々に、こんな大胆なプリント柄を見ると新鮮ですよね。



僕はペイズリー柄が大好きで、デニムシャツなどにも合わせたりします。

「ファッションは繰り返す」と言いますが、結局は、、

見慣れると飽きるのかもしれません。



流行に流されず、それでいて時代遅れにならないように、

適度にニュアンスを取り入れながら、いかにバランスを取れるかがセンス。





今日出来上がってきた7枚のシャツのうち、5枚が白です。

最近は上質な白シャツが大人気。ジーンズの上に、

光沢あるエレガントな白シャツ、というのもメトロセクシーですね♪






今日は処暑。

二十四節気の一つで、暑さも収まるとされる時期です。

秋の色彩にはまだ早くても、空は少し秋色ですね。

そうなると、なんだか 名残惜しさが急に募ってきたりするから不思議です。



画像は夏っぽいスピリッツの代表、ジン。

過ぎ行く夏を惜しみながらジンでも飲みますか!(笑)