いつも感じてる事ですが、今日出来上がってきたプレステージラインの

スーツを撮影しようとボディーに着せながら改めて感じました。

オーダーのスーツは、お客様の体型に合わせ、また合わせ過ぎる事なく、

1着1着、お客様の個性を引き出しながら創ります。

しかし、ラインナップの撮影で使うボディーは、いつも同じです。

お客様に着て頂いて初めて生きてくるオーダースーツ。

巧く写らなく パーフェクトなスタイルをお見せ出来なくていつも残念です。




これは糸の縫い目を解くリッパーという洋裁道具です。

この道具があれば面倒な糸解きも簡単です。

一般の方は 使う機会などないと思いますが

マッセアトゥーラのお客様には、割れた釦を外す時や、

不要な 織りマークを取ったり、シャツの胸ポケットを外す時などに

紹介して、重宝がられています。

でも、マッセアトゥーラの織りマークは外さないで下さいね(苦笑)。




昨夜、夜空を赤く染めた 船形山を 今朝になって見たらこんな感じです。







五山点火が行われた翌17日の朝、山に登って消し炭を拾って

玄関などに飾っておくと 魔除けになる、と云われています。



子供の頃から登り慣れた山道のハズが、

息切れこんな所で年を感じてしまいました(笑)。

今年は朝から雨が降ったせいか 炭は少しボロボロになっていました。

それでもその中から気に入った物を選び、しばし休憩。



京都の町を南北に貫く加茂川、御所、京都タワーの辺りまで抜ける眺望に

気持ちも大らかに落ち着きます。

朝から汗を掻いての山歩き、清清しく なかなかいいものです。







画像は舟形山の最上部の火床。







船底にあたる部分で、小さい火床が5m間隔で並んでいます。

京都の晩夏を彩る 五山の送り火は、お盆に迎えた先祖の霊を見送り、

無病息災を祈る 信心深い京の伝統行事です。

(僕は信心深くないですが)



市街地を囲む山々にオレンジ色の文字が静かに揺らめきます。

室町時代以降に定着したと云われていて、昔は他にもあったそうですが、

現存するのは五山だけです。











画像は京都の実家から見た大文字と、実家の裏山 『舟形山』です。

近すぎて見辛いですが、炎が燃え盛る音まで聞こえる程の迫力があります。



お盆に日本にいるなら、出来ればこの日だけは京都にいたいなぁと思います。

最近何故か人気のこの裏地。

その理由は、最近の紺色スーツや白シャツと、シンプルなものが人気なので、

裏地だけセクシーに!です。

これ、メトロセクシーなノリですね♪







それとこのフラノ地のネイビースーツ、どこか普通のスーツと違ってませんか?

気付いた方には粗品進呈!ウソ。

新潟のKさんは 左利きなのです。

だから見返しのポケット類が全部逆に。

これオーダーならではの左利き仕様ですね。



誠に勝手乍ら、13~17日迄、お休みを頂きます。

例年なら暇なこの時期にも関わらず、今年は異常に暑い為か、

盛夏物の売れ行きが好調です。

そんな暑い時期にも関わらず、秋冬物の生地が続々と入荷中で、

ご注文もちらほら頂いております。

オーダーに慣れた方は、シーズンに入れば直ぐにでも、

着る事が出来るように、今の時期に余裕を持って作られます。







画像の生地は ゼニアのカシミア。

最も上質と云われる内モンゴル産の中でも

トップクオリティーの柔産毛だけを使用して織られたものです。

今回は格安でのご提供の為に、シーズンインすると早期完売が予想されますので、

ご希望の方はお早めに ご覧になって下さいね。







この画像はターンバックカフスのサンプルです。

今年の春に、Tさんに創って頂いたジェームズボンドスタイルのスーツに合うシャツを、という事で、

今日ご注文を頂き、忠実に再現します。

映画の中でも、007シリーズは特に人気がありますね。

スーツをお渡しする時は店内で使ってるいハンガーをそのままお付けします。

サイズのほぼ同じハンガー6本に同じスーツを約1か月掛けて、

もっともスーツが型崩れを起こさなかったこのハンガーを選びました。

1日着たスーツは型崩れしないように、ポケットの中身を全て出し、

こんな肩幅のしっかりした、厚手のハンガーに掛けて風通しのよい所に干して、

完全に湿気を抜いてからクローゼットに入れましょう。 

ちょっとしたケアで服は長持ちします。

人間の体も同じです。暴飲暴食には気をつけましょう(笑)。



透明の子供用ハンガーも、しっかり厚みがあって

前肩に作られているものを使っています。




夕方まで残務仕事をして、舞洲シーサイドに行きました。







潮風に吹かれながらビール片手に、行き交うヨットを眺めていると、

のんびりした時間が流れ、気が付くと太陽が沈み始めていました。

ここは途中 USJを越えて 家から車で15分の場所。

自然ではなく、作られた環境ではありますが、

近くに こんな場所があると嬉しくて、よく行きます。







舞洲を出た後、韓麺館38 に行きました。

ジャズの流れる店内で、心のこもった 韓国料理を 召し上がれます。

食事中にシェフが挨拶に テーブルまで来てくれたり、

帰る時には見送ってくれたりとスタッフ全員が心地よい対応をしてくれます。

美味しいのはもちろんの事、やはり最後は人と人とのコミュニケーションが、

また行きたいという気持ちにさせてくれますね。







そうそう、韓麺館の本家は京都にあり、行列の出来る賑わい振りです。

あまからアベニューでも紹介された本格的な韓国冷麺は

注文してから1人前づつ麺を打って出されます。



そして ここ大阪店は、もともと京都店の常連さんだった人たちが

集まって作った暖簾分け店です。

マッセアトゥーラから老松町を抜けて 5分の場所にあります。





肩線(肩の縫い目)の後身頃(背中側の生地)に皺がたくさん入っているのが

分かりますか?

通常 このような皺は見えません。

何故なら バイアス方向 (斜め45度) にアイロン処理をして、

皺を消してしまうからです。

プレステージラインはこのイセ込みの分量が約2センチ。

この後身のゆとりで肩は前に出て 腕が前方向に動かし易くなるのです。

雨の日は生地が湿気を含むので、この皺が出てきますが、

晴れると 生地から 湿気は抜けて、皺は消えます。

まさに生きているから「生地」と呼ぶ のですね。



今日は 秋物の受注やお渡し、夏物の受注と、季節感バラバラでした。 

秋冬物、徐々に入荷中!

白いジャケットがずらり。

これは広島にある病院の制服で、白衣の代わりに着て頂くジャケットです。







スーツを仕事着、遊び着、ステータスシンボルとして着る人、

シチュエーションは様々ですが、いずれにせよ

「自分にさらに自信をつける為に着ている」という声を、

お客様から戴きます。

そんな「勝負服」を創らせて頂ける事にテーラーとしての誇りと喜びを感じます。



話は変わりますが、今日は地元の町内会の盆踊り に行ってきました。

太鼓と三味線の 魂の音色が、夏の風情を漂わせていました。

中でも河内音頭に合わせて踊る、独特のマンボ踊りは

夏の気分を さらに高揚させてくれます。







音頭取り(歌い手)によって踊りやすかったり、踊りにくかったり、

という 相性もあるとか。

それにしても 河内音頭は テンポが速く、動きも激しく、

何とも 大阪らしいなと思います。